mont-bell 2011 fall & winter clothing
9月初旬には秋冬カタログが来ていたのだが、出張やら山に行っていたりで忙しく、少し遅くなってしまった。
<ハードシェル>
ハードシェルはこの2年ほど大きなモデルチェンジはない。そういやいつの間にかドリューパーカが消えている。長〜い歴史を持つモデル名なのに。
それにゴアテックス2レイヤーに身頃のメッシュ、袖のタフタ裏地を付ける構成のウエアって、歴史が長いメーカーではどこでもラインアップしているクラシックなスタイルのウエアである。ノースフェースのマウンテンパーカ、パタゴニアのストームジャケットなんかがそれである。それをやめるか・・・
まあ、この構成は大昔のゴワテックスと揶揄されるほどゴワゴワしていた頃のゴアテックスで、少しでもレイヤリングしやすくしなやかな着心地を得るための構成だったので、現代では必要ないとは思うのだが、まあ今でもこの構成を好む人はそれなりに多いし。
ジャケットは整理されてモデル数が少なくなっているが、代わりにオーバーズボンを充実させている。
今季はビブが増えた。
ライニングアルパインビブ(Men's : 1102414)、インシュレーテッドアルパインビブ(Men's : 1102411 , Women's :
1102412)が追加された。
これでオーバーズボンもプレーンな3レイヤー、2レイヤー+裏地、中綿(シンサレート)入り、の3タイプが、パンツとビブそれぞれに展開されることに。これだけで6モデル。さらにパンツの方はアルパインサーマシェルパンツ(Women's :
1102390)という裏起毛地のオーバーズボンがあり、スーパーハイドロブリーズを使った廉価版のオーバーズボンが2レイヤー+裏地、シンサレート入り、シンサレート入りビブの3モデルある。もう少し整理すればいいのに・・・
<ソフトシェル>
今季のソフトシェルは、新規モデルが1つとモデルチェンジが1つである。
その前に、膨大なラインアップになったライトシェルシリーズの整理を・・・
モデル名 |
品番 |
ポケット |
裾調整 |
袖口 |
その他 |
重量 |
価格 |
ウルトラ ライトシェル ジャケット |
Men's : 1106444 |
1(内) |
なし |
ゴム |
|
Men's : 135g |
Men's : \7,900 |
ライトシェル アウタージャケット |
Men's : 1106422 |
3(胸、腰2) |
あり |
カフ |
|
Men's : 260g |
Men's : \7,200 |
ライトシェル パーカ |
Men's : 1106290 |
3(胸、腰2) |
あり |
カフ |
フード |
Men's : 300g |
Men's : \8,200 |
ライトシェル ジャケット |
Men's : 1106424 |
1(胸) |
なし |
ゴム |
|
Men's 210g |
Men's : \6,800 |
ライトシェル ベスト |
Men's : 1106426 |
3(胸、腰2) |
|
|
ベスト |
Men's : 176g |
Men's : \6,200 |
ほんとはまだパンツもあるんだが、省略。
計量ダウンシリーズなど、それだけでカタログ作れるくらいモデル数が増えているが、ライトシェルもそうなりそうな予感がする・・・
同じ構成の中でアウターより、インナーよりのモデルをそれぞれ細かな仕様を変えることによって複数のモデルを販売してくれるメーカーもそうそうないので、それは良いと思うのだが、買う方は迷いそうである。アウタージャケットとジャケットのどちらを買えばいいか、なんて迷わずに選べる人なんて、特に初心者の内はほとんどいないのでは?
モデル名 |
品番 |
構成 |
ポケット |
裾調整 |
袖口 |
フード |
重量 |
価格 |
ノマドジャケット |
Men's : 1106453 |
クリマプロ200 |
3(胸、腰2) |
あり |
ストレッチ |
なし |
Men's : 420g |
Men's : \11,200 |
ノマドパーカ |
Men's : 1106451 |
クリマプロ200 |
3(胸、腰2) |
あり |
ストレッチ |
あり |
Men's : 475g |
Men's : \11,800 |
ロッシュジャケット |
1106363 |
クリマブロック |
3(胸、腰2) |
あり |
サムホール |
なし |
500g |
\14,900 |
パウダーシェッド |
Men's : 1106477 |
クリマバリア |
5 |
あり |
カフ |
あり |
Men's : 560g |
Men's : \14,800 |
ライトシェル以外のソフトシェルはこんな感じである。ライトシェルはモンベルのサイトでも独立してカテゴライズされていて特別扱いなんである。
結局、ラインアップはすっきりしていて、ライトシェル、ノマド、ロッシュ、パウダーシェッドの順に軽く、保温性も低いという並びである。選びやすい。
また、中間着としての用途を意識しているのはロッシュまでで、パウダーシェッドはアウターに徹した造りになっている。ノマドでもパーカは必然的にアウターよりの使い方になるのだろうけども。
パウダーシェッドに使われているクリマバリアという素材は、昔からグローブに使われていて私も1つ持っている。
フリース生地の間にフィルムを挟み込んだ構成なのだが、グローブは非常に保温性と防風性が高く、たいていの場所でオーバーグローブを必要としないほど使い勝手が良かった。パウダーシェッドの生地がグローブと同じ厚さなら、下に薄手のアンダーを1枚着ただけで厳冬期の北八ヶ岳でスノーシューハイクができるだろうな。きつい登りなんてしたら大汗をかきそう。
現物は未見なので、どのくらいの保温性があるウエアなのかはまだ判らないが、少ないレイヤリングで軽快に動けるウエアなんだろうな、と思う。
2011.10.16 up パウダーシェッドとノマドの実物を見る機会があった。 それにしても最近のモンベルはコンシールジッパーを多用しているが、これはあまり好きじゃないんだけどな・・・ |
<中綿入りジャケット類>
軽量ダウンシリーズにまたもや追加モデルが。
ULダウンシリーズに、パーカが追加された。ULダウン・ガイドパーカ(Men's : 1101384 , Women's :
1101385)がそれである。
フード付きで277g(Men's)は立派な数値である。
それにしても、このULダウンシリーズ、フロントがコンシールジッパー、コイルジッパー、スナップボタンで3モデルあるんである。これってライトシェルのように性格設定がきちんとされているわけではなく、単にモデルを追加したときに前モデルを廃止していないだけ、というような気がするのだが・・・
前立てがコンシールジッパーかコイルジッパーかで選ぶ、ということはないのでは?スナップボタンは敢えて選ぶ場合があるかも知れないが、ジッパーの種類で選ぶかね?
たまたまショップにコイルジッパーモデルしかないときに、「僕はコンシールジッパーモデルが欲しいんです」ってわざわざコイルジッパーモデルを無視してコンシールジッパーモデルを注文して待つだろうか???
ULサーマラップが何気なくモデルチェンジしてる。
モデル名 |
品番 |
重量 |
価格 |
ULサーマラップ ジャケット |
Men's : 1101399 |
Men's : 283g |
Men's : \12,600 |
ULサーマラップ ベスト |
Men's : 1101392 |
Men's : 198g |
Men's : \9,600 |
ULサーマラップ パーカ |
1101391 |
318g |
\14,800 |
少し重くなったのだが、肩のあたりにストレッチ生地を使っている。パタゴニアのナノパフが欲しいけど高くて買えない・・・という人は是非こちらを。自分もそうだが。
次のモデル展開としては、やっぱプルオーバーかな。手っ取り早く軽量化できるし、そもそもこの手のウエアにフルジップが必要か?と考えればプルオーバーを選ぶ人は大勢いる気がする。パタゴニアのナノパフも、まず最初にプルオーバーが出て、1年ほどしてフルジップが追加されているし。
それと軽量ダウン、ULサーマラップシリーズに共通の要望だけど、早くポケッタブル化してくれ〜!
私は数年前のULダウンジャケットを持っているが、初期のスナップボタンモデルでポケットすら1つもないモデルである。これをスタッフバッグから出して着ると、スタッフバッグはどうすればいいのだ??とりあえずズボンのポケットに入れたりしているが、ほんとにそのうち失くしそうである。それに家に保管しているときはロフトの潰れを防止するためにスタッフバッグから出しているのだが、これで今までスタッフバッグを失くしていないのが奇跡だ。
お願いだから早くポケッタブル化してください・・・