patagonia JUMBO WILD 2015
ジャンボバレーというのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあるバーセル山脈のある地域のことらしい。
ここにスキーリゾート開発の計画があることへの反対運動の話がカタログ冒頭、数ページにわたって書かれている。
正直、そこがどこにあるかもよく判らないんだが、スキーリゾートなんてもう不要、という主張はそのとおりだと思う。日本だと国土が狭い上に高年齢化が進み、そもそもスキーリゾート開発の話自体がほとんどないどころか、既存のスキーリゾートのゴーストタウン化が著しいというのに、よそのお国では事情が違うのだろうか。国が広いとまだまだ開発して儲けよう、という会社があるんかね。
従来からパタゴニアのウエアはフィッティングが表示されていた。同じMサイズでもスリム、レギュラー、リラックスと種類があり、それは想定される用途によって下にどんなものを着ているか、でフィットが異なっていたわけだ。
それが今季から、同じレギュラーでもスノーとアルパインの2種類になった。スノーの方が下に厚手のウエアを着ている想定、つまり同じレギュラーフィットでもアルパインの方が若干タイトな設定になっているんだろうな。
リコネッサンスは最近流行っているハードシェルとソフトシェルのハイブリッドウエアである。腕回りなどの透湿性を稼ぎたい場所と肩や身頃前面などの防水性を確保したい場所、それぞれに素材を使い分けている。
ただ、このウエア、防水透湿性素材が何か、明言していない。ゴアテックスでもH2Noでもなく、単に「防水透湿性素材」と書かれているだけである。
個人的に気になるのはナイフリッジジャケットである。
これ、カタログを読む限りは、ナイフブレードにシーム処理を施したウエア、という感じである。ナイフブレードにも使われていたパワーシールド・プロという素材は耐水圧が5,000mmもあるのだそうで、つまりこれは豪雨でない限りはハードシェルとしても使用可能、ということである。
実際、ナイフブレードを土砂降りの雨の中で着てみた時は、生地から浸水する気配は皆無だったが、フードの縫い目から浸水していた。
これはシーム処理をすれば限りなくハードシェルに近いソフトシェルができるのではないか、と思っていたのだが、やっぱり出てきた、という感じである。
これ、良さそうだなあ。これがあればほとんどの場合、シェルは他にいらん、というウエアになりそう。
その分高くなったけど・・・