mont-bell 2012 fall & winter

モンベルのHP

アウトドア&フィッシング ナチュラム

 

<ハードシェル>

 

 今季のモンベルのニューモデルは、ストリームジャケットミディパーカシャルモパーカストームジャケット 、といったあたりである。

 ストリームジャケットは、昔あってしばらく消えていたモデル名だが、モンベルのハードシェルでは最も丈夫でハードユースに耐える造り、という位置づけのモデルだった。
 今回のモデルも70デニールという頑丈な厚みの生地を使用している。マチ付きで大容量のポケットなど、以前のモデルを踏襲した造り。

 ミディパーカは以前はモンベルのラインアップの中では最も安価なゴアテックスモデルという位置づけだったが、今回はスーパーハイドロブリーズの3レイヤーという構成になった。シャルモパーカストームジャケットがスーパーハイドロブリーズ+シンサレートという構成なので、シンプルな3レイヤーのミディパーカと合わせてスーパーハイドロブリーズのラインアップが充実してきている。

 そういえば、冬山用のハードシェルに伸縮性の生地を使うことが少なくなってきたな。パタゴニアもそうだけど、モンベルもよく見ればストレッチャブルなハードシェル、なくなっちゃった。流行廃りなのだろうか。

 それと、今季のモンベルのニューモデルはフードの形状が大きく変わっている。顔面にぴたりとフィットする形状になっているのだが、そうすると当然呼気でサングラスやゴーグルが曇るので、呼気をウエア外に排出するエアレーションが必要になる。
 私が持っている2000年型のダイナアクションパーカも簡単なエアレーションが付いていて、けっこう具合が良かったのだが、今のはもっと良くなっているのだろうかね。

 そんなわけで、モンベルお得意の襟収納式のフードが減っているのだった。現行モデルではシャルモパーカドロワットパーカくらいではないか?

 

<ソフトシェル>

 

 今季はロッシュジャケットがモデルチェンジしているのみ。
 ノマドと同じクリマプロ200を使ったウエアなのだが、こちらは肩や袖にスーパーハイドロブリーズ3レイヤーのナイロン生地で補強して、防水性と耐摩耗性を考慮した造りになっている。価格も手ごろなので、コンシールジッパーさえやめてくれれば1着欲しいのだけどな・・・

 

<ダウンジャケット・化繊中綿ウエア>

 

 ポーラーダウンパーカビブがニューモデルとして追加されている。
 軽量性を追求した造りではないし、これでもか!というくらい保温性の高さを追求しているようなモデルなので、日本じゃ着る場所なんてあるのか?と思うほどのモデルだな。南極観測隊や極地冒険家の意見を取り入れ、だもん。

 それとそれこそ極地用、あるいはヒマラヤの高所用のダウンワンピースが珍しくモデルチェンジしている。ウインドストッパー・EXPダウンワンピースなのだけど、こういうモデルって何着くらい売れているんだろう?こんな滅多に売れそうにないモデルに800FPのダウンを奢って72,000円なんて、大バーゲンだと思うのだけど、どう考えても使う場所がないので買えない、というモデルである。ヒマラヤでも8,000m級でないと使いどころがなさそう。

 これのホワイトバージョンもまだラインアップしている。まあこちらはモデルチェンジしてないのでダウンは725FPのままなのだが、氷上で動物から発見されにくいように白一色にして、フロントを開閉するときにフラップがベルクロだとべりべり音がして動物に気づかれるのでベルクロではなくトグルを使うとか、氷上で匍匐前進しても良いように丈夫な生地を使ったりと、ほぼ「極地での動物写真撮影」に特化した造りである。岩合光昭氏以外に誰かに売れたのか?

 現実的なモデルに目を向けると、とにかくモンベルのダウンウエアはやたらモデル数が多いのだが、簡単に整理すると軽い方からEXライトULライトアルパインアルパインパーマフロストというラインアップになっている。「登山用」としてはパーマフロストまでだろうな。

 そのアルパインだが、前はジャケットがあったように思うのだが、パーカのみに整理されている。ライトアルパインまではインナー用途も考慮した造り、アルパインからはアウターに振った造りになっている。そのくらいはっきりと性格分けをしないと、この膨れあがったラインアップを売り切れまいが・・・

 化繊の中綿モデルでは、サーマランドがモデルチェンジしてリバーシブル仕様になった。なんとなくクラシックなデザインだな。
 ULサーマラップに去年からパーカがラインアップされているが、このモデルあたりを冬山での休憩時にシェルの上から羽織れるように、思い切り大きなフィッティングにしたモデルを出してくれるか、あるいは海外モデルにあるXXLをラインアップしてくれないかな。

 

<その他>

 

 今季はパンツにいくつかモデルが追加されている。
 それにしても、パンツもちょっと訳がわからないほどラインアップが増えている。
 ちょっと整理してみると・・・

 

厚さ

ストレッチ

フィット

重量

モデル名

価格

その他

薄手

レギュラー

302g

ストレッチライト

\6,800

13サイズ

薄手

リラックス 

290g

ストレッチOD

\5,300

 

薄手

リラックス

330g

コンバーチブル1/2

\7,800

 

薄手

リラックス

330g

コンバーチブル3/4

\7,800

 

薄手

リラックス

262g

ODパンツ

\4,900

 

薄手

レギュラー

347g

サニーサイド

\7,500

13サイズ

薄手

レギュラー

310g

ストレッチカーゴ

\7,800

13サイズ

中厚手

リラックス

390g

サウスリム

\7,300

13サイズ

中厚手

リラックス

380g

ストライダー

\8,800

13サイズ

中厚手

リラックス

330g

ライトトレッキング

\8,900

13サイズ

厚手

レギュラー

436g

ODライニング

\6,900

13サイズ

厚手

レギュラー

550g

マウンテン

\12,500

13サイズ

厚手

リラックス

615g

マウンテンストライダー

\13,000

 

厚手

リラックス

482g

ライニングトレッキング

\7,900

13サイズ

厚手

レギュラー

487g

ストレッチライニングカーゴ

\8,200

13サイズ

* ストレッチの項目で、○は1way、◎は2wayストレッチ

 ・・・表を書き始めて後悔した。よくぞここまでラインアップしたもんだ。
 ちなみに重量や価格はMen'sモデルのものである。

 パンツはこのところ、ファイントラックのストームゴーシュシリーズが大人気で、履いている人は口を揃えて絶賛するのだけれども、やはり高いしモンベルのパンツだったら2本買ってもお釣りが来るんだよね。だったら用途別にモンベルのを数本買うというのもありかな、と思ったりする今日この頃だったりして。

 

 

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