踏査大会

S57 11

by 理系の横山

 序章 危機

 実はこの踏査大会の前に秋期高体連があった。その時、俺と堀田は遅刻して池上氏と藤田を含むパーティーから優秀校の賞状を奪ったのであった。そこで我々4人は踏査で名誉を挽回しようと新たにパーティーを組んだのであった。
(C.L) 堀田尚吾  (S.L) 池上 良  (O) 横山典郎  (T) 藤田邦彦
 記号解説:C.L:チーフリーダー  S.L:サブリーダー  O:お荷物  T:宅急便
 改めて上のメンバーを見ていただきたい。さすが優秀校を狙って作られたパーティーだ。
 まず池上。彼の読図能力は当時Z.A.C.内で彼の右に出るものがいないと言われるほど抜群であった。ついでにギターもうまい。そして私、横山。上には冗談を書いたが、ペースメーカーとしての腕(足?)は確かで、その小刻みで安定したペースは当時一部から絶対の信頼を得ていたのかもしれないと思ってないところがずるい(なんのこっちゃ)。さらに藤田。当時彼は1年の中で最も体力があり素直であった(今は知らん)。とどめに堀田。そう、堀田。リーダーが山本でないところがすごい!
 これで優勝しないはずがない、というのは我々の複雑な論理に裏付けされた単なるカンであった。
 そして・・・・・・・・当日がやってきた。

1章 現地へ

 開催地が湖南アルプスであるため、集合場所は石山駅。そいでバスを待っている間、池上はマクドナルドへ行きフィレオフィッシュを買ってきて待ち合わせ場所で食っておった。そして俺がWCに行っている間に俺のザック(カリマー オーデュベル7 上等物)に、そのドレッシングをつけよったのだ!
 今思い出しても・・・は、腹が立つ・・・くっそ〜〜・・・お・・俺のザックに今でも残る・・・き、き、きったねぇシミは、お、お、お、お前が、お前が・・・・ふんっ!
 とゆーわけで高体連の生徒とザックで一杯のバスに乗った。しかし降りる所を間違えたのでうだうだと歩かされた。そして跡のバスに乗った奴らの方が幕営地に先に着いておった。それでも俺達は明るかった。その晩のメニューである。そう、焼き肉パーティー!!テントの前にコンロを出して鉄板を置き、マトン(羊肉)をじゅうじゅうと焼いて食べる!
 しかしそれに時間を取られすぎて、食事が終わった後、他校の女子テントに遊びに行った時は既に他の男子に占領されていた。せっかく石島も積極的になっていたというのに残念な限りだ。辛うじて計画書を交換したくらいか。そんでうち(膳所高)の女子の所に行って楽しく過ごした。山手線ゲームというトランプの遊びがなかなか良かった。(ルールが単純で)
 そして時は流れ、俺達は自分のテントに引き上げ、安らかな眠りについたのであった。(つづく)

2章 少年達よ・・・(なんのこっちゃ)

 出発順位は・・・確か・・・ (♪時の移ろいは 悲しみを 忘却の彼方へと 連れていく♪)
 俺達の1つ前のパーティーは最初っから道を間違え、ドタドタと幕営地の周りを走り回っていた。俺らはそいつらに目もくれず歩き出した。
 俺は読図(堀田と池上)の邪魔をしないよう、黙々とペースを作った。しばらくはアスファルトの道があり、そして途中で曲がって、岩でやたらゴツゴツした山道に入った。次々とポストを発見してチェックしていく。なぜか藤田の調子がイマイチで、「肩がイタイ」などとぬかしていたが無視した。ちなみに当時の藤田の髪の毛は"天使の輪"がキラキラして、頭にかぽっとヘルメットを被ったようだった。(ヘアテーマは"土木工事と私")
 そして我々は歩き続け、堂山で30分の強制休憩を消化して下りに入った。

3章 無題

 はっきり言って(書いて)下りは、特に林道を出るまでが悲惨だった。現在位置がつかめず行き止まりの小径がいっぱいあって、林道からの脱出を阻まれた。「こっちや!」と誰かが指さし4人でドタドタと走っていく。まだか・・・もうちょいだ・・・行き止まり。
 「あら?」そして元の場所へ駆け戻る。これを何回か繰り返した後、ようやくアスファルトへ出た。そして田上中学へひたすら走る。この頃、藤田が突然元気を出していた。・・・・・そしてゴール。
 閉会式までの間、膳所高の他の2つのパーティーとも出会い、神妙な気持ちで田上中学の女子のテニスを見ていた。

終章 トラトラトラ

 そして閉会式。「優勝・・・膳所A」
 この声を聞いた時はやはり嬉しかった。堀田シャンが賞状とカップをもらい、俺がトロフィーをもらった。目立った。万歳。

 

 

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