釜ヶ淵駅
富山からアルペンルートの起点になる立山駅に向かう路線は、電鉄富山の次の稲荷町駅で分岐する上滝線と寺田で分岐する立山線が岩峅寺で合流する。電源の関係で、上滝線から立山まで直通で走る電車はほとんどないらしく、観光路線としてのメインはこちらの立山線になる。
立山線は寺田で分岐してから3つ目の五百石駅を過ぎてからが面白い。五百石も昔はとても味がある良い駅舎だったのだが、最近全面改築されてとても新しくて綺麗だがつまらない駅になってしまったが、その次の榎町、下段、そしてこの釜ヶ淵と味がある駅が続く。
これらの中では釜ヶ淵が街としては一番大きかったのだろうことは、駅前に僅かながら「商店街」の面影を残していることで判る。現在は魚屋が一軒営業しているだけだが、ちょっと前まではけっこうにぎわっている駅前だったのだろうな〜。
ここの駅前に居酒屋でもあれば、ここに引っ越してきたい、と思わせる味がある駅と町並みである。
釜ヶ淵駅 駅舎 |
駅舎。駅前には車1〜2台なら停車できるスペースがある。向かって左手には駐輪場とパークアンドライドのための駐車場もあり、アクセスはけっこう良い。榎町と下段は車では撮影に行けないくらい、駐車スペースがないからなぁ。
右手にはトイレが建っている。自販機もあるし、これで居酒屋があれば・・・
釜ヶ淵駅 駅舎内 |
駅舎内の待合室。
マンガが置かれている。マンガを置いても誰も持って帰ってしまったりしないのが田舎の良いところだね。
釜ヶ淵駅 廃ホームからホームと駅舎 |
ホームは片面1線なのだが、地鉄にはよくあることだが昔は相対2線だった痕跡が残っている。
廃ホームの方にも花壇があったりして、この駅が大切に手を入れられていることが判る。
釜ヶ淵駅 駅舎内に・・ |
7月にこの駅を訪れたら、待合室のど真ん中の床に段ボールが。
何これ?と思って見上げると・・・
ツバメの巣が |
そこにはツバメの巣が。もうかなり大きくなってるね。
なんでこういうど真ん中に巣を作るのかね?
人間が多く行き交うところなので、ヘビやカラスには狙われにくいだろうな。それでか。人間は脅威とは見なされてないということか。
動線の真ん中に巣を作られてもサラリと床に糞受けを置いて済ます感覚も素敵である。
この「待合室の真ん中にツバメの巣」、榎町駅にもあった。同じように床に新聞紙を敷いていた。