mont-bell 2014 Spring & Summer and Gear

モンベルのHP

アウトドア&フィッシング ナチュラム

 

 春夏カタログが出るのは例年3月中旬というイメージがあるのだが、今年は2月中にもう来てしまった。でも去年も2月に来てる。
 今年は北陸はぜんぜん雪が降らなくて、気温は低いのだけどそろそろ春の気配が漂うようになってきたので、何となくタイムリーな気が。

 ちなみに価格は、今年のカタログに掲載されているものは全て税抜き価格である。もうすぐ消費税が変わるので、税抜きで表示しないと訳がわからなくなるものな。

 

<レインウエア>

 今季はレインウエア総入れ替えといった風情である。継続モデルはストームクルーザーくらいなものだ。
 で、ちょっとそれぞれの新旧モデルの比較を。新モデルかアウトレットの旧モデルのどちらを買うか、迷う場面もありそうなので。

トレントフライヤー Men's , Women's (比較はMen's)

項  目 新モデル 旧モデル
型  番 #1128336 #1128277
素  材 ゴアテックスパックライト
表  地 12Dバリスティックナイロン
ポケット類 胸に1つ
そ の 他 フロントジッパーに反射テープ
重  量 205g
価  格 \19,500 (税抜き) \19,000 (5%税込み)

 

 してみると、カタログスペックは何も変わってないのね。単なるカラーチェンジなのかなぁ。

レインダンサー Men's , Women's (比較はMen's)

項  目 新モデル 旧モデル
型  番 #1128340 #1128262
素  材 ゴアテックス3レイヤー
表  地 50Dナイロン・リップストップ
ポケット類 腰に2つ
そ の 他 トライアクスル&ロールアップフード デュアルアクスル&襟収納フード
重  量 335g 330g
価  格 \15,000 (税抜き) \13,900 (5%税込み)

 

サンダーパス Men's , Women's (比較はMen's)

項  目 新モデル 旧モデル
型  番 #1128344 #1128293
素  材 ドライテック3レイヤー スーパーハイドロブリーズ3レイヤー
表  地 40Dナイロン・タフタ 50Dナイロン・リップストップ
ポケット類 腰に2つ
そ の 他 デュアルアクスル&ロールアップフード デュアルアクスル&襟収納フード
重  量 340g 354g
価  格 \8,000 (税抜き) \7,800 (5%税込み)

 

 ブリーズドライテックではない単なるドライテック、久しぶりだなぁ。それにしても素材も変わってしまうと、モデルチェンジと言うよりはまるきり別モデルだね。

 今季モデルチェンジしたモデルは、フードが襟収納式からロールアップ式に変更されている。その方が軽量化には有利だし、フードを被ったときに襟周りがすっきりするので自分は好きだ。

 さらに今年はピークシェルが復活した。
 しかしなぁ・・・超軽量クラスのレインウエア、いったい何モデルあるんだ?標準モデルも十分軽くなってるし、またラインアップがごちゃごちゃしてきた感がある。

 というわけで、超軽量レインウエアの比較を。比較のため、標準モデルのストームクルーザーも含めて表にしてみた。

モデル名

Men's型番

Women's型番

素材

生地

重量

価格

ストームクルーザー

#1128256

#1128258

ゴアテックス3レイヤー

30D

280g

\18,500

トレントフライヤー

#1128336

#1128337

ゴアテックスパックライト

12D

205g

\19,950

ピークシェル

#1128348

男女兼用

ドライテック3レイヤー

15D

202g

\12,800

バーサライト

#1128291

男女兼用

S.HDBR 2.5レイヤー

15D

168g

\11,239

 

 ああ、そうなのか。重量で見るとトレントフライヤーとピークシェルは見事に被ってるように見えるけど、価格で見ると綺麗にバラけているのか。むしろ価格はストームクルーザーとトレントフライヤーがほぼ同価格帯なので、そこは要求する機能で選べ、ということね。
 トレントフライヤーとピークシェルは価格がずいぶん違うので、そこはゴアテックスとドライテックの機能差と価格を天秤にかけて選べば良いし、とにもかくにも絶対的軽量コンシャスであればバーサライトしか目に入らないこともあるだろうし。

 標準モデルのストームクルーザーがもう十分に軽いので、軽量レインウエアの選択は悩ましいところである。買う方に相当明確なコンセプトが必要だね。
 それ以外の重量級レインウエアも、レインダンサーとレイントレッカー、サンダーパスとモデル数が多く、選択が悩ましい。

 

<シュラフ>

 

 ダウンシュラフは900FPのシリーズが追加されたのを機に、モデル名が整理された。
 従来のULが800に、スパイラルがアルパインに対応しているのだが・・・表にまとめてみるか。

 

 

900FPダウン

800FPダウン

650FPダウン

スーパースパイラルストレッチ

ダウンハガー900
(−)

ダウンハガー800
(ULスーパースパイラルダウンハガー)

ダウンハガー650
(スーパースパイラルダウンハガー)

スパイラルストレッチ

アルパインダウンハガー800
(ULスパイラルダウンハガー)

アルパインダウンハガー650
(スパイラルダウンハガー)

 

 ()内が旧モデル名である。新旧モデルがあるモデルは、型番が変わっておらずモデル名のみの変更らしい。
 ・・・それにしてもモデル展開が多すぎだよ。シュラフ専業メーカーのイスカやナンガよりモデル数が多いんだもの。どれを買うか、ほんとに悩ましい。
 ということで、またもや表にまとめてみる。今回は表が多いぞ。

 

番手

900

800

AL800

650

AL650

BB

ALBB

EXP

 

1,610g
\64,000

 

 

 

 

 

#0

 

1,270g
\56,000

1,260g
\44,000

1,525g
\36,500

1,465g
\33,500

2,179g
\19,500

2,102g
\18,500

#1

875g
\69,000

1,050g
\44,000

980g
\35,000

1,273g
\29,500

1,216g
\26,500

1,781g
\17,500

1,748g
\15,500

#2

694g
\56,000

780g
\32,000

730g
\29,000

1,070g
\24,500

1,009g
\22,500

1,554g
\15,500

1,512g
\13,500

#3

540g
\41,500

630g
\27,500

570g
\24,500

858g
\21,500

815g
\18,000

1,085g
\12,500

1,012g
\10.500

#5

387g
\35,500

460g
\23,000

430g
\18,900

684g
\17,500

642g
\15,000

902g
\11,500

838g
\9,800

#7

 

 

400g
\17,900

 

608g
\13,200

 

700g
\9,300

* ALはアルパインの略、BBはバロウバッグの略

 

 ・・・疲れた。
 さすが900FPだね。#1でも900gを切ってるよ。価格もなかなかのものだが。

 それから番手だが、従来の「快適睡眠温度」、「使用可能限界温度」という表示から、「コンフォート温度」、「リミット温度」という表示に変わった。
 また、従来モデルだと番手が同じならどのモデルでも快適睡眠温度や使用可能限界温度は同じだったのだが、今季モデルからはモデルによって微妙に異なるようになった。
 例えば、去年のULスーパーストレッチダウンハガー#2と今年のダウンハガー800 #2は品番も同じ同一モデルなのだが、その使用温度表示はこんな感じ。

 

表    示

温度

快適睡眠温度(#2)

−4℃

使用可能限界温度(#2)

−15℃

コンフォート温度(ダウンハガー800 #2)

0℃

リミット温度(ダウンハガー800 #2)

−5℃

エクストリーム温度(ダウンハガー800 #2)

−23℃

 

 ・・・よく判らん。
 リミット温度が以前の快適睡眠温度に近い、ということは判るが、従来の表示とあまりに違うので混乱は避けられまい。
 ちなみに、「コンフォート温度」とは、「一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が、リラックスした体勢で寒さを感じることなく睡眠できるとされる温度」で、「リミット温度」とは、「一般的に代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人が、寝袋の中で丸まった状態で寒さを感じることなく睡眠できるとされる温度」なんだそうだ。
 さらに「エクストリーム温度」は、「一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が、寝袋の中で丸まった状態で厳しい寒さを感じ、震えを伴いながら6時間まで持ちこたえられるとされる温度」なんだって。個人的にこの「持ちこたえる」というところがツボである。冬山での就寝てそんなもんだよね。

 逆に自分の場合は、コンフォート温度域だと暑くて寝れなそう。逆にエクストリーム温度よりもう少し低くても持ちこたえることはできそうだし。

 まあ番手と用途の関係は変わっていないわけだから選び方も変わらないのだけどね。

 

<ザック>

 

 今年はトレッキングパックチャチャパックキトラパックといったモデルがモデルチェンジしている。
 前面ポケットの配置とか、だんだん他メーカーのモデルと同じようになってきたな、という感じがする。というより、どこのメーカーも同じような仕様に落ち着いてきているというか。

 それにしてもトレッキングパックとキトラパックの前面に大きく入ったモンベルの菱形ロゴ一瞬ブラックダイヤモンドかと思った
 よく考えたら紛れもなくモンベルのマークなんだけど、こんなにデカデカと入れたことはなかったし。

 それと沢用のザック(サワークライムパック)がモデルチェンジしている。
 それにしてもdaxも沢用のザックを出してるけど、沢用だとなんでこんなにダサダサなんだ?

 

< 沢  靴 >

 

 沢靴が揃ってモデルチェンジしている。

 久しぶりに出たぞ、ラバーソールの沢靴が!あの汚点となってしまったサワークライマー以来のラバーソール沢靴である。もう同じ間違いは繰り返すまいな・・・?

 サワートレッカーRSがそれなのだが、今度はビブラムではなく自社開発でアクアグリッパーと呼んでいるさぁて、その実力や如何に?
 1足買ってみようかな。

 それにしても、モンベルの沢靴は履き口にネオプレンを使っていて、それは沢靴としては砂や小石が入りにくくて良いのだろうけど、アプローチシューズとしては暑苦しくて使いにくそうである。水陸両用、とはいかないのかなぁ。

 ちなみに目立たないがさりげなくウエイディングブーツという実も蓋もないネーミングのウエイディングブーツも出していて、こちらもアクアグリッパーのソールなんである。こちらはリールアジャスト(ダイヤルで締めるシューレースシステム)も使っていて着脱性は良さそうだし、水陸両用に使うならこちらも検討する価値があるかな、と思ったりもする。

 それにしても何だよ、この力が入ってないネーミングは・・・

 

<自転車>

 

 ・・・・なんと、モンベルは遂に自転車を出してしまった。まさかの事態である。

 いや〜、まあよく考えたら、自転車なんてフレームさえ作ってしまえば他はシマノあたりのパーツを組めば良いわけなので、そりゃ確かにカヌーやカヤックあたりと比べても開発はよほど時間も費用も少なく済むそうである。そう考えれば今まで出してなかったのが不思議なくらい、とも言えるのだが・・・

 売れるのか?チャリなんて出して。

 通販では買えず、直営店でも取り扱いは4店舗でしか扱わないんだって。これはレアになりそうな気が・・・

 とりあえず、チャリのページはこちら

 端的に言って、フレームはアルミでティアグラでブルホーンハンドルとドロップハンドルの2モデル、フレームは同じアルミだがフロントフォークがカーボンになった上級モデルが1つ。その上級モデルはコンポもアルテグラである。

 ん〜、アルミフレームで22万円という価格は、決して安くはないな〜。コンポが105でカーボンフレームのチャリと同価格帯だもの。アルミながら重量が7.5kgというのは相当軽いけど、カーボンフレームって重量だけじゃなく振動吸収性とかにも関連するから、このスペックがチャリライダー達にどのくらいアピールするかは何とも言えない。

 ま、珍しいから乗ってみたいと思う人はいるだろうけど。試乗すらその4店舗に行かないとできなそうなのでハードルは高いが・・・

 それにしても、モンベルがチャリを出すにしろ、ロードバイクとは思わなかった。クロスバイクかMTBを出さず、まずロードバイクから出してきたのは意外といえば意外である。ま、もちろんチャリを出してきたこと自体が意外なんだけど。

 それならこれのフラットバーハンドル仕様も出せば良いのに。でも10万切らないと無理か。

 

 

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