初心者家族向きテント場ミシュラン

・アプローチが短いか
・ベースキャンプ方式に適しているか
・トイレ、炊事場等の設備は整っているか
・「登山しているんだ!」というムードに満ちているか

 等の条件によって、今まで私が家族で幕営したことがある「山のテント場」を挙げてみる。

雷鳥沢キャンプ場 (北アルプス 立山)
アプローチ

★★★

立山黒部アルペンルート。
室堂ターミナルから徒歩30分程度。
アルペンルートは乗り継ぎが多いのでややハード。
自家用車で行けないのがやや不利か。
ロケーション

★★★★★

標高2300mの高山帯(森林限界より上)で正面に立山が聳え、ロケーションは最高。
惜しむらくは、近隣の山小屋(管理小屋も)の灯りが夜遅くまで灯っているので、なかなか「真っ暗」にはならない点。

設備

★★★★★

トイレは綺麗。少なくともここのトイレを汚くて使いづらいと思ったら、山には行けないという程度。
水場は1カ所だが水は豊富でまったく不自由しない。水質も最高。
キャンプ場の中に何カ所かテーブルとイスが設置されていて、炊事や食事に使える。
特筆すべきは管理小屋の中に診療所が設置されていること(夏期シーズン中のみ)。
またキャンプ場の施設ではないが、周辺には入浴や食事ができる山小屋が数多くある。

キャンプ場は極めて広くフラットで、快適な設営が容易である。

幕営料

★★★★★

1人500円。特筆すべきは、何泊しても500円。
周辺の登山コース

★★★★★

豊富。
立山〜大走り(5時間)や立山三山縦走(8時間)、奥大日岳往復(5時間)などの本格的登山コース、室堂平散策や天狗平往復、浄土山や室堂山など、体力レベルに応じてどのようにでもコース設定が可能。

雷鳥沢キャンプ場

注意事項

 

高山帯にあるので夏期でもかなり冷え込む。防寒具の容易が必要。
また登山中に天候が悪化すると危険なので、天候の見極めには慎重さが必要。
初心者家族向き度

★★★★

自家用車でアプローチできないので、きちんとしたパッキングが必要。
周囲の登山コースは、悪天候時には非常に厳しい状況に追い込まれることも。
ただ、体力経験などのレベルに応じて豊富なコースを選択できる。
総合お勧め度

★★★★★

最高のキャンプ場。ここに行ってしまうと、他のどこに行っても物足りないかも・・・

 

鎌ヶ池キャンプ場 (霧ヶ峰 八島ヶ原湿原)
アプローチ

★★★★★

ビーナスライン。
テントサイトまで車で入れるオートキャンプ場。
車を横付けできるので、装備の軽量化や選択、パッキングに気を遣わなくて済む点は初心者向き度が高い。
ロケーション

★★★★

オートキャンプ場にしては「山の中」という雰囲気に溢れる。
テントサイトからあまり人工物は見えない点が良い。
キャンプ場横の八島ヶ原湿原や車山の景色は良い。
夜に真っ暗になる点もポイント高い。しかも空の視界は全開である。
設備

★★★

水場は管理小屋の中にあるが、湿原の水なので水質はあまり良くない。生水を飲むのは避けた方が無難かも。
トイレは汚くはないが、建物が古いのでやや臭いもあり、綺麗と言うには辛いかも。
テーブルなどの設備はないが、車で持ち込むことができる。

オートキャンプ場と言ってもサイトが区画されているわけではなく、広い草地に適当に設営できる。
 ただし、草丈が高く、キャンプ場全体が微妙に傾斜しているので快適なサイトを作るには少々コツが必要。

幕営料

★★

1人1000円+駐車代2000円。「オートキャンプ場」としては安いのだろうが、設備は北アのキャンプ指定地並みなので割高感が強い。
周辺の登山コース

★★★★

車山までは登り2時間ほどで手軽に登れる。蝶々深山経由のコースはとても良い道。
その他にも八島ヶ原湿原など、体力に応じていろいろなコースが組める。
キャンプ場周辺にはないが、コース途中には食事ができる山小屋やドライブインなども多い。
ただし風呂は基本的に霧ヶ峰を降りないとない。

鎌ヶ池キャンプ場

注意事項

 

標高が高い(標高約1700m)ので、雷鳥沢ほどではないがけっこう冷える。防寒具の用意が必要。
サイトまでの道はダートでサイトも草丈が高いので、車高の低い車では慎重な運転が要求される。
初心者家族向き度

★★★★★

オートキャンプ場なので車で横付けでき、パッキングや装備の軽量化には配慮しなくて良い。
周囲のコースも難しいところはない。
それでいて「山に登っている」雰囲気はたっぷり味わえる。
総合お勧め度

★★★

幕営料さえもう少し安ければ、何度でも行きたい山なのだが・・・

 

白駒池キャンプ場 (北八ヶ岳 白駒池)
アプローチ

★★★★

メルヘンロードの麦草峠あるいは白駒池駐車場から。
麦草峠駐車場(無料)からは30分、白駒池駐車場(有料、1日500円)からは15分ほど。
ロケーション

★★★

駐車場から近いので「観光地」っぽい雰囲気が濃い。
遊歩道がキャンプ場を突っ切っているので、日中は観光客が多い。
ただ場所自体は良く、夜は真っ暗になって深山のムードを味わえる。ただし空の視界が広くないので、星空はもうひとつかも。
基本的に森の中のキャンプ場なので景色はそれほど良くない。
見通しが悪いことと水はけがあまりよくない地面、トイレの雰囲気などの相乗効果で、雨天時はかなり陰々滅々とした印象を受けるキャンプ場である。好天時は一転して雰囲気の良いサイト、という印象になるが。
設備

★★★

水場は管理する山小屋(青苔荘)の横手にある。
トイレはキャンプ場の端にある青苔荘の横手から50mほど登った場所にあり、やや遠い。
また、かなり古くてムーディー(怖い)な建物で、女性は夜1人では行けないかも?

キャンプ場はかなり高低差があり見通しも悪いので、サイト選びには苦労するかも。
ただし、何カ所か木の板でサイトが組んであり、それを利用すれば安易に快適なサイトを設営できる。(利用料900円)
テーブルなどの設備はない。(山のキャンプ場ではそれが普通)
管理小屋でもある岩苔荘や白駒荘では簡単な食事が可能。白駒池駐車場にも売店があり、食糧の補充は可能である。

幕営料

★★★★

大人1人500円、子供1人400円。
周辺の登山コース

★★★★

ニュウ、高見石などが近くて良いコース。足を伸ばせば縞枯山あたりまで行けそうなので、けっこう豊富にコース取りができる。
周囲の山は展望が利く山はあまり多くないが、苔生した原生林は独特のムード。

白駒池キャンプ場

注意事項

 

ここも標高が高い(標高約2100m)のでけっこう冷えるはず。防寒具の用意が必要。
初心者家族向き度

★★★★

駐車場からのアプローチが短いので、パッキングや軽量化にはそれほどシビアではない。
周囲のコースも歩行時間も短く、山らしい雰囲気を味わえる。
サイト自体は特に整備されているわけではないのでやや馴れが必要だが、木板サイトもある。
総合お勧め度

★★★

あの白駒池の人混みさえなければまずまず最高のキャンプ場。(でもトイレはもう少し綺麗にして欲しい)

 

蓮華の森キャンプ場 (北アルプス 白馬岳方面)
アプローチ

★★★★

蓮華温泉駐車場から徒歩15分ほど。
平坦な道なので多少の荷物を手に提げても行ける。
ロケーション

★★★★

静かな森の中にあり、雰囲気は良い。
あまり視界は効かないが、それでも晴れていれば北アルプスの主稜線が垣間見える。
夜は真っ暗になるし、意外に空の視界も広いので星空は期待できる。
設備

★★★★

水場は2カ所。いずれも雨天時なら中で炊事まで可能な程度の広さ。(混み具合にも依るが)
 トイレも2カ所。それほど綺麗ではないが、ごく普通のトイレ。
 かなりボロだが、テーブルとイスも数カ所に設置されている。

風呂は蓮華温泉の内湯と露天風呂が4カ所あり、入浴可能。(料金別)
ただし露天風呂はいずれも、脱衣場はおろか遮蔽物すら一切ない本物の「露天風呂」なので、女性は水着必携。
この温泉があるために★4つにした。

 サイトはやや湿っぽい土地という印象で、キャンプサイト全体に緩やかな傾斜があるので、天候によっては快適なサイトを作るのが難しいかも。
 近くには蓮華温泉ロッジが一軒あるだけなので、食糧や物資の補給は困難。

幕営料

★★★★

1人500円。入浴代は別途。
周辺の登山コース

★★

気軽に子供連れで登れる山は近くにはない。白馬岳や朝日岳は日帰りは不可能。
兵馬の平周辺の散策と温泉巡りくらいしかない。

蓮華の森キャンプ場

注意事項

 

ここは標高が比較的低いので(1500m弱)、季節によっては虫が比較的多い。
初心者家族向き度

★★★★

アプローチが短いのでパッキングや軽量化にはシビアではない。
周囲は適当な「登山」コースがないので、逆に言えば馴れた家族には物足りないかも。
総合お勧め度

★★

登れる山がないのは減点対象だが、逆に子供が小さい家族などには、軽い散策ができて温泉もあるので面白いかも。

 

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