patagonia Spring 2009
and Fishing 2009
年度末でバタバタしているうちにパタゴニアもモンベルも春物が出る季節になってしまった。今年は街でもろくに雪が降らないうちに春になってしまったので、春の実感もいまいちである。ただ、仕事が年度末進行でバタバタしだして職場にマスクを常時装着する職員が多くなると、春の到来を感じる今日この頃である。
今季のパタゴニアのソフトシェルはこんなラインアップである。
この中でフーディニは最近のパタゴニアにしては珍しいことにリサイクル可能製品ではないようだ。
シェルとして最も汎用性が高いのはアセンジョニストだろう。フーディニやアルパインウインドは、ちょっと生地が薄すぎる。これはほんとにウインドブレーカーとしての用途限定である。その割にこの値段というのは、高いなぁ〜。
ストレッチ・ベロシティは面白いと思う。目が詰んだよく伸びるフリース生地なので、中間着としても使えるし、防風性もある程度確保されているのでアウターとしても着ることができる、というタイプである。つまりアンダーの上にベロシティを着て、それほど寒くも風が強くもない樹林帯の中の登りはこれだけで登り、稜線に出て風が強くなればその上からさらにソフトシェルを着て、という使い方ができたりする。他のメーカーからもよくこういう構成のウエアは出ているが。
ディスパッチはどちらかといえば街着に近いデザインである。
この紹介文が傑作なのだが、「親族との集まりの途中で岩場へ抜け出し、ボルダリングの課題を1つや2つ片付けて戻ってきてもへっちゃらなジャケットです」なんだと。どうへっちゃらだというのだろう???
ほとんど作業着にしか見えないデザインなので、そんな「遊んできた」ことがバレないよ、ということなのだろうか。確かに、デザインはどこからどう見ても作業着である。ウィンズはそれなりに格好いいのに。ほんとにカムフラージュを意図してこんなデザインにしたのだろうか?だとしたら1着欲しい・・・ことはない。
ちなみにウィメンズの紹介文は、「着るだけで国を動かすことができそうなほど頼もしいジャケットです」である。親族会を抜け出して遊びに行くメンズとはかなりの格差があるような気がする・・・
このカタログの36ページは、なんと岩場をリードする85歳のじーさんの写真である。いや〜、凄いわ。多分クラシックルートでそんなに難しいところではないのだろうけど・・・(剱のチンネあたりとちょっと雰囲気が似ているような気が)
で、このページから1ページめくると、今度はボルダリングをする3歳の女の子の写真である。この構成、絶対意図してやってるんだろうな。
ハードシェルはジェットストリームジャケットがなくなってしまった。ハードシェルもポリエステル系のリサイクル可能なウエアにチェンジしている最中なので、そのうちなくなるだろうとは思っていたが。
新しく出てきているストレッチアセントもリサイクル可能なポリエステルのハードシェルである。パタゴニアはこれからハードシェルも全製品リサイクル可能な製品にするつもりらしいので、順次ナイロンからポリエステルにシフトしていくのだろう。ナイロンでリサイクル可能な製品も作ってはいるが。
この中でオールタイムシェルとレインシャドートレンチは街着っぽい設定である。裾が長めだし、造りも山用の素っ気なさとは少し違って格好いい。フードも取り外し可能なんだそうだ。こいつのメンズの紹介文は、「もう朝刊を傘替わりにする必要はありません」だと。しねぇよ、そんなこと。
ちなみに同モデルのウィメンズは、「雨は循環しているのですから、レインコートにもリサイクル素材を使い、さらにリサイクル可能なものがいいと考えました」である。なんだ、この落差は。
話は変わるが、今年はフィッシングカタログも届いた。英語版である。「完成度が高いので日本でも配布することにしました」ってうっそぉ。日本語版作るヒマか金がなかっただけでしょ?
でも、見ていたら面白そうな製品がいくつか見つかったので、紹介してみる。
リバーウォーカー・スティッキー (#79241) \24,675 1038g |
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パック・ベスト (#81895) \26,250 1004g |
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ガイドウォーター・ベスト (#81900) \28,875 581g |
リバーウォーカーはいわゆるウェィディングブーツなのだが、このスティッキーというバリエーションはソールがラバーなのである。一応フライフィッシング用のウェイディングブーツで、他にもフェルトとスタッド(鋲)のバリエーションがある。
このラバーソール、どうだろうなぁ。ファイブテンのアクアステルスと比べてどうなのだろう、日本の沢登りで使い物になるのだろうか・・・などと興味は尽きない。この価格では買って試してみることもなかなか気軽にはできないのだが、少なくとも奥利根アクアに18,000円近く出していたことを想い出せば、webで見る限りはそれほど割高感がない造りには見えるなぁ。
気になるのは重量で、1kgはどうよ?今時、アイゼン対応の登山靴ですら700gそこそこのものがあるというのに。
というわけで、試しに(話のネタに)買って試してみたい気は十分あるのだが、先立つものが。
パック・ベストは笑った。これ、webではちょっと判りにくい(後ろからの写真が何故かない)のだが、カタログではきっちり後ろからの写真も載せているので一目瞭然である。これ、デイパックが仕込まれたベストなのである。
大笑いした後、半ば本気でこれを買って自転車通勤に使おうかと思った。(自転車通勤できる職場に転勤できればの話だが)
ま、値段見て考え直したが。
一応、ベストとパックは分離して別々に使えるそうである。ああ良かった。分離できなかったら、これを使っている内になんだか水子でも背負っているような気になってしまうかもしれない・・・
でも、パタゴニアの釣り用のベスト、なんだかちょっと格好いいぞ。こういうデザインのベストは見たことがないなぁ。