防水デジカメ
このところ忙しくて更新が滞っていたりする。ふと気づけばこの平成18年の7月はついに更新せずに過ぎてしまうのである。
更新できていない最大の理由は、忙しかったり天候の巡り合わせが悪かったりして山に行けていないということが最大の理由なのだが、道具ヲタクサイトとしては金が無くて話のネタになりそうな買い物をしていないということもあろうか。
というか、まったくの金欠に陥っているというわけでもなく、デジカメも買ったしデジタルオーディオプレーヤーもそこそこなものを買っていたりするので、このところ山道具以外に小遣いをつぎ込んでいたということなのだろう。
で、デジカメである。せめてこれをネタに更新しないと・・・
前からコンパクトデジカメは欲しかったのである。別に山だけでなく、そうそういつもいつも一眼レフを振り回しているというのも辛いものがあるし、そのためにふとしたシャッターチャンスを逃がしてしまっては元も子もないではないか。
むしろ今まで山では撮りたいものがあれば一眼レフを出してじっくり撮ればいいや、と思っていたのであるが、「やはりコンパクトデジカメを1台持っていれば良かった・・・」と思ったのは去年の薬師見平であった。
あの時は行程がハードだったし安定した足場での行動もほとんどなかったので、ザックを下ろして一眼レフを取り出して撮影、という行動がまったく不可能だった。山行記にも書いたが、休憩の時ですら地図で現在位置を確認して記録を取ると、あとはタバコを1本吸う時間すらなかったくらいである。あの時にコンパクトデジカメを1つ、さっと取り出せるように持っていれば、ずいぶん面白い写真をたくさん撮れたはずなのに・・・
で、コンパクトデジカメを買うなら、なんといっても防水デジカメが欲しかったのである。大雨の中だろうが沢で腰までの徒渉の最中だろうが気にせずに撮影ができるカメラが欲しかったのだ。
Pentax Optio W10 |
で、買ったのがこのペンタックスのオプティオW10である。
実はこの手の防水デジカメはモデルが少なく、このペンタックスとオリンパスからしか出ていない。最初に出たのはペンタックスで、WPという400万画素モデルが出て、それが600万画素のWPiにモデルチェンジし、さらにこのW10に今年モデルチェンジした。画素数は変わらず600万画素である。
オリンパスからは今年になってμ720SWという720万画素モデルが出ている。
W10は1.5m防水なのに対し、μ720SWは3m防水であり、さらに防塵設計、1.5mまでの対落下衝撃構造と、カメラとしてはこちらの方が数段造りは上である。
でも結局W10にしたのは、ひとつには値段が少し安かったためである。7〜8千円違ったのでけっこう大きな価格差だった。
またもうひとつの理由はメディアの問題で、オリンパスの機種はxDピクチャーカードなのだった。W10の一般的なSDカードと比べると、メディアの価格差がかなり大きい。
水中写真! |
さっそく水中写真を撮ってみた。
まったくのノーファインダーのめくら撃ちなのだが、ちゃんとピントも合っていたりする。
こんな写真も |
運転しながらシャッターを押した写真。
一眼レフのような「絞り優先」とか「シャッタースピード優先」のモードがないので、意図するシャッタースピードで撮るために、設定はかなり工夫した。
撮影シーンは「風景モード」にして、AFモードを「パンフォーカス」に設定し、ISOを100固定して1/8というシャッタースピードを得ている。
それでもF値は3.3だったりして・・・
画質はしょせんコンパクトデジカメなのでさして期待していたわけでもないのだが、まあまあ納得できるだけのものではある。
実はライバル機のμ720SWも職場で導入したので使う機会があったのだが、やっぱり画質的には"こんなもん"という程度だった。同程度なら画素数の少ない方がPCでの扱いも楽だし・・・というのもW10を選んだ理由の1つだったりした。
このモデルは600万画素なのだが、もうほぼ3年前のモデルになる初代EOS Kiss
Digitalの方が同じ画素数でも圧倒的に画質は良い。同じ画素数とはいえセンサーサイズがまったく違うので当然と言えば当然なのだが。
ま、画質に期待して買ったカメラではないので、画質は"こんなもん"でぜんぜん文句はないのであるが。
操作性は非常に良い。
AFモード、ドライブモード、ストロボはワンキーで呼び出せるし、その他にもよく使う機能を4つまでショートカットキーに登録できる。私は露出補正とAFフレーム選択、ISO感度とホワイトバランスを割り当てている。またホワイトバランスの白セットも簡単にできて使い勝手は良い。防水カメラということで水中写真を撮りたくなるのが人情というものだが、水中だとオートホワイトバランスだと真っ青になってしまう。水中写真用の撮影モードもあるのでそちらを使っても良いのだが、白セットでマニュアルホワイトバランスを使った方が良いことも多々ありそうなので、この白セットがやりやすいのはポイントが高かったりする。
(でも上の水中写真はオートホワイトバランスで撮影)
撮影モードだが、やたらたくさんある。その数なんと30種類。ホートレイト系だけでも、「ポートレイト」、「キッズ」、「ソフト」、「美肌」と4種類もあるし、「ペット」なんてモードまであったりする。しかも「ペットモード」を選ぶと撮影対象ペットの色あいをさらに3種類の中から選ぶんである。
キッズモードやペットモードだと、AFフレームもちゃんとコンティニュアスに設定される。このコンテAF、画面いっぱいにAFフレームが動き回って動体を追尾するのは一眼レフのコンテAFの感覚に慣れた身としては新鮮で面白い。けっこう頑張って追従してくれる。
・・・とはいうものの、パンフォーカスモードにすればコンテAFなんて必要ないのでは?と思ってしまうのが辛いところだが。パンフォーカスモードで撮影したデータを見ても、Fは3.3なんて数字だったりするので、そもそもAFが必要なのか?と思ってしまったりもする。そんなわけで最近はパンフォーカスモードにしていることが多い。
ソフトはいろいろなメーカーのものを使っているが、結局はCanonのCamera
Windowが一番使いやすい。Zoom Browser
EXももう少し動作が軽ければ良いのだが・・・
PCにマルチカードリーダが付いているので、カメラをUSB接続するのではなくCFやSDカードをリーダに挿して画像を読み込んでいるのだが、自動取り込みの設定等はCamera Windowが一番細かく設定できるのだ。なのでEOS
20Dの画像もOptioの画像もどちらもCamera
Windowを使って取り込んでいる。
付属ソフトといえば、ニコンのD50を職場で導入したのだが、これの取り込みソフトは最悪だった。「一度取り込んだ画像は除いて取り込む」という最低限のことができないのである。例えば100枚撮影してPCに取り込んだ後、もう3枚撮影して自動取り込みをしたとすると、またご丁寧に103枚取り込むのである。しかも初期設定では前に取り込んだ画像とファイル名が重複するので、わざわざリネームして再び取り込むという信じられない設定になっていた。
実はニコンサイトにはバージョンアップ版があり、それを使えば「一度も取り込んでいない画像だけ取り込む」という当たり前の設定が可能になるのだが、そんなもん、最初期バージョンでやれよ。