書評

−前置き 雑多な読書歴−

 

 実は私、けっこう本を読む方である。中高生の頃は「本の虫」というありふれた表現がこれほど似合う少年もいまい、という読書量で、小学生の頃から眉村卓、平井和正、筒井康隆あたりのジュブナイルSFから入ったのかな。よく覚えてないが、筒井康隆の「時をかける少女」を読んだのが小3か4くらいだったかと。
 すぐに海外作家に飛び、ロバート・ハインラインの「大宇宙の少年」は友達の家にあったのを、遊びに行ったときに見つけて一気に読んだ。
 日本のSF作家のジュブナイルでない普通の小説にもほぼ同時に手を出し、筒井康隆の「霊長類、南へ」なんかを読んで、「早漏ってどういう意味だろ?」なんて悩んだりしていたな〜。そりゃ小学校中学年では判らんわな。小松左京の「エスパイ」も小学生時代に読んだぞ。映画も見に行った記憶が。ヒロインは確か由美かおるだったよな?原作よりぬるいラストシーンに、「ちっ」とか舌打ちしていたような記憶が。嫌な小学生だ・・・

 中高生くらいまではSF一辺倒だったような。アーサー・クラークの「2001年宇宙の旅」「地球幼年期の終わり」、ネビル・シュートの「渚にて」、ポール・アンダースンの「タイムパトロール」等々、当時「古典」とされていたものはたいてい読んでいる。
 ハインラインとアシモフは、当時文庫版で出版されていたものは全て読んだ。

 大学に入ってから読書の幅が広がり、ミステリーや純文学、ホラー、ファンタジー、ほぼ手当たり次第になった。当時は読む本がなければ電話帳を読んでいたくらいの「活字中毒」だったし。
 怪我で入院している時に吉川英治の「三国志」と司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読破して、司馬遼太郎にハマり、これも歴史小説とされているものはほぼ全て読んでいる。三国志の方は何故かパソコンゲームにはまったが。

 社会人になってから再びSFに回帰し、ラリー・ニーブンの「リングワールド」シリーズとかロバート・Lフォワードの「竜の卵」、ポール・アンダースンの「タウ・ゼロ」といった、いわゆるハードSFにはまった時期もあった。

 最近は息子が読む本を読んだら面白くてハマる、なんてこともあって、再び闇ナベ状態になっている。
 鈴木光司、乾くるみ、重松清、恩田陸などは出張の電車の中で読む本をブックオフで探していて気に入った作家だし、伊坂幸太郎や道尾秀介、森絵都、坂木司あたりは息子が読んでいた本を読んでみて気に入った作家である。

 翻訳物は最近あまり読まないな。フェイ・ケラーマンくらいかな、今は。最近出てきた(日本に入ってきた)作家ではピエール・ルメートルは面白く、当分出版された本は即買いすることになりそう。

 小説だけではなく、科学解説書なども生物学、物理学や天文学の本はやたら好き。リチャード・ドーキンスやマット・リドレー、佐藤勝彦といった人の本はいずれも複数買って読んでいる。この人たちの本って文庫版はまず出ないので値が張って痛いのだけど。

 

 こんな私が書評なんてコンテンツに手を出したらどうなるか。もう収拾が付かないのではないか。
 と思って、映画評を書き出してからも、書評には手を出すまい、と思っていたのだけど、ついに手を出してしまった。

 ま、映画も観たけど書いてない方が多いし、本の方もマイペースで書きたいのだけちまちま書こうっと。

 

 

 

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