patagonia  2006 fall/winter

パタゴニア クライミングA

 パタゴニアの2006年秋〜冬物のカタログが届いた。
 実は前回の春とこの秋〜冬の間に、「SURF 2006」「Summer 2006」の2冊のカタログが出ている。しかし掲載アイテムのほとんどがサーフウエア、しかもWater Girlと銘打った女性用ウエア(水着)なのでここでは紹介しなかったのだ。
 といいつつ自分ではGi II Shorts(#57314)を買ったりしていたのだが。それもあまりにも着心地が良くてこればかり着るようになってしまい、洗濯すらままならんという状況に陥った末、同じのをもう1着買ってしまった。赤とカーキで色違いで。
 私は冬でも家の中ではTシャツに短パンなので、この2着のGi IIはず〜っとローテーションされながら履かれ続ける運命である。モンベルの短パンは弟にやってしまった・・・

 というわけで秋冬カタログである。やっぱパタゴニアのカタログはこの秋冬物が一番面白い。

 さて、まずアルパイン用のシェルであるが、今季のパタゴニアはこのカテゴリーにはニューモデルがほとんどない。特にハードシェルはニューモデルは皆無である。webではストレッチエレメントジャケット(#83252)などにNewマークが付いているのだが、カタログではNewマークは付いていない。そもそも変わったようには見えないし。スタイルナンバーも変わってないし。

 ソフトシェルもあまり変わっていないのだが、ニューモデルが1つ追加されている。
 スーパーガイドジャケット(#84060)がそれである。
 このモデル、パタゴニアの他のソフトシェルとは異なり、ナイロンとポリエステルの混紡である。(他のソフトシェルはポリエステル)
 ナイロン混紡ということで、多分耐摩耗性は他のソフトシェル製品群より高いと思う。で、内側は軽く起毛させてあるようである。

 これはつまり、パタゴニア版マウンテントレーナーなのではないか?だとすれば非常に気になる・・・
 モンベルのマウンテントレーナーの2001年型と2002年型は、私は非常に気に入っているウエアなのである。あまりに酷使したため、2001年型の方はかなりヘタってきているくらいである。現行のマウンテントレーナーは裏地が起毛ではなくショーラーダイナミックの1枚地になったことと袖口の仕様が好みではなくなっているため、よけい気になる。
 しかもである。その価格は25,200円。安いじゃね〜か!
 ・・・かなり金銭感覚がおかしくなってきているのは自覚しているのだが、それでも安いと思わずにはいられない。欲しいぞ。
 でも、いつかのように「買う」と宣言できないのが辛いところである。特に先月携帯を買い換えてパケット定額に入ったのでほいほいと使っていたら、定額の適用は今月からということで、このジャケットが買えるくらいの請求が来たのが悔やまれる・・・

 ちなみにパタゴニアは、こういう「フードがないソフトシェル」を3つほどラインアップしている。このモデルとフィギュア4コアスキンである。フードがないソフトシェルって、中間着としての機能も持たせることができるので使い勝手が良いと思うのだ。
 これら3モデルの概要をまとめると下の表のような感じ。

モデル名

Style No.

表地

裏地

重量

その他

価格

スーパーガイドジャケット

M's 84050
W's 84060

ナイロン・ポリエステル混紡

起毛地

595g

 

\25,200

フィギュア4ジャケット

M's 84965
W's 84975

5.5オンス ポリエステル

1枚地

383g

CSS

\29,400

コアスキンジャケット

M's 84453
W's 84463

10オンスポリエステル
ポーラテック パワーシールド

R2

567g

 

\35,700

 こうしてみると、フィギュア4は1枚地なので中間着としての機能には乏しく、ウインドブレーカー単機能としての色合いが強い仕様のようである。マウンテントレーナーを紹介したページで比較したノースフェイスのV3ジャケットに近い性格なのだろう。
 また、コアスキンジャケットは保温性能が高く、冬や寒冷地向きの造りである。
 それに対しスーパーガイドジャケットは、まだ実物を見てもいないので断定的な言い方はできないが、保温性能も最低限で中間着としての機能もある程度持ち、オールシーズン使い倒すにはベストかも、という気がする。

 誰か買ったらインプレ聞かせてくださいませ。

 今季のパタゴニアで一番手を入れられたのはアンダーウエアである。
 今までキャプリーンのアンダーウエアは、ライトウエイト、ミドルウエイト、エクスペディションウエイトと3種類のウエイト(厚み)でモデル展開していたのだが、全面的にラインアップが組み直され、キャプリーン1〜4というモデル構成になった。1が薄く4が厚い。
 デザインがなかなか良いとか前モデルリサイクルポリエステルになったとかいろいろ特徴はあるのだが、ちょっと驚くのはかなり安くなっていることである。それも「パタゴニアにしては」という注釈付きではなく、けっこうマジで安い

 例えばモンベルと比較すると、どれとどれを比較するかで悩むのだが、重量がほぼ同じモンベルのジオラインミドルウエイトのラウンドネック(165g)とパタゴニアのキャプリーン2のクルーネック(165g)、価格は4,600円に対し4,725円とほぼ同じである。またジオラインエクスペディションウエイトのラウンドネック(195g)とキャプリーン3のクルーネック(198g)の価格は5,700円に対し5,880円。安いじゃないか。
 値段がほぼ同じなら、アンダーとしてしか使いようがないデザインのモンベルより、アウターとしても着ることができるデザインのパタゴニアの方が良いなぁ。
 ただ、モンベルのアンダーウエアは肌に密着して保温性を稼ぐ構造なので、同じ生地の厚み(重量)なら、モンベルのジオラインアンダーウエアの方が絶対的な保温性能は高い、と推測する。

 というわけで今季のキャプリーンアンダーウエアはなかなか良いなと。欲しいぞ。

 アンダーといえばウールが新しくラインアップされている。今までパタゴニアのウールって記憶がないのだが。
 ウールの方は普通にパタゴニア価格である。この値段だったらアイスブレーカーとかの方が欲しいかも。

 

 そういえば今季からパタゴニアはCSSという表記をやめた。CSSはコンポジット・シーム・システムの略で、糸を使わず溶着によって生地を接合する技術なのだが、今季からこのシステムの表記がウェルデッド・シーム・テクノロジーと変わった。単に呼び方が変わっただけなのだが、その理由はよく判らない。もしかしたらCSSにはTMマークが付いていたのだが、何か商標上のトラブルでもあったのかも。

 

 余談だが、カシミアシリーズ(高ぇ!)のページに、山羊が写っている写真があったりするのはシャレが効いている。
 もしかしたら、写っているのは生物学的にはカモシカなのかもしれないが、形態的には紛れもなく山羊である。

 

 

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