平成26年3月15日 高峰山(敗退)

 

 ・・・いや、この話は別にわざわざここに書くほどのことではないのだよ。行動時間だって4時間あるかないか程度だし、結果的には単に林道を歩いただけになったし。
 でもまあ、せっかく景子ちゃんがはるばる富山に来たことだし、長い間山行記は書いてない(要するに山に行ってない)し、せっかくだから、ということで。

 別に景子ちゃんもこのためにわざわざ富山に来たわけではないのだが、ともかくこの前日からうちに泊まっていた。夕方頃こちらに来るということだったのだが、私もカミさんも仕事だし、夕方だと誰もいないぞ?と言ったら適当に時間を潰していると言う。
 この日の帰り、少し早めに職場を出れたので好日に寄ったら、景子ちゃんがいた。まあ互いの行動パターンなんてそんなもん、ということか・・

 というわけで無事合流でき、翌朝行動ということになったわけだが、登る山は適当に高峰山にでも行くか、ということにしていた。高峰山はまだ登ったことがないし、ハゲ山では今の時期はもう雪がないだろうから楽すぎるし、適度な行動時間の山ということで選んだのだが・・・

 ところが入り口でこの様子。雪、たっぷりじゃん。
 実はこの時点でもう11時。いや〜、これは頂上までは無理なんじゃ・・・

 

林道入り口・・

林道入り口にて。雪多いじゃん!

 

 なんで行動開始が11時になってしまったのかというと、昨夜は2時くらいまでこんな調子だったからである(下写真)

 

昨夜は・・

前夜のヤマ場

 

 おまけに道具などの準備もするヒマもなく飲みに突入してしまったので、何もかも朝になってから。
 当初は9時には家を出るつもりで、8時半には起きるということになっていたのだが、景子ちゃんは起きてこず、しばらくして起きてきたのだがリビングでまた寝始めるという感じで、一時は山行そのものの実行が危ぶまれたのだった。
 しかし、宿酔いでどよーんとした顔をした景子ちゃんが「行きたい!」と言うので、まあしゃーないよね。

 今にして思えば、ハゲ山にでも目標を変更しておけば良かったのね。
 でも、登山口の車を停めておく場所がハゲ山と共通なのだけど、そこには既に車が2台停まっていた。多分ハゲ山に入ってる。
 山を見上げれば雪はもう少ないし、そこに2パーティー先行しているということは、ハゲ山だと楽すぎだなぁ。なら予定どおり高峰山を目指すか、ということだったわけだよ。

 集落を2人でとことこ歩いていたら、4WDが1台通りかかった。狭い道なので避けて車を通そうとしたら、「池上さんでしょ?」だって。むむぅ、確かにこの辺りの山では面割れ率が高いかもしれん。
 車が入れるところまで乗っけてくれるというので、甘えて乗せていただきました。
 なんでも彼は3週連続で高峰山に通っているそうな。まだ頂上には未達だと言うことだけど。意外に手強そう。

 というわけで、入り口で撮った写真が1枚目、というわけなのよ。
 道が一段高くなっているのは、要するに除雪がここまで入っていた、ということである。この先は除雪が入っていない処女雪。
 除雪がここまで来ているのは、ここに別荘かパーマネントかはよく知らないが、人家が一軒だけぽつんとあるから。一軒でも人家があれば除雪が来るのが雪国である。日本の行政は偉大だ

 

ノートレース林道!

林道・・・なんだが

 

 景子ちゃんはワカン、私はスノーシューを装着!
 いや〜、MSRのスノーシュー、今年は買ったままで使えずに終わるのかと思っていたけど、ギリギリでデビューできて良かった。

 林道に足を1歩踏み入れれば、こんな感じ。まったくの処女雪。雪は多少重いけど、まあ快適なラッセル。

 後から例の4WDの人が追いついてきたのだが、我々に追いつく前に明後日の方向に逸れていった。車の中で「林道はショートカットするんですよ」って言ってたのがこれか〜。スキーなので早そうである。

 

林道を行く

林道?を行く

 

 何度か4WDの人のスキー跡と合流したり離れたりしながら林道を進む。進むのだが、そもそもこの林道、夏でも普通車で入るのが躊躇われるくらい細い道で、灌木が生い茂っていたりすると時々見失う。
 「なんだか灌木が多いな」と思っていたら横から明らかに林道と判る雪面が合流していたりで、林道を歩いているつもりで時々外れてるみたい。

 1時間半ほど行動してGPSで現在位置を見ると、こりゃダメだわ。とても高峰山には届かないぞ。
 しゃーない。あと30分行動してランチにして、それから引き返すか、ということに。

 

敗退決定

ランチタイムじゃ!

 

 で、ランチをとった場所はここ。なんてことない、林道から少しだけ離れたちょっとだけ小高くなっているところである。
 夏に来ても絶対判らないと思う。

 何食ったかというと、どん兵衛のリフィル。詰め替え用。好日で賞味期限切れが近く半額になってたので買ってきたやつである。

 

敗退後

行動終了

 

 帰りは早かったわ。下りってもそれほど傾斜があったわけではないので、そこそこ時間がかかるかと思ったのだが、トレースがあるという有利さ。
 40分もかからずに登山口に到着。4WDはまだ停まっていた。今回は頂上まで行けたかな?

 景子ちゃんはこの日はロッジ太郎に泊まるのだが、夕食が6時ということで5時にはこちらを出なければならない。その前にメールでデータを拾うのに私のPCを貸してくれとか言っていたので、まあ4時くらいには家にいなければ、ってことで3時過ぎに下山してきたわけだ。

 でも、行動中は樹林帯の中にいたのでよく判らなかったのだが、いつの間にか快晴になっていた。
 剱が綺麗に見えたのだが、この時期に富山に来ること自体が珍しい景子ちゃんが剱を見て興奮していたので、伊折橋まで遠回りをして剱岳の特等観覧席に。

 

伊折橋からの剱岳

ついでに。伊折橋からの剱岳

 

 ・・・ま、スノーシューはデビューできたし、やっぱ良いわ、これ。前のスノーシューだったら横向きか下手すると後ろ向かないと下れない傾斜でも、MSRなら前向いたままスタスタである。
 バンドが多くて脱着が面倒かと思ったが、意外に楽に手早くできたし。

 となると、この行動時間では物足りないな・・・
 ま、来年の冬かな。やっぱラッセルは厳冬期のサラサラした雪がいいや。

 

 

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