patagonia early fall 2012

パタゴニア

 

 毎年言ってるような気がするが、まだ梅雨も明けてないのに秋ですか〜?

 それはともかく、この初秋カタログのテーマはDAM BUSTERSである。表紙は朽ちたダムを背景に魚の死体が打ち上げられた川の流れ、というよく見ればけっこうショッキングな写真である。

 ん〜、日本で原発稼働反対の風潮がこれだけ盛り上がっている世相の中、電力の主要供給元であるダムを撤去せよという流れには、少なくとも日本ではしばらくならないだろうが・・・
 でも、千石川に通っている最近では、この際限のない砂防ダムってどれだけの意義があるのだろう?とは思う。あの堰堤群がなければ、千石川ってすごく良い渓相の沢なんじゃないだろうか。堰堤のために埋まった滝やゴルジュもあったんだろうな。あれだけ水量が豊富な谷なのに魚影は薄いし・・・

 まあ、登山者という立場からの勝手な物言いなんだけどね。

 さて、それはともかく、秋のニューモデルがぼちぼち出てきている。

 ハードシェルでは、去年はゴアテックス製品をずらりと揃えてきたパタゴニアだが、今季はさっそくH2Noの新モデルを出してきている。あの去年のゴアテックスラッシュは何だったんだろう?去年出たゴアテックスモデルもまだ販売されているようだけど。

 

 メンズ・エクソスフィア・ジャケット(#84380)

 H2Noパフォーマンス・スタンダード 70デニールナイロン3レイヤー

 615g , \50,400

 ウィメンズ・エクソスフィア・ジャケット(#84385)

 H2Noパフォーマンス・スタンダード 70デニールナイロン3レイヤー

 530g , \50,400

 メンズ・トロポスフィア・ジャケット(#84540)

 H2Noパフォーマンス・スタンダード 40デニールナイロン2.5レイヤー

 493g , \42,000

 ウィメンズ・トロポスフィア・ジャケット(#84545)

 H2Noパフォーマンス・スタンダード 40デニールナイロン2.5レイヤー

 417g , \42,000

 

 これ見ると、メンズ・エクソスフィアの胸ポケット開口部が上に付いていたり(当然フラップ付き)、どれも胸ポケットとは別に腰にもポケットがあるのだが、そのあたりのデザインはけっこうクラシックに見える。そういやフロントジッパーもフラップ付きだな。
 よく見るとフードの調節もタッチポイントじゃないのな。なんでかね?

 ところでH2Noパフォーマンス・スタンダードとはなんぞや?今季になって出てきた用語だけど。
 これは今までのH2Noと変わるモノではなさそうだが、要するに防水性の基準のように書かれている。キラーウォッシュという過酷な洗浄テストを行い、初期状態の耐水圧が20,000mmでキラーウォッシュ後でも10,000mmをキープしている、という基準なんだそうな。

 数値データはとにかく非公開のパタゴニアにあって耐水圧データが公表されたことはおおっと思うが、でも知りたいのは耐水圧じゃなくて透湿性の数値なんだよな。まあいいけどさ。

 

 メンズ・ナノ・パフ・ハイブリッド・ジャケット(#83320)

 6.1オンス・ポーラテック・サーマル・プロ & 60gプリマロフト・ワン

 360g , \27,300

 メンズ・アパストロン・フーディー(#84560)

 ゴア・ウインドストッパー & 200gプリマロフト・エコ

 864g , \47,250

 メンズ・アルパイン・ガイド・ジャケット(#83940)

 7.1オンス・ポーラテック・パワーシールド

 524g , \29,400

 ウィメンズ・アルパイン・ガイド・ジャケット(#83945)

 

 467g , \29,400

 

 ハイブリッドの流行に今さらという感はあるがパタゴニアも乗ってきた。個人的にはあまり興味がないジャンルなのだが。

 ハードシェルとソフトシェルのハイブリッド、R2とR1のハイブリッドも出てきているのだが、それは後回しに紹介するとして、今回はR2とナノパフのハイブリッドモデルを紹介しておく。今回のカタログに掲載されているのがそれなので。

 要するに袖と腰回りにR2、身頃上部と上腕部にナノパフという組み合わせである。肩を中心として防風性と保温性を高くし、腕や腰回りは通気性を良くして蒸れを防ぐ、というのが目的らしい。
 まあ、過酷な状況では生きる場面もあるんだろうな。ナノパフ部分は滑りも良いのでレイヤリングもしやすいだろうし。個人的にはあまり興味はないのだが・・

 

 他に今季カタログにはまだ掲載されていないのだが、アパストロンというモデルが出ている。
 プリマロフトの中綿を200gといえば、DASパーカあたりとモロに被りそうなモデルなのだが、こちらはシェル生地にウインドストッパーを使っている。総重量はDASパーカより少しだけ重くなったが、耐候性は格段に良くなっているものと予想される。
 DASパーカの代替えモデルなのかなぁ。定番になっていたDASパーカの名前を消しちゃうのかな・・・?

 ちなみにナノパフハイブリッドアパストロンは、今のところメンズモデルしか出ていない。

 それとこれもまだカタログには未掲載なのだが、気になるモデルが。

 アルパインガイドというモデルなのだが、ポーラテックのパワーシールドを使っていて、従来からあったガイドジャケットとよく似た造りのモデルである。
 ・・・これ、もしかしてナイフブレードのフルジップ&フードなしバージョンか?

 ナイフブレードは本当に気に入っているのだが、これのフードなしフルジップバージョンは欲しい!と思うぞ。フード付きプルオーバーだと、無雪期に使うのはちょっと鬱陶しいからなぁ。
 値段も思ったより安いし、気になるなぁ。

 

 

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