平成22年8月28日 立山(剱御前)

 

   8:40 室堂
   9:40 雷鳥沢キャンプ場
 11:30〜13:10 剱御前小屋
 14:10 雷鳥沢キャンプ場
 15:20 室堂
   

 

 今年はついに「雷鳥沢ベースキャンプ」ができなかった。
 仕事が忙しいのと息子達とのスケジュールが合わなくなってきたから。長男はもう高校生である。合うわけがないよな。
 でもせめてもと日帰りで立山に行くことにしたのであった。

 立山といっても今さら雄山や大汝はもういいや。8月初旬に次男の小学校の立山登山で雄山に行ったばかりだし。
 で、数年前まで薬師沢小屋の小屋番をしていた坂本夫妻と去年まで太郎小屋で働いていた加藤さんが剱御前の小屋で働いているので、ちょっと会いに行くか、ということになった次第であった。ついでに別山くらいに登っておくか、とも言っていたのだが、多分行かないだろうな。

 

立山駅

立山駅のきっぷうりば 長蛇の列

 県民の日とやらで富山県民はアルペンルートの交通費が安くなるので、やたら混んでいる。
 切符を買うのに30分ほどかかった・・・

 

 


 

 予報はあまり良くなく午後から崩れそうなのだが、とりあえず良い天気である。
 これから登る雷鳥沢の急坂が目の前に立ちはだかっている。

 

みくりが池と剱岳

みくりが池の向こうに剱御前 剱岳は雲の中

 

 雷鳥沢キャンプ場。
 ここに張りてぇ〜!と思いながら通過。テン場で晴れの日停滞、最高だよなぁ。

 

雷鳥沢キャンプ場

雷鳥沢キャンプ場を歩く息子達

 

 剱御前に向かう雷鳥沢の登りは、学生時代は入山時に60kgくらい担いで死に物狂いで登った道である。永遠に続く登りのように感じていたが、こうして軽装で来ると下から見上げたほどにはたいしたことはない、という感じである。
 息子達はさっさと剱御前に走り上がってしまい、次男が自分の荷物を置いてカミさんをヘルプに戻っていった。マメな男である。

 

剱御前に到着

剱御前 次男がカミさんのヘルプに戻っている

 

 数年前まで薬師沢の小屋番をしていた坂本夫妻である。今は剱御前の小屋にいるのだ。
 やはり永年に渡って太郎小屋にいて、去年は薬師沢の小屋にいた加藤さんも今は剱御前の小屋にいるので、まるで太郎チェーンのOB会みたいな状況である。

 今回はほとんど坂本夫妻と加藤さんに会いに来るのが目的のようなもので、弱いくせに歩きたがるカミさんは別山に行きたいとかなんとか言っていたが無視する。
 ここのところ天候も不安定で午後はあまり良くないし。
 下界ではこの週は毎日、午後に猛烈な雷雨が来ていたのだが、意外にも山ではたいした雷はないらしい。
 でも、雷が何より嫌いな私は、昼頃に垂直に上昇していくガスを見ただけで、それ以上行動する意欲を失うのであった。

 

坂本夫妻

坂本夫妻

 

家族集合(?)

別にカミさんが替わったわけではない

 

 午後になって天候も怪しくなってきたし、山に来た目的は達したので素直に来た道を戻った。
 別山に行きたいとかほざいていたカミさんも、室堂に着く頃には頭が痛いとかだるいとか言い出すのもいつものことであった。その体力でなぜ別山に行きたいとか言える?
 ちょうど室堂に着いた頃、本格的に雨が降り出した。

 まだハイシーズン中ということもあって、下りのバスもかなり混んでいた。補助席まで動員して乗客を入れるのだが、室堂〜美女のクネクネ道を補助席に座って過ごすのは辛いな・・・
 美女平を目前にして不幸にもリバースしてしまった乗客がいたのだが、息子どももかなりピンチだったらしい。
 ケーブルの待ち時間、死んだ魚のような目をして惚けていた。

 

美女平にて

美女平でのケーブル待ち

 

 こうして別にピークに登るわけでもなく、日帰りの山行(と言えるのかね?)をしてきたわけであるが、息子達も大きくなってきたので家族揃ってのテント泊山行なんてのはもう機会がないかもしれないね。日帰りでも付き合ってくれるだけ幸いなのかも。

 

下山

下山してきて最後に1枚

 

 

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