mont-bell 2010 Fall & Winter
<ハードシェル>
ダイナアクションパーカ
モデルチェンジしたのだが、ストレッチャブルではなくなってしまった。基本的な構成(ゴアテックス3レイヤー、30Dナイロン)も重量も変わっていないのに、である。よくわかんないな。これだったら旧モデルの方がよほど魅力的に見えるのだが。
そもそもモンベルで初めて出た「伸縮性があるハードシェル」がダイナアクションパーカだったので、ダイナアクションが伸縮性のないモデルになるのはかなり違和感が。
その初代ダイナアクションパーカ、今でも持っているが非常に気に入っている。軽くて着やすくて良いウエアである。これで4代目なのだが、未だに初代を超えるモデルは出てないような気が。
アルパインサーマシェル・ジャケット
これも何が変わったのかさっぱり判らないモデルである。デザインさえほぼ同じだし。(よ〜く見ると少しパターンが違う)
内ポケットが付いたことくらい?ダイナアクションも前モデルは内ポケットがなかった。
内ポケットを追加して同重量に抑えたのなら努力は認めるけど、そもそも内ポケットがなかったのかよ!という感じだから・・・
フレネイパーカ
これはしばらく名前が消えていた復活モデルである。
いわゆるゴアテックス3レイヤーの冬山用アウターとしては非常に安い2.5万円を切る価格で出してきた。重量も495gだから十分軽量である。
1万円高いダイナアクションよりこちらの方がよほど魅力的・・・あ、こちらには内ポケットがないのか。
ドロワットパーカ
これは前モデルが1kgもあったのに対し、700gと大幅な軽量化を果たした。
というわけで、モンベルのハードシェルラインアップをまとめるとこうなる。
モデル名 |
品番 |
素材 |
伸縮性 |
内側起毛 |
中綿入 |
重量 |
価格 |
ダイナアクションパーカ |
1102405 |
ゴアテックス3層 |
− |
− |
− |
420g |
\33,200 |
フレネイパーカ |
Men's 1102403 |
ゴアテックス3層 |
− |
− |
− |
495g |
\24,800 |
アルパインサーマシェル |
Men's 1102401 |
ゴアテックス3層 |
○ |
○ |
− |
590g |
\33,800 |
ドロワットパーカ |
Men's 1102398 |
ゴアテックス2層 |
○ |
− |
○ |
700g |
\29,800 |
シャルモパーカ |
Men's 1102406 |
SHDBR 2層 |
− |
− |
○ |
690g |
\16,800 |
ストームジャケット |
Men's 1102408 |
SHDBR 2層 |
− |
− |
○ |
560g |
\15,800 |
こうしてみると、3レイヤー1枚地でストレッチャブルという、定番中の定番構成のモデルがなくなってしまったことに気づく。
それとブリーズドライテックを使用したネージュクルーザーがカタログ落ちしている。webカタログにはまだ載っているのだけど。ラインアップ縮小なのかな。
このラインアップを見ていると、普通に使うにはフレネイパーカが一番良いような気がする。安いし。ダイナアクションパーカがなぜ1万円近くも高いのか理解に苦しむから。
<ダウン・化繊中綿ウエア>
EXライトダウンが少し変更を受けている。重量などの基本スペックは変わらないのだが、デザインが少しだけ変わった。
それとライトアルパインダウンシリーズもモデルチェンジされている。どこが変わったのかよく判らないのだが・・・
それと山用ではなく街着だが、ULトラベルダウンコートというモデルが出た。(Men's 1101367 , Women's
1101368)
こんなモデル、パタゴニアだったら4万くらいするだろうなぁ・・・暖かいし軽いしコンパクトになるし、かなり重宝しそうなダウンコートである。
パタゴニアだとこんなかっちょいいコートはウィメンズしか作ってくれないのだが、モンベルは律儀にメンズも作ってくれるのだ。
<ソフトシェル>
ソフトシェルは去年とほとんど変化がないのだが、ウルトラライトシェルがモデルチェンジした。
前モデルの180gに対して145gと大幅な軽量化を果たし、前モデルにはなかった伸縮性を付加するという、かなり力が入ったモデルチェンジである。
でもいい加減、スタッフバッグじゃなくてポケッタブル(本体のポケットに収納する方式)にして欲しいな。少しくらい重くなってもいいんだけどな。
これ、チャリ用に良さそうだな。ポケッタブルになったらもっと良いな。スタッフバッグはなくしそうだから。
来春にはチャリ用のウルトラライトシェルが出るのを期待して良いのだろうか。
やっぱり次はEXライトシェル、でも出るのでしょうか・・・
<アンダーウエア>
ジオラインアンダーウエアが素材の改良により全面的に新しくなったのと、ウールに薄手(ライトウエイト)が追加された。
ジオラインの方は素材にマイクロファイバーを使用して保温性と速乾性を向上させたらしい。毎年カタログには、各ウエイトのシャツを折り畳んだ時の厚さの比較写真が載っているのだが、これを見る限りどの厚さのものも去年のモデルに比べて少しだけ薄くなったように感じる。
速乾性に関しては、「他社製品との乾燥時間の比較データ」が掲載されているのだが、ジオラインLWが去年モデルで69分、今年のモデルで47分なんだそうだ。まあ去年の今年の実験方法が完全に同じかどうかまでは判らないが、比較に出されている他社製品のデータが去年と今年で同じなので、まあ一定の実験方法でデータ出しをしているのだろう(でなきゃ意味ないし)。
<グローブ>
これもほぼ全面的にモデルチェンジである。
これまではシステム3という、ライナー、ゴアテックスインサート、ドライテックのアウターという3層構造(だからシステム3)が基本で、その分離式あるいは一体式といったバリエーションでモデル展開されていたのが、防水透湿性のアウターとライナーというシンプルな構成になった。その防水透湿性アウターはアウトドライというものになったのだが、これはいわゆる「素材名」というより生地に素材をラミネートさせる技術の名前である。
なので素材そのものはよく判らない。その性能値なども公表されていないし。
一昨年、システム3フィットというモデルを買った。試着してみて操作性の良さに感動して衝動買いしてしまったのだが、山では一度も使わないうちに犬にボロボロに破壊されてしまった・・・
アウトドライ、多分操作性はさらに抜群に良さそうである。欲しいな・・・
一体式の方はパウダーグローブとかウインタートレッキンググローブなどとモデル名は踏襲しているが、アウターはハイドロブリーズ系になっているのでまったくの新モデルである。ずいぶん安くなった。ついでにオーバーグローブもハイドロブリーズ系になっている。
グローブにシーム処理は困難なので、ハイドロブリーズ系のモデルは防水ではなく防滴仕様、ということになった。防水仕様なのはアウトドライアルパイングローブだけである。
モンベルのグローブは、少し前までは操作性(フィット感)が良くなく、あまり買う気にならないような代物だったのだが、この前のシステム3からなんだか非常に良くなった。今度のアウトドライはちょっと欲しい。
<自転車用ウエア>
サーマライドジャケットという自転車用防寒着が出ている。
後ろ身頃が薄手フリース、中綿にシンサレートという構成なのだが、かなり良さそう。腕にベンチレータが付いているというのがなんとも素敵。
でも、色はなんで2色しかないのだ。しかもどちらもあまり良い色とは・・・