mt.dax LATOK 70+

 

 数年前から夏が近づくにつれて「大型ザックを買わないとなぁ」と思い続けていたのである。
 というのも、毎年恒例立山ベースキャンプだが、圧倒的に積載能力が不足しているんである。4人が2泊3日で幕営するというのに、ザックは60L、45L、30Lに25Lといったラインアップである。しかもタープまで持ち込んでいるのである。足りるわけがないだろう。なので毎年、雷鳥沢入りするときはトートバッグに食糧などを満載して歩く羽目になっていたのだった。
 なので夏前にはいつも大型ザックを買わないと、と思っていたわけだが、「予算はありません」と毎年予算申請を却下していたくせに、いざ下山する時になると「弥陀ヶ原まで歩きたい」などとほざくカミさんにはムッとしたりしていたわけだが、今年ようやく予算案が通過した。ただ、この手の大容量ザックはどうしたって2万円以上するのだが、通過予算は大幅に査定されていた。

 であれば不足分はモンベルの溜まったポイントでも使うか、など考えていたところに、好日山荘がセールをやっていてこのザックを見つけてしまったのだった。70Lのザックが12,800円は如何なる基準を持ってしても安いだろう。というわけで購入。

 この手のザックって「欲しくて買う」のではなくて「必要だから買う」ザックなわけで、あまり食指が動かないわけよ・・・

 

dax_latok.jpg

mt.dax LATOK 70+

 

 ダックスのラトック70Lである。
 ダックスと言えば、高校時代に初めて買ったザックが、当時創業して間もないダックスのザックだった。別に悪くはなかったが、特に良くもない普通のザックだったような記憶がある。耐久性については、3年使った後はボロボロだったな。
 それ以来、ダックスのザックとは縁がなかったわけで、実に27年ぶりにダックスを買ったという次第である。

 ・・・相変わらず、別に悪くはないのだが特に良いところもないような、なんとなく食指が動かないザックだなぁ。背面長は調整できるし、およそ現代の大容量ザックとして必要なスペックは全て満たしているザックなのだが、これぞというところが見あたらなかったりする。特に必要な位置に必要なストラップは付いているのだが、僅かに位置が悪かったり微妙に長さが長過ぎたりして、「痒いところに手が届きそうで届いていない」ザックだったりする。
 背面長も調整できるのだが、不可解な位置にあるストラップが邪魔して調整幅が狭くなっている。
 前面には「LATOK」とプリントされているフラップがあり、そのフラップを留めるストラップがサイドコンプレッションを兼ねている。このフラップ、冬山ではスコップなどを収容することを想定しているらしいが、夏山でもいろいろここに挟んでおけたら便利な時は多々あるので、最近流行ではあるが便利なので良良いなとは思う。
 だが、トップを締めるメインストラップが、なぜかこのフラップの中を通っているのである。ザックの開け閉めに最もよく使うストラップなのだが、フラップの中に入ってしまうと探さないとザックを閉めることができないではないか。こんなのちょっと角度を変えてサイド側からストラップを通せばノープロブレムだと思うのだが、このあたりが「痒いところに手が届ききっていない」ところだな。

 ま、安かったから良いけど、このザックを定価(約2万円)出して買う気にはなれないな。2万円あったらモンベルのエクスペディション80が買える。

 

 

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