mont-bell 2016 Spring & Summer and Gear
今年は暖冬で2月もまだ半ばだというのに、もう春一番が吹いた。まあその後はまた冬に逆戻りしたが。
昨年の秋にモンベルの直営店がすぐ近所にできたので、興味を持った商品は実際に手にとって見れるようになったのは嬉しい。
< テ ン ト >
今年はテントのラインアップが増えた。サンダードームとレラドームという2シリーズがラインアップに加わり、ステラリッジもモデルチェンジしたので、大半が新しいモデルになった。
というわけで、表で整理してみる。
シリーズ名 |
ラインアップ |
重量 |
価格 |
特徴 |
2、4、6型 |
2.77kg(2型) |
\53,143(2型) |
オールシーズン 冬山用途を意識した吊り下げ式ドーム |
|
ステラリッジ |
1〜4、6型 |
1.61+0.43kg(2型) |
\29,200+12,000(2型) |
オールシーズン用 フライシート別売 |
マイティドーム |
1、2型 |
1.51kg(2型) |
\59,300(2型) |
X-TREK使用 シングルウォールテント |
クロノスドーム |
1、2、4型 |
2.43kg(2型) |
\22,800(2型) |
3シーズン用 吊り下げ式ドーム |
サンダードーム |
1、2型 |
2.51kg(2型) |
\36,600(2型) |
3シーズン用吊り下げ式 メッシュ地インナー |
レラドーム |
4型 |
3.09kg(4型) |
\28,800(4型) |
3シーズン用吊り下げ式 メッシュ地インナー |
ムーンライト |
1〜3、5、7、9型 |
2.8kg(2型) |
\25,800(2型) |
吊り下げ式楔形 |
* 価格はすべて税別
この中で純粋な山岳用テントはジュピタードームとステラリッジ、の3モデルで、他はツーリングやキャンプでの用途を念頭に置いたモデルである。もちろん山で使えない、ということではないのだが。重量的にはどれも軽いし。まあ、インナーテントがメッシュのサンダードームやレラドームは、夏でも高山帯で使うのはちょっと不安だけど。
それにしても、このラインアップをじっくり見ていると、クロノスドームのコストパフォーマンスの高さが際立っている。
2型で2.5kg足らずという軽さに加えて、この安さは何事?
1型でも2kgほどなので、ステラリッジと比較すると相当に重いが、それでも山岳用テントとしても許せない重さではない。このスペックのテントが2万円少々で買えてしまうとなると、他のモデルの立場が・・・
それと山岳用ではなく純粋なキャンプ用のシリーズで、アストロドームというモデルが以前から販売されている。
テントではなく、大きな自立式タープで、ムーンライトなどと組み合わせて使うためのものなのだが、今年はインナールームというオプションが追加された。これによってアストロドームをテントとして使えるようになったわけだが・・・
まあ、アストロドームにインナールームを追加すると、ほとんど10万円に近くなってしまうので、それだったらムーンライトの7型あたりの方がよほど使い勝手は良さそうである。
それにしても、山岳用テントとしては非常にリーズナブルな印象があるモンベルだが、本格的なオートキャンプ用のテントとしては、とんでもなく高価な価格設定なことに気づく。オートキャンプなんてほとんどしたことがないので意識してこなかったけど。
普通に4人家族でオートキャンプをしようとすれば、モンベルのテントではムーンライト7型あたりを選択することになるのだろうけど、その価格はなんと68,000円である。アストロドームなんて追加した日には、サイトを構築するのに15万円もかかってしまうのだぞ。
コールマンやキャプテンスタッグなど、2〜3万もあればテント本体が買えてしまうメーカーが並ぶ中で、なんて大胆な価格設定を・・
そりゃ、むちゃくちゃ快適なサイトを構築できるだろうけどね。住めるぞ。1泊やそこらで撤収するのはバカバカしいくらい快適なサイトが作れるだろうなぁ・・
< 自 転 車 >
モンベルが数年前に自転車を出してきたときは、いったい何のシャレだと思ったものだが、着実に取扱店舗数やモデル数を増やし、自転車メーカーとしての体裁を急速に整えてきている。
今年はついにカーボンフレームのロードレーサーを投入してきた。どこまで本気なの?
というわけで、例によって表にまとめてみる。
なお、モデル名はどれもシャイデックが付くので省略している。
モデル名 |
フレーム |
コンポ |
形態 |
重量 |
価格 |
GT CARBON デュラエース |
カーボン |
デュラエース |
ロードレーサー |
6.52kg |
\500,000 |
GT CARBON アルテグラ |
カーボン |
アルテグラ |
ロードレーサー |
7.08kg |
\298,000 |
GT |
アルミ |
アルテグラ |
ロードレーサー |
7.5kg |
\228,000 |
R-HC ドロップハンドル |
アルミ |
ティアグラ |
ドロップハンドル |
8.63kg |
\138,600 |
R-HC ブルホーンハンドル |
アルミ |
クラリス |
ブルホーンハンドル |
8.91kg |
\113,900 |
T-XB |
アルミ |
ソラ |
ストレートハンドル |
9.8kg |
\79,000 |
MT-A |
アルミ |
デオーレ |
ハードテイル |
11.74kg |
\139,000 |
TR |
アルミ |
デオーレ |
キャリア付き |
12.20kg |
\127,000 |
* 価格はすべて税別
うーん・・・こうしてみると、ほぼフルラインアップに近くなったな〜。
カーボンのロードレーサー、廉価なクロスバイク、マウンテンバイク、ツーリングモデルと、ひととおり押さえてしまっている。
またカーボンとアルミのロード用フレームも単体販売しているし。MTBのフレームも売ればいいのに。
それにしてもデュラエースの完成車というのも珍しいけど、50万円というのは安くないか。しかも重量は6.5kgって、そのままヒルクライムに出れるではないか。そのままどころか、何か足さなきゃならないかも。レバーからホイールまデュラエースのフルセットで、別にどこかで安物パーツを使っているわけでもないのに、50万円で出せるの??
アルテグラモデルの方は、価格的には妥当なところだと思うのだが、それでも重量は7kgそこそこなのでずいぶん軽い。
クロスバイクのT-XBも、少し高いように思うがソラのフルセットで組まれていて重量も9.8kgと、このクラスのクロスバイクとしてはとても軽い。5〜7万くらいのクロスバイクって、普通は11kgくらいあるでしょ。
まあ、安さでジャイアントなどの老舗大量生産メーカーに勝てるわけもないので、少し高いけど高機能という路線は正解なのかも。
TRは「旅モデル」である。でも、旅モデルならハンドルはドロップハンドルの方が良いんじゃないかなぁ・・・
このモデルは縦握りができるグリップエンドが付いていて、ちゃんとそれなりのポジションに対する配慮はされているのだが、長距離を走っていて一番辛いのはポジションが限定されると体への負担が大きくなるということで、ストレートハンドルは基本的に1通りのポジションしか取れないので長距離には向かないんである。縦握りのグリップエンドを握っても2通りでしょ。ドロップハンドルならアンダー、ブラケット、バーで3通りのポジションが取れるし、ブラケットでも微妙に握り方を変えられるので、長距離にはベストだと思うんだけどな。
それにやっぱり「旅モデル」ならフレームはクロモリでしょ。TRもフォークをクロモリにしてるけど、すべてクロモリの丸パイプの方が雰囲気があるかと(笑)。
でも旅モデルってラインアップしているメーカーも少ないので、面白いと思う。
それとジャージからヘルメット、シューズに至るウエアのラインアップも一通りそろっている。
シューズなんてカーボンソールの本格的なビンペダシューズだぞ。自転車本体からヘルメット、上から下までモンベルで揃えてしまうことが可能になってしまった・・・
シューズはSPD-SL対応のモノが出たけど、SPD対応シューズも欲しいところだよね。むしろそちらが先だったのでは?
おいおい出てくるのだろうけど。
<モーターサイクル>
いや、敢えてオートバイの項目を立ててみたけれど、最近のオートバイ用品の縮小具合はどうなのよ。
ギアカタログもウエアカタログも、それぞれ1ページしかないんだぞ?
ギアではドライバッフルくらいしかないし、ウエアもレインウエアとグローブが2種くらいしかラインアップされていない。
タンクバッグとシートバッグ、シューズとウインターグローブくらいは作ってよ〜。
昔はシステム3を使ったオートバイ用のウインターグローブもあったのに・・・今のアウトドライアルパイングローブをちょっと仕様変更するだけで抜群に使いやすくてしかも防水、というウインターグローブができるのに。夏用のオーバーグローブ(レイングローブ)も欲しいぞ。
タンクバッグもモンベルが作れば面白いのができると思うんだけどな。
それとシューズが欲しい。リールアジャスト+ゴアテックスで。ライディングブーツでも歩くのは妥協したくないので、ソールは最新のトレールグリッパーで。
<レインウエア>
コンバーチブルレインという妙なモデルが出た(笑)
ジャケットは半袖に、パンツは短パンにもなるというモデルで、普通に登山しているときに「レインウエアを半袖にしたい」と思ったことがないので、主用途はいまいちよく判らないのだが、モンベルって10人くらいが「こんなの欲しい」って思ったモノは開発、ラインアップしてくれるのだろうか。だったらライディングブーツを(以下略)