きれいなお姉さんは好きですか?
もはや山とはほとんどなんの関係もない話だが・・・
高校1年生の時に初めて山小屋でバイトしたわけだが、その時太郎小屋にはもちろん、女子大生がおおぜい働いていた。
まあ、私は入山数日で最奥の高天原の小屋に異動になり、ほぼバイト終了まで高天の小屋にいたので群がる女子大生とは無縁のままで夏を終えたわけなのだが、その中に1人、とっても綺麗で気になる人がいたわけなんである。
まあ気になるとはいうものの、ウブな高校1年生であるからして、別にアプローチするだのなんだのといったこともなく(高1の坊主にアプローチされたところで彼女も困るだろうが)、山を下りればそのまま忘れてしまっていたわけなんであるが・・・
それから数年後、大学生になった私は薬師沢の小屋でまたも群れる女子大生とは隔離されて暮らしていたわけだが、そこに彼女がひょっこりと現れたのであった。当然彼女はもう社会人になって久しく、小屋には休みを利用しての登山でお客(元バイトなので居候)として来たのであるが。
嬉しいことに彼女も私を憶えていてくれて話が弾んだのであるが、別にそれが何かに発展したわけでもないのでそのことはまあどうでもいい。
話の核心は、その後一緒に撮った写真を彼女が送ってくれた時の手紙の言葉である。
その手紙には、「成長した君を見てお姉さんは嬉しかったです」と書かれていたのだ。
お姉さん?
なんてエロティックで美しい言葉なんだ!!(お・・おかしい?)
この一言で私の世界は一変し、それまで付き合う女の子といえば同年代か年下ばかりだったのが「お姉さん」も堂々の守備範囲入りとなったのであった。
ちなみにイチローのような名手ならいざ知らず、凡人がストライクゾーンを広げても三振が増えるだけの結果に終わったのは言うまでもない。
まあ考えてみればカミさんも年齢はそのお姉さんとほぼ同じなはずなのだが、精神年齢は私より下なので「お姉さん」と思ったことは、悪いが、ない(カミさんもこのページを読むのを承知で断言)。
ということを思えば、非常に厳しい現実につきあたる。
私ももうこの歳になってしまえば、「お姉さん」にあたる歳の女性といえば・・・ああ、もう言うまい。
つまり、「若くて綺麗なお姉さんと仲良くなる」ことはこの私の人生ではもう決してかなわないのである。
これが人生の真実というわけか・・・