patagonia  2007 Winter

パタゴニア

 

 冬カタログの前に秋カタログが出ていたのだが、そいつを書くのはサボってしまった。この秋カタログは表紙がホッキョクグマだし野生動物の写真が多いので気に入ってよく眺めていた。

 まあ冬カタログになってもラインアップは秋カタログと基本的に変わらない。
 アルパインのテクニカルウエアの新製品は、ウインター・ガイド・ジャケット(M's 84115 , W's 84135)くらいである。
 このジャケット、かなり保温性が高いフリースのインサレーション入りのソフトシェルということで、昔あったインファーノジャケット(M's 28560)のようなものか?と思っていたのだが、インファーノはまだちゃんとまだ販売されているので後継というわけではないらしい。まあどちらかといえばインファーノは街着という位置付けなんだろうな。パタゴニアのサイトでは"ライフスタイル・カジュアル"にカテゴライズされているし。
 それに対し、ウインター・ガイド・ジャケットの方はバリバリのテクニカルウエアっぽい。
 まあ、こういうフリースの裏地で保温性を確保するようなウエアの場合、実物を見てみないとどの程度の保温性能(つまりどのくらいの気温での活動を想定しているか)が判らないので、カタログだけではなんとも言えん。

 レギュレーターはこの冬カタログにはR2ジャケット(M's 25135 , W's 25145)とベストが掲載されているだけであるが、パタゴニアのサイトにはR1、R2、R3、Lightweight R4、R4と一通り掲載されている。R3はこの2年ほどラインアップから落ちていたモデルで、この秋に復活した。

 R2を買ってしまった話は既に書いたのだが、このR2、マジで良い
 何が良いって通気性というか風通しがよいので運動量が多くても暑くならない。また街着としても5月半ばまで着ていたくらいである。が、上にシェルを1枚羽織れば激変するのである。すごく暖かいんである。暑くなればピットジップなりフロントファスナーを少し開放して外気を入れてやればたちどころに涼しくなると言う、体温調節が非常に容易なウエアである。"レギュレーター"というわけである。
 それで着心地はとことん柔らかいし軽いし小さく畳めるし。

 先日私の母が家に遊びに来ていて、このR2を見つけて「2万円した」と言ったら「バカ者」と怒っておった。
 が、後で聞くと帰ってから江坂のアウトレットでR2、買ってしまったらしい。アウトレットにはあまりサイズや色が揃ってなかったそうな。なんせバカ売れしているようで、入るなり売れていくんだそうである。

 さて、ソフトシェルでは「中間着っぽいソフトシェル」もいくつか出てきた。アルパインではなくノルディックスキー用とかいうことらしいが、別に山で使うにも何の不都合もなさそうである。雰囲気的にはスーパーガイドジャケット(M's 84050 , W's 84060)のバリエーションみたいな感じなので、ちょっと表にしてみた。

 

商品名

Style No.

表地

裏地

重量

価格

スーパーガイドジャケット

M's 84050
W's 84060

8.9オンス ナイロン・ポリエステル・スパンデックス混紡

起毛

595g (M's)

\25,200

クールウェザー・ジップネック

M's 24435
W's 24445

7オンス ナイロン・ポリエステル・スパンデックス混紡

起毛

312g (M's)

\15,750

コールドトラックジャケット

M's 24940
W's 24945

6.2オンス ナイロン・ポリエステル・スパンデックス混紡

フリース地

539g (M's)

\18,900

ウインドトラックジャケット

M's 24980
W's 24985

9オンス ポリエステル

フリース地

340g (M's)

\21,000

コアスキンジャケット

M's 84453
W's 84463

ポリエステル・ナイロン混紡

R2素材

598g (M's)

\36,750

 

 コアスキンジャケット、まだあるんだ・・・もうメンズ、ウィメンズ共に2色しか出してなかったりして廃番寸前という感じなのだが。

 この中でコールドトラックとウインドトラックの2つは、生地を前身頃や袖といった場所毎に変えるという凝った仕様である。コアスキンジャケットも値段が高いだけあって非常に凝った造りである。

 まあこれらのモデルは、元々が登山やスキーなどのウインタースポーツのアウター、というのが本来の使用目的であるから、さらにその上からハードシェルを着るというのはあくまでも非常時であって本来の用途ではなかろう。
 なので中間着としての機能はほとんど重視されていない。襟も高いし着丈も長めである。

 ただ、この手の「防風性高い表地に軽く起毛した裏地が付いていてフードなしで軽めの造りのウエア」って、無雪期に山シャツ代わりに着るとツボにはまるのである。モンベルマウンテントレーナーとかクラッグジャケットなどがまさにそれであるが、パタゴニアだと本来の開発意図とは異なる使い方だろうけど、スーパーガイドかウインドトラック、クールウェザーといったあたりがそういう使い方ができるウエアだろう。

 

 新しく"これでもか"仕様のダウンジャケットが出た。メンズ・プリモ・ダウンジャケット(M's 30450)がそれである。
 H2NOバリアー、すなわち防水透湿性素材をシェルに使い、そのシェルはウェルデッド・シームすなわち糸でなしに溶着で生地を貼り合わせる方式で作られている。
 何より値段が凄い。\89,250円である。目が点になってしまう。
 カタログを見る限りでは、表地が3レイヤーだったり裏地にも撥水加工が施されていたりで、なんだかよく判らない。実物見てみないとどういう構造のウエアなのか、いまいちイメージできなかったりする。・・・ま、見たところで買うわけがないんだが・・・
 ま、話のタネに、ということで。

 カタログ後半は例によってカジュアルウエアが掲載されているのだが、ウィメンズ・レトロ-X・ジャケット(W's 23071)はちょっと格好いいではないか。このカタログ、いくつかのモデルで着用した状態の写真で掲載されているのだが、それだと格好良く見える。webでも着用モデルで見せてくれないかな。
 でも、このレトロ-X、メンズはなぜかないのである。クラシックレトロならあるんだけどね。

 ちなみに今回のカタログで着用モデル写真で掲載されているのは、ダスパーカ、プリモダウンジャケット、ダウンウィズイットパーカ、レトロ-Xジャケット、シンチラマースピアルといったモデルである。よく見るとユニセックスモデルかメンズあるいはウィメンズの片方しか設定されていないモデルばかりだ。
 あ、アンダーウエアは以前から着用モデルで掲載されているが。
 どれも顔は顎くらいまでしか写らないという微妙な写し方である。

 

 話は変わるが、下着のパンツを買おうと思っていたりする。
 私はトランクス派なのだがモンベルだとウィックロンのトランクスは敬遠してきた。ウィックロンは汗をかくと独特の臭いがするので、Tシャツだとそれほど気にしないことにしているのだが、さすがにパンツは嫌だ。
 で、今までジオラインのトランクスを使っていたのだが、これはちょっと薄すぎて耐久性がもうひとつ。破れるとか裂けるのではなく、薄い生地がさらに薄くなって穴が開くんだもんな。
 で、だったらパタゴニアのキャプリーンのトランクスはないのか、と思いついたのだけど、ないんだよな。
 キャプリーンでないポリエステルのトランクスならあるのだけど、\4,500円・・・う〜ん・・・

 

 

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