patagonia ALPINE FALL 2014
ただでさえ短い山の夏が今年はあっという間に終わってしまった。
梅雨が明けて猛烈な暑さがやってきて、今年も猛暑かと思ったらさっそく台風がやってきた。台風が去ったかと思ったら、台風が連れてきた前線がそのまま居座って長雨になってしまい、ようやく晴れてきたと思ったらもう秋、という感じだった。
この間、記録的な大雨によって各地で災害が勃発したのは心に痛い記憶だ。山間地ならともかく、市内の普通の住宅地に住んでいて土砂に流されるなんて・・・
こういうニュースに接する度、富山は自然災害の点では本当に良いところだ、とつくづく思う。
立山連峰のおかげで直撃台風は滅多に来ないし、地震さえも中越地震の時も富山より震源地から遠かった能登の方が強く揺れたほどである。
まあこの先直下型地震が起きないという保証はないし(それを言ったら日本で安全なところなどないだろうが)、立山が噴火する時も来るかもしれないのだが、少なくとも想定される様々な自然災害に対して、富山は全国でも有数のリスクが少ない土地というのは確かなんである。
というわけで、みなさん富山に移住してみてくださいませ。
・・・まあその分、災害に対するリスク意識は低いかもしれないな。
それと冬の間の日照時間の少なさは・・・これは富山に住んで20数年、未だに気が滅入る。
その分、たまに訪れる快晴の日は立山連峰のあまりの美しさにテンションも上がるが、そんなのシーズンに数日だから。
・・・それはともかく、パタゴニアの秋モデルの話を。
パタゴニアが力を入れている目玉は、ナノエアである。
カタログやwebでは単なるナノパフのシェル強化バージョンか?と思っていたのだが、実物はなかなか面白い。
ナノパフのシェル強化版という認識は間違ってはおらず、耐候性を大幅に強化してアウターとしても常用できるナノパフ、という位置づけのモデルである。化繊中綿なので少々の悪天候下でも無造作に着れそうだし、持っていればかなり重宝しそうだ。
でも、面白いのはシェルの手触りで、単なるリップストップナイロンと言いながら、けっこうコットンライクな手触りなんである。
これ、レギュラーフィットだったら街着に着倒せそうなんだけど。いや、スマートな人ならこのまま(スリムフィット)でも問題ないだろうけどさ。
モデル名 |
品番 |
重量 |
価格 |
メンズ・ナノエア・フーディ |
84260 |
386g |
\36,720 |
ウィメンズ・ナノエア・フーディ |
84265 |
352g |
\36,720 |
メンズ・ナノエア・ジャケット |
84250 |
354g |
\30,240 |
ウィメンズ・ナノエア・ジャケット |
84255 |
314g |
\30,240 |
メンズのナノパフジャケットが335gなので、シェルの重量増を考えると保温性そのものはナノエアとナノパフでは多分ほぼ同等、といったところだと思う。どちらを買うかと問われれば、ナノパフの方が汎用性は高そうだけど。でも街着にはナノエアの方が重宝しそう。・・・レギュラーフィットならね。
そのナノパフだが、いろいろバリエーションが増えてシリーズ化している。
というわけで、ちょっとまとめてみると。
実はナノパフジャケットを買ったのだが、やはりというか何というか、すこぶる快適である。ちょうど良い保温性とちょうど良い収納性。
モンベルもこの手の軽量ウエアは、すべからくポケッタブルにして欲しいところである。モンベルのULダウンインナージャケットを持っているのだが、スタッフバッグをなくしたら収納性が一気に悪くなる。下界でなくしたらそもそも持って行く気をなくすし、山でなくしたらパッキングがちと面倒なことになる。
この手のウエアって、休憩中もさくっと羽織れるように、ザックの上の方に入れておきたいところなのだが、スタッフバッグをなくしたら妙に場所を取るようになるので、ポケッタブルの方がだんぜん好ましい。