内山駅

 

 内山駅は宇奈月温泉の2つ手前、音沢の隣の駅である。
 旧宇奈月町の役場ともそれほど離れてはいない(旧役場の最寄り駅は愛本駅)が、周囲の雰囲気は典型的な山間地である。まあ旧宇奈月町役場そのものが田舎道に唐突に建っているんだが。

 

内山駅 駅舎

内山駅 駅舎

 

 ちゃんと駅舎がある。でもトタン張りでとっても安普請である。駅とは思えない・・・
 駅舎前に階段があってその手前が駅前広場、ということになるのだが、車を1台停めるスペースがあるかどうか、というくらいの広さ。

 

内山駅 駅舎内

内山駅 駅舎内

 

 駅舎内の待合室。
 外観がとってもみすぼらしい割には中は綺麗である。改札口も広く、昔は利用者も多かったのだろうか。

 いや、駅舎の雰囲気も良いのだが、私がこの駅を気に入った真の理由はここではない。
 下の写真がその理由である。

 

内山駅 便所!

内山駅 便所!

 

 「便所」である。「便所」だぞ。
この標識にまずくらっときた。
 しかし、本当の感動はその後に訪れたのである。

 

内山駅の便所

さらに便所!

 

 便所の中。木造の何とも味がある建物である。
 左の個室の扉にある木造のスライドノブが懐かしいったら。昔のばあちゃんの家にもあったなー。

 

内山駅の便所

またまた便所!

 

 小便器。何か気づきませんか?
 ならもう1枚。

 

内山駅の便所

しつこく便所!

 

 個室。もう気づきましたか?

 綺麗なんである。とっても綺麗。
 そりゃ昔懐かしい汲み取り式のトイレなので臭気はある。特有の臭いがしっかりする。
 でも掃除がとても行き届いていてとっても綺麗である。この個室なんて裸足で入っても良いかも、って思うほどでしょ。
 この便所、誰か(多分地元の人)が毎日掃除しているんだろうなぁ。

 これが地鉄の駅の魅力なのだ。
 古いしボロいけど、とても丁寧に綺麗に使われている。綺麗だと古くてボロいのも魅力的に見えてくるもんだ。
 今も日常で丁寧に使われている「生きた古さ」が地鉄の魅力だー!

 

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