patagonia  2007 spring Yosemite

パタゴニア

 前回、パタゴニアのFall/Winterカタログを紹介してから、実は"Winter Skiing and Snowboarding""Heart of Winter"、さらに"Kids"の3冊のカタログが出ていた。いずれもそれほど目を引く新製品が出ていなかったりしたので(あくまで私の好みの問題だが)、ここで紹介するのはサボッていたりしたわけである。もちろん忙しかったりしてなかなか書くヒマがなかったというのもあるのだが。

 今回の目玉は、パタゴニアがついにシューズを出したことである。
 ま、シューズって好みにうるさいヒトも多いし、どんなに革新的な技術を投入してスペック的に素晴らしいモデルを造っても、足に合わなかったらそれまで、というちょっと難しい代物である。ウエアなら、多少身体に合わなくても50%かそれ以上の性能は享受できるのだが、靴は足に合わなかったらゼロであるから。
 そんなわけで、いかにパタゴニアといえど、シューズではしばらく苦労するだろうなとは思う。まあフィッシング用のウエイディングシューズは以前から造っていたのだけど・・・

 まあそのあたりの読みもあるのか、当面はアプローチ等のテクニカルシューズより、カジュアル系のシューズに力が入ったラインアップになっている。
 ドーン(#79478,#79479)とかパトロール(#79480,#79481)は、ヘンプ混合という独特のソールを使っていて面白そう。水辺での使用に最適、ということなのだが、濡れていても多少は滑りにくいのだろうか。

 「パフォーマンス」ではドリフター(#79454)ノマドGTX(#79450,#79451)フィン(#79451)という3モデルかラインアップされている。
 この中ではノマドはハイカットでほとんどトレッキングブーツという出で立ちで、他の2モデルはローカットの、いかにもアプローチシューズといった趣のモデルである。
 どのモデルも見た感じは悪くなく、値段もパタゴニアにしてはこなれていて魅力的だとは思うが、そんなにグラリとは来ないというか。実物を見る機会があって試し履きでもするとクラクラして思わず買ってしまうこともあるのかもしれないが、靴はやはり履いてみないとなんともいえないものなのである。
 ちなみにこの価格帯だと、ローパーレネゲートとか買ってしまうかも。

 サンダルも何種類か出している。
 コスモス(#79492,#79476)なんて多分すごく快適で、職場の室内履きに欲しい・・・と思うのだけど、この値段では・・・
 値段といえばタタミのサンダルを出している。メンズモデルはシーグラス(#79486)、ウィメンズモデルはドリフト(#79489)というらしい。非常に良さげなんであるが、1万円でタタミサンダルはないだろうよ・・・

 

 さて、靴以外のウエアは相変わらずの構成である。
 テクニカルウエアでは、いつもそうだがレインシャドージャケット(#84470,#84480)の扱いがなんだか大きい。今回のカタログでは見開き2ページ独占である。
 確かにパタゴニアのハードシェルでは最廉価モデルだし、人気があるのは判るのだけど、ハードシェルとしてはジェットストリームジャケット(#83115,#83125)の方がずっと魅力的だと思うのだが・・・縫い目がないウェルデッド・シームだし伸縮性もあって値段の差は4千円以下だし。
 でも売れ筋はレインシャドーの方らしく、不思議だった。
 最近ふと気づいたのだが、レインシャドーって「patagonia」のロゴが、昔ながらの山背景のロゴなんだよな。人気の秘密はもしやそこか?

 

 カジュアル系のモデルでは、レイト・シフト・ジャケット(#28315)というのがあり、ちょっと欲しいな、と思っていたりする。カジュアル系の中ではテクニカルに近い造り(素材やポケットの構造・配置等)のウエアではあるが。
 このモデルのwebカタログの記事だが、「最適な用途」のところで「自転車通勤」「地元の自転車専用道路の探索に」まではまあいい。探索は通勤とどう違うのかとかツッコミたくなるのはやまやまだが。
 が、「夜中の旗取りゲームに」というのはなんであるか。旗取りゲームにこのウエアはどう最適なのだ?そもそも夜中にするか??

 ま、パタゴニアのオンラインカタログ、この手のジョークがたくさんあるので、ついつい丹念に読み出してしまうのであった。紙のカタログもだけど。

 

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