Kharma 105
10.12.6 up
12月に入っても比較的暖かな日が続いて、でもそれが平日ばかりだったため悔しい思いをしていたわけだ。
いつもの富山の冬のパターンだと、平日晴れて土日は雨か雪、というのがお決まりなのだが、この週は久しぶりに日曜日に晴れた。
といっても家の車を2台、スノータイヤに履き替えなければならないし、履き替えている最中に去年ムサシで買った安物のインパクトレンチが壊れてうんともすんとも言わなくなるし・・・というわけで昼過ぎにようやく家を出ることができたわけである。
最近、フロント周りにちょっとガタを感じるようになってきたし、そろそろ整備するか・・・とまずチャリ屋さんに向かったわけである。
フロントホイールが少しフレていたのでフレ取りをしてもらいながら、「そういや完成車はシーズンオフ突入セールとかでやすくなってるけど、ホイールは安くならないの?」と店長に何の気なしに聞いてみたらば、「安くなりますよ」との悪魔の声が。
えっ?どんだけ安くなるの?
前から欲しいなと気になっていたホイールを指指して尋ねると、店長がおもむろに電卓を出してきて何やら計算をして俺に示した。
・・・・その10分後にはクレジットカードの支払伝票にサインをしていた・・・
買ったのはMAVICのR-Sysである。フルクラムのレーシング1・2ウェイフィットとか他にも気になるホイールは多々あったのだけど、なんせR-Sysは圧倒的に軽いのである。
前後ペアで1390g、これまで履いていたフルクラム・レーシング7が前後で1850gほどだから、なんと450g以上の軽量化である。
履き替えると、漕ぎ出しでペダルを2〜3回転しただけで「げげっ」と思うほどの軽さ。
スタートから30km/hくらいまでの加速は、自分が強くなったかのようである。
さらに乗り心地が良くなった。というより路面の細かいギャップを拾うのだが、それがかなりマイルドになった。
このホイールはカーボンスポークをテンションをかけずに配置しているので、直進時は柔らかくコーナリング時は高い剛性感という相反する性格を併せ持っているそうな。直進時のソフトさは確かに判った。コーナリングはまだ試してないけど。
KUOTA Kharuma 105 with MAVIC R-sys |
家族の反応は当然だが冷ややかである。
450gも軽いことを力説しても、「自分が痩せれば〜?」の一言である。
まあ当然だけどな。
10.06.10 up
結局チェーンとカセットスプロケットも交換した。ホイール資金が貯まる日は遠いなぁ・・・
スプロケは結局12-23Tにしたのである。繋がり重視、というか単にちょっと変わったのを付けてみたいというだけなのかもしれないが。具合悪ければ次にまた元に戻せば良いし。
ただ、この12-23Tというセットは105にはないのである。12-27Tとか11-28Tなんかはあるのだけど。
12-23TがあるのはULTEGRA以上のグレードになるんだな。もちろんDURA-ACEにもあるんだけど、むちゃくちゃ高いのでパスである。105のカセットスプロケットが4,500円ほどでULTEGRAだと6,500円ほど。ここまではなんとか許容範囲だがDURA-ACEだといきなり18,000円である。12-21Tなんて鬼のようなクロスレシオのスプロケもあったりして面白そうではあるのだが。平地専用だよな。
というわけで、スプロケはULTEGRAなのである。
さらにチェーンはDURA-ACEにしてみた。これはさすがにあまり高くなかったので。105のチェーンが2,500円ほどでDURA-ACEは3,500円ほど。たった1,000円ほどしか違わない。
つまりチェーンはDURA-ACEである。こういうのもグレードアップって言えますか??
組んでみると、さすがにスプロケは小さい。小振りなローギアには男らしさを感じる・・・って坂道で足をついてしまったら見栄に過ぎないんだけど。
さらに小振りなローギアに男らしさを感じるメンタリティの持ち主ってチャリ乗りの間でもそれほど多くなさそうだし、そもそもローギアが小振りだということに気づいてくれる人も少なそうである。
チャリ屋さんで組んでもらった帰り道しかまだ試してないのだが、変速はやたらスパスパ決まって心地良くなった。
フロント変速までスパスパになったのは、やはり変速性能にチェーンがどれだけ重要か、ということなのだろう。
ギア比を変えた効果だが、確かに加速中の感覚が変わった。
以前は25-23-21-19-17と変速していたわけだが、これが23-21-19-18-17となったわけだ。この17Tのギア比って、目一杯回せば35km/hくらいまで出る計算になるのだが、この速度って通常は最高速である。車道でけっこう真剣に走る時って40km/hくらいまでは普通に出しているけれど、さすがに市街地で次の信号までくらいしか持たないので、ある程度巡航できる速度としては35km/hってけっこう限界である。私の足では。
で、確かにこの速度域まで加速していく時の繋がりは良くなった、と実感する。この速度域を維持しやすくなった、と思う。
これはフロントをアウターに入れているときの話なのだが、インナーだとこのあたりは繋がりが良すぎて変速している実感がないほどである。踏み応えがほとんど変わらないのに、車速だけがスルスルと伸びているような、ちょっと変な感じ。まあ、すぐにシフトアップしてしまうので長くは続くない感覚ではあるが。
ローギアが1つ高くなった(12-25Tの2速が12-23Tのローギアと同じ)のは、平地だと何の不便も感じない。12-23Tにしようと思った時から意識的に25Tを使わないようにしていたので、発進時の踏みの重さには馴れてしまったし。
なので最高速(35-40km/h)まで加速していく時に、シフトする回数が1回多くなった、ということである。それだけ細かなシフトができるので、30-35km/hくらいの速度を維持するのは楽になったはずである。まだ長距離は試してないけど。
10.05.18 up
春になってまた走行距離が伸びているのだが、またリアタイヤがパンクした。でっかいガラスの破片が深々とタイヤに刺さっていた。
仕方ないか・・・と思いながらタイヤをチェックすると(そういやこんなことでもないとじっくりタイヤをチェックなんてしてないな)、去年の秋に交換したばかりだというのに、なんかもうボロボロである。冬の間はほとんど乗ってないのに・・・
もはや自分でパンク修理する気も失せたので自転車屋さんに持ち込んでチューブもタイヤも交換してもらった。フロントタイヤももうボロボロだったので、前後交換である。
なら、ちょっと色で遊んでみるか、とミシュランの赤いタイヤを着けてみることにした。
組み上がったのを見れば、おお、けっこう格好いいではないか。
・・・ん〜、そうなるとバーテープも赤いのにしてみたくなるなぁ・・・
というわけでバーテープも交換。
というわけで、赤バージョンである。
Kharma 105 赤バージョン |
けっこう格好いい。
走ってみると、このミシュランのタイヤ、今までのビットリアのタイヤとかなり乗り味が違う。柔らかいのである。荒れた路面を走ると乗り心地がぜんぜん違う。
目一杯加速しようと踏んでいる時とか急制動をしている時は、ちょっとタイヤが変形しているような「力の逃げ」を感じないわけでもないが、まあ気ににしなくても良いレベルなので、良いタイヤなんだろうな。ビットリアに比べてタイヤが重いのは感じるけど。安いし。
ちなみにチェーンとスプロケもそろそろ寿命である。来月あたり交換しようかな、と。
消耗パーツの交換に追われてグレードアップする金が回らない・・・
スプロケであるが、今装着されているのは完成車なので当然だが、12-25Tである。
これを登り坂を考慮して12-27Tにしようかな、と考えていたのである。
それを自転車屋さんに相談したら、それより繋がりを重視して12-23Tがお薦め、と言われた。登り坂は立ってしまえば(ダンシング)良いではないか、という論法である。
ん〜、そんなもんかぁ?今よりローギアが1つ重くなるわけだが、登り坂は大丈夫なのかな??
と思って、ちょっと立山山麓まで走りに行ってみた。意識して25Tを使わないように、23Tまでで登り切れるかどうか試しに。
なんだ、ぜんぜん楽勝じゃん。確かにダンシングしてしまえば25Tや23Tはおろか、ほとんど19Tまでしか使わずにケーブルカーの立山駅まで登り切ってしまった。確かにこれだったら、今は19Tから17Tに飛んでいる間の18Tが増えて繋がりが良くなるメリットの方が大きいかも。
というわけで、来月交換予定のスプロケをどうしようか(12-25Tのままか12-27Tにするか12-23Tにするか)、思案中である。
再び消耗パーツの交換に追われてグレードアップする金が回らない・・・
それにしても、ふと考えてみれば、去年SUB30で初めて立山山麓に走りに来た時は、確かフロントトリプルのインナー×ローまで使い切って、しかも途中の千垣駅あたりで1回チャリを下りて休んでようやく登り切った記憶が。
SUB30より遙かにギア比が高いカルマでローギアを使わずに、しかも1回も休まずに軽々と登り切るって、脚力が上がったのね。自重も減ったけど。
(09.11.03 up)
大枚はたいてカルマを買って4ヶ月と少し経った。
写真で見る限りはそれほど変わってないなぁ。サドルバッグを着けたのとボトルケージと携帯ポンプが付いているくらいか。
この4ヶ月ほどの走行距離は、きちんと測っていないので正確には判らないが、多分2,000kmを少し超えたくらいか。
それなのに、もうリアタイヤが寿命を迎えてしまった・・・
実は携帯ポンプ(とパンク修理キット)を買ったのは、つい最近の話なのである。パンクなど縁がなかったのだが、職場には自転車に乗って1年で5回くらいパンクを経験しているやつもいるし、1日で走る距離も増えているので、まあ備えだけしておくか、というノリで買ったのだ。
それが携帯ポンプとパンク修理キット(タイヤレバーとパッチだけなのだが)を買って2週間ほどで本当にパンクしてしまった。道端でチューブ外してパッチを当て、無事修理はできてその日はそのままさらに20kmほど走り、その後天気が悪くなったので数日は動かさなかったのだが、今朝見ると後輪が再びパンクしていた。
仕方がないので自転車屋に持っていって外したチューブをよく見せてもらったら、パッチを当てたそのパッチの中で小さな空気の通路ができていた。通路開通まで3日かかったと言うことなのか。
つまりチューブ交換ということになったのだが、それはそれで良いのだが気になることが。
このタイヤ、大丈夫か・・・?
最初にパンク修理した時に既に気になっていたのだが、タイヤ、ボロボロに見えるのだが・・・接地面は完全にフラットになってしまっているし、サイドウォールも部分的にかなり無惨な姿に。でもまだ半年も乗ってないんだよ??
自転車屋さんに「このタイヤ、大丈夫?」と聞いたら、やっぱり「ん〜、かなり辛いですねぇ」ということだったので、ついでにタイヤも交換じゃ。
金がかかるのぅ・・・
それにしても、たった2,000kmちょいで寿命が来てしまうものなのか?いくらなんでも3,000kmは走ってないと思うのだが・・・
聞けば、急加速や急減速を繰り返すような走りをしていると、タイヤの寿命も短くなるそうな。そりゃ車だって同じか。カミさんが「体重だって重いしね」とかほざいていたが、そりゃ確かに事実だろうけど余計なお世話じゃ。
ま、確かに発進加速は頑張る方だが。急ブレーキはあまりかけないので、フロントはリアに比べるとまだまだ減ってない。この調子だと、今回換えたリアタイヤが寿命を迎える頃、フロントも同時に交換、ということになりそうな感じ?また金がかかるのか・・・
「タイヤがこんなにボロボロだとパンクだってしやすいですよ」だって。それでか。
というわけで、下写真のマイ・マシン、リアタイヤは新品である(写真で判るもんか)。
マイ・マシンと剱岳 |
あ、そうそう。買ったばかりの上の記事では、「ポジションがきつい」とか書いていたけど、もうすっかり馴れてしまった。
毎回、乗り始めて30kmくらいで左腰が痛くなるが、それは多分フォームが悪いせい。少しフォームに気をつけて乗るとずいぶん楽だし。
09.06.22
前回に自転車のことをアップして以来、多くの方からメールを頂いた。世の中、「山好きの自転車乗り」って多いんだなぁ・・・と思った次第である。前にも書いたとおり、山と自転車って相容れる趣味なんだよ、きっと。
で、メールを頂いた人達のブログを見させて頂くと、またみんな良いバイクに乗っているんだな、これが。
というわけで、我慢できなくなってしまったのであった。
まあ、SUB30も、せっかく買ったのだし1年くらいは乗って、それから新しいロードを・・・なんて最初は思っていたのだが、人生ももうそこそこ残り少なくなっているわけだし、なんでむざむざ1シーズン見送る必要があるのだ!という・・・まあ屁理屈かね、これは。
ショップに展示してあるバイクで、前から凄く気になっていたモノがあったのだ。
インターマックスが扱っているイタリアのブランドでクォータというのがあるのだが、これのカルマ105(Kharma105)というモデルである。30万もするバイクなのだが、これでもクォータのラインアップでは一番安いモデルなのだ。なんつーか、フレームの微妙なカーブがなんとも色っぽいのである。
ま、指をくわえてみていたのだが、我慢できなくなって買ってしまった。
KUOTA Kharma 105 |
このフルカーボンフレームで30万前後のロードレーサーって、けっこう売れ筋らしくいろいろなメーカーがこのクラスに気合いが入ったモデルを出している。オルベアのオニキスとかフレームセットで228,000円なのに105の完成車で268,000円ってどういう値付けだ??フレームに4万円高でコンポが付いて前後ホイールが付いてハンドルが付きますか。
まあオルベアは出入りのショップで扱っていないので候補外だったのだが、他にもジャイアントのTCR Advanced
3なんかも良いなとは思ったのである。
でも・・・実車を見るとペキッと台形のアンダーチューブとか、潔く四角形のトップチューブ、それに真っ直ぐストレートのシートチューブなどを見ると、やっぱりカルマの方が色っぽいでしょうが。
まあ、もう理屈じゃないからね。
ペダルはあまり深くも考えず、シマノの105グレードのペダルにした。コンポがクランクセットからブレーキレバーに至るまで105のフルセットで組まれたバイクなので、ついでにペダルも105でいいか、といった感じで。ビンディングペダルは初めてなので、靴も買いましたさ。お約束の立ちゴケも一度しそうになったけれど、案外早く馴れてしまったので今のところまだしてない。
買った翌日の6/20にさっそく乗ってみた。長男が魚津の桃山運動公園でテニスの試合だったので、それを見に行って、なんだかディレイラーの調子が今ひとつだったので、そのまま富山市内のショップに寄って調整してもらって、走行距離61km。
・・・速いわ。
フレームがどうなろうと所詮エンジンは同じなのだから、そんなに劇的に変わるのだろうかと思っていたのだが、劇的でした。
SUB30より巡航速度、最高速共に軽く10km/hは上乗せされている感じである。
自宅近くの直線道路を目一杯漕いでぶっ飛ばしながら、感激のあまりマジで涙ぐみそうになった。「けっけっけっけ〜」などと笑いながらぶっ飛ばしていた記憶もあるが。
また、SUB30の時に感じていた、荒れた路面での激しいゴツゴツもない。ゴツゴツはするのだが、角が取れた感じの突き上げなので、SUB30よりはずっと楽である。やっぱカーボンですか。
ただ、ポジションはきついなぁ。ハンドルが低いのは良いのだが、遠いのは少し辛い。まあまだこのポジションに馴れていないだけなのだろうから、もう少しこのまま頑張ってみるが・・・
それともうひとつ、ちと困ったことが。
このバイクのフレーム、エアロ形状でむちゃくちゃ格好いいのだが、丸いフレームがどこにもないのである。シートポストは独特の三角形だし、シートチューブですら楕円というか、独特の断面である。
おかげで、テールランプを付けるのにかなり苦労した。普通にフレームに装着するために付属する金具は丸いフレーム用なので、どれもこれも付かないのである。
まあ結局、シートチューブのブレーキキャリパーより上のほんの僅かな部分が丸断面だったので(でも円ではなく、円に近い楕円というだけだが)、そこにゴムバンドで装着するテールランプを取り付けた。
・・・このバイク、キャリアなんて金輪際付かないだろうな・・・でも格好いいから許す。
というわけで、ますます天気の良い休日には「山に行くか」ではなく「走りに行くか」になりそうな今日この頃であったとさ。