寺田駅
地鉄にハマるきっかけになった駅である。
自宅のすぐ近所にありながら、ここに引っ越して20年近く、この駅の魅力に気づかずに過ごしてきたんだな〜。
なんでか、ある日たまたまこの駅の前を通りかかって、はたと気づいてしまったのだ。
それから地鉄の駅巡りが始まったのであった・・・
寺田駅 駅舎 |
これが寺田駅の駅舎である。何が痺れるって、駅名表示板が右から書きなのである。駅の字も旧漢字である。
これは・・・昭和初期なのでは。調べてみたけど明確には判らなかったが、昭和初期なのは間違いなさそう。
それにこのボロさが良いでしょ??ねっねっ?
下手に大幅リニューアルとかしていない、当時のままの建物をその都度最低限の補修だけして使い続けてきました、という。
地鉄の駅の魅力って、「保存された古さ」や「演出された古さ」ではなく、今も日常生活の中で自然に使われている「生きている古さ」なんである。
寺田駅 駅舎内 |
駅舎の中。
扉がアルミサッシになっていたりICカードのリーダーがあったりと、さりげな〜く新しいモノが入ってはいるのだけど、基本的に古い建物をそのまま使っているので全体の印象はすこぶるノスタルジック。こんなノスタルジックなモノが別にひけらかすわけでもなく気負わずに普通に使われているってのが良いな〜。
ちなみに自動券売機はない。地鉄では少数派になった有人駅なので、駅員さんがキップを売ってくれるのである。
自動改札機もない。というより富山県内には自動改札機は現在のところ存在しない。新幹線が開業すればきっと導入されるのだろうけど・・・
自動改札機もないのにICカードリーダがあるというのがニクい。
寺田駅のホーム |
この駅は宇奈月方面に向かう本線と立山方面に向かう立山線の分岐駅である。だから有人駅なのか。
上の写真の手前のホームが立山線、奥に見えるホームが本線である。
その中間にある待合い室がまた駅舎より大きな建物とくる。
寺田駅のホームとカボチャ電車 |
両線のホームに電車が入っているところ。
ちなみにこの駅構内踏切って、地鉄で暮らしていると当たり前にあるのだけど、他地域の人にこういう写真を見せると珍しがられる。全国的にはほとんど絶滅状態なのだそうだ。中学〜高校時代を過ごした京阪電車の石山坂本線にもあったけどね。
で、この駅が少し珍しいのは、この写真を見ると判るのだけど、駅がある地点は既に本線と立山線が分岐した後、ということである。この写真だと左が富山方面なのだが、富山方面に100mほど走ってようやく合流するのである。どうりで両線ホームの間隔が広いわけだ。だから中央の待合室がこんなに大きな建物になるわけで。
で、本数は少ないのだが、宇奈月〜立山の直行便はどうするかというと、奥のホームに右手から入り、いったん乗客を降ろして富山方面(写真の左手)に出発し、なんと本線上でスイッチバックして手前のホームに再び入ってくるのである。
そういや上市駅も別に急坂中にあるわけでもないのに、スイッチバックする駅だな。なので終着駅でもないのに櫛形ホームだったりする。
地鉄、スイッチバックが好きだな・・・
立山線上りホームにて |
本線下りホーム |
本線ですれ違うカボチャ電車 |