平成20年10月13日 中山

 9:45 登山口(馬場島) 出発
 11:00 五本杉ノ平
 11:20〜12:50 中山山頂
 13:50 立山川林道
 14:25 登山口(馬場島) 着

 

 今年はとうとう黒部源流に行けなかった。まあ9月に身動きが取れないことは前々から判っていたのだが。
 10月の連休も13日の1日しか空いていなかったのだが、天気も良さそうだしどこかに登りたいと思っていたわけである。ちょうどこの日は大の部活も珍しくないし、家族揃って行けるなぁと。大や生は決して「喜んで一緒に行く」わけではないのだが・・・ま、半ば強制連行である。

 行き先はいろいろ案もあったのだが、早起きして遠くの山まで行く元気もないし、中山は久しぶりだし新しくできた登山道もまだ歩いてなかったので、登ってみるかと馬場島にやってきたわけである。考えてみれば馬場島に来るのも2年ぶりくらいかも。

 

 登りはとりあえず前からある道で登り、下りを新しい登山道を歩くという計画(というほどのものでもないが)である。

 

中山登山口

中山登山道

 天気も良いし連休最終日なので、かなりの人が登っているみたい。登山口の駐車場がいっぱいだったので、すぐ上にある駐車場に車を停めて出発である。

 

 


 

 大は中学で硬式テニス部に入っているので、今は体力の権化である。さくさくと飛ばして先行し、「ヒマだ〜」とか言いながら待っている。私達が追いつくとまた先行・・・というわけで・・・休憩するタイミングが掴めないではないか!
 生も体力はこの年齢の子にしてはあるのだが、中学生体育部員にはさすがにまるで敵わない。
 というわけで、全体のペースはカミさんが作っているのであった。ま、要するに遅いわけだが。

 大のザック(ミレーのカング30ショート)が、もう大には小さくなってしまっていた。ウエストベルトを締めると腹にベルトが来ているのだ。もう私と身長もほとんど変わらないものなぁ。ショートじゃ小さいよな。
 来年の夏山合宿のザック配置を考えるに、カングショートは生に回し、大には新たに60Lクラスのザックを買わねばならないのではないか?

 

Naka_02.jpg

大きくなったんぢゃのぅ・・・

 途中で木の虚がある場所があるのだが、ここは5年前にこんな写真を撮った場所である。
 ・・・でかくなったんぢゃのぅ・・・
 というか、こいつにこんな小さな時期があったということが信じられない。

 

 


 

 上の写真を撮った時も、実は大はこの場にいない。さっさと先行して少し上で「ヒマだ〜」と言いながら待っているのである。だったらゆっくり歩けよ。
 五本杉ノ平からは、大が山頂までタイムアタックをかけて走り出した。
 結局、五本杉ノ平から山頂まで、大は10分、我々は20分かかったのだった。

 

中山山頂

中山山頂

 さすがに山頂は人が多い。ほぼ満員状態である。
 天候はドピーカンの快晴。

 ちなみに大が汗もほとんどかいていないのが生意気である。

 

 


 

 ドピーカンだったので剱岳の写真はいつでも撮れると高をくくっていた。中山から剱岳方面は午前中は逆光になるので、せめて正午を回ってから写真を撮ろうと思っていたのだが、昼飯を出して食べている内に雲がぽつぽつと。
 剱の山頂付近に雲が1つかかったのだが、どうせすぐどこかに飛んでいく、と思っていたら、その雲が位置を変えずにだんだん成長しだした。
 これはいかんと慌てて撮ったのが下の写真である。

 

中山山頂から剱岳

中山山頂から剱岳を望む

 

 この雲、邪魔である。結局、この雲はもはや消えることはなく、この後はどんどん雲が増えて曇り空になっていったのだった。

 

 ところで唐突だが、私は非常食にチューブのコンデンスミルクを使っている。このコンデンスミルク、単独行の時だろうが家族連れの時だろうが、とにかく山を歩く時は無条件にザックに入れている。
 で、この日山頂でたまたまコンデンスミルクの日付を見たら、賞味期限切れまで1ヶ月しかないことを発見してしまった。買ったのがいつか思い出せないくらい前だからな。まだ期限内だったことにむしろ驚いたくらいである。

 ま、賞味期限が切れたところで非常食としてはお釣りが来るくらい上等なのだが、せっかくなのでここで開放することにした。
 ほんとは下山してから開放するのが筋なのだろうが、こんな甘ったるいシロモノ、下山したら絶対飲む気になれないのは目に見えている。

 

非常食を開放!

非常食開放!

 いやぁ〜、甘いわ。これでもか!というくらいの甘さである。
 しかし、エネルギーの塊であること、疲れ切っていても水がなくても摂取可能であることは、非常食としては最適なのである。

 コンデンスミルクを飲む、の写真は実は家族全員のを撮ったのだが、みんなこのサイトに使われることを警戒して、手で隠して何を飲んでいるか判らないようにしたりして、微妙に使いにくく写っているのだ。
 仕方なく、自分の写真を使うことにする・・・

 


 

 

 しかしこれ、一口飲めば3日くらいは生き延びることができそうである。
 が、家族4人で回し飲みしたら、あっという間になくなってしまった。家族連れの時は2本非常食に持っていかねばならないということなのだろうか?

 さて、曇ってきたし、そろそろ下山である。下山は2〜3年前に新しく開通した新しい登山道を歩くことにする。

 

東小糸谷への登山道
 

 新しい道は、旧道よりもう少し常識的な緩やかな道かと思ったが、結局は中山自体がどの面も急傾斜な山なので、この新しい道もやはり傾斜は急なのだった。
 でも、馬場島側からちょっと裏に回っただけで、「深い山」という雰囲気がする良い道である。

 

 


 

 途中で東小糸谷を3回渡り返す。
 手を伸ばせば届きそうなくらい稜線が近いというのに、もう一人前の水量である。

 

東小糸谷

東小糸谷

 夏は草が多くて暑苦しそうな小谷だが、今は涼しくてちょうど良い感じ。もう少し時期が遅いとここも綺麗に紅葉するのだろうか。

 

 


 

立山川林道

立山川林道に到着

 立山川林道に到着。かなり荒々しい風景である。
 車が何台か入ってきていた。

 

 


 

Naka_08.jpg

大岩で軽くボルダリング

 馬場島キャンプ場にある大岩で軽くボルダリングの真似事をする大。
 ・・・でも、この大岩、剱岳遭難者の慰霊碑なんだけど・・・
 ま、眠っている人達も怒らないとは思うけどね。彼らも夜な夜なここでボルダリングしていたりして。

 ここでボルダリングしている人はけっこういるらしく、ホールドはしっかり磨かれていた。さすがにチョークは付いてなかったが。


 

 ま、そんなこんなで軽く半日のハイキングを楽しんできたわけであった。
 大や生も誘えば嫌がるくせに、来れば来たでけっこう楽しんでいるんである。

 せめてもう少しヒマにならんかのぅ・・・

 

 

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