実は既に事故車です(自白)

 

 しばらく伏せていましたが、私の愛車のカルマ、実は既に事故車です。

 あれはまだ6月、買って2週間くらいしか経っていない時の話である(遠い目)。土曜日にいそいそと走りに出かけたわけである。

 場所は緩〜くて長〜い登り坂で起きた。長い登り坂を淡々と漕いでいると、なんだかどうしても視線が下を向いてしまうわけよ。
 山を登る時は誰だって登りでは下を向いて黙々と登るよね。でも、自転車でそれをやっちゃいかんのは頭ではちゃんと判っていたのだが・・・

 下を向いた私の視線に突然飛び込んできた車のバンパー。見えた時にはもう突っ込んでいるわけだ、これが。登り坂だったのでスピードは20km/h出ていたかどうか、という程度だったのだが。

 つまり路肩に停車している車に後からモロに突っ込んだわけで、むろん100%こちらが悪い。何もない両側が田圃の道で何故に車が停車していた?という疑問はあるにせよ、駐禁道路でもないしグウの音も出まい。

 相手の車(セダンだった)の損害は、リアバンパーは当然として、私のヘルメットが突っ込んだ勢いでリアガラスを粉々に粉砕してしまった。
 後日請求が来たが、修理代22万円なり。もう1台買える値段じゃないか。相手方に怪我人はなし。ただ驚いただけだとか。そりゃ驚くよな。

 こちらの自転車のダメージであるが・・・

 むろん、事故直後は平謝りである。状況からこちらに100%非があるわけで、自分の身体や自転車の心配をしている場合ではないのである。
 しかし、謝ったり事後処理の話し合いをしながらも、自転車が心配で気が気じゃなかったのは、みなさん判ってくれるよね??

 それが・・・奇跡というかなんというか、ほぼノーダメージなのである。
 フロントホイールは僅かに歪んでいるらしい。でも、乗っててまるきり判らないし、ホイールは交換が効くパーツ(それもこんなことがなくても積極的に換えたいパーツ)なのでノープロブレムである。
 それと何故かリアタイヤがパンクした。それもタイヤが裂けていたので、納車後わずに2週間でリアタイヤは交換することになったが、それもノープロブレムである。

いや〜、フレームがイッていたらどうしようかと・・・

 なんせその時点では支払いが始まってもいないバイクである。廃車にしていたらグレてしまうくらい痛いじゃないか。

 ちなみに私の身体の方は前歯が2本折れたが、バイクのフレームが折れることを思えば安いモノである。身体は折れても治るけど、カーボンのフレームは折れたら治らないからなぁ。

 相手の車の修理代は、なぜかカミさんのガン保険の障害特約が使えたので保険で支払うことができた。
 というわけで、実質的なダメージとしては、私のだけが残ったというわけである。折れた歯を抜いてブリッジを入れたのだが、1ヶ月半もかかってしまった。その間に入れていた仮歯が違和感炸裂で、しかもちょっと堅いモノを噛むとすぐ抜けるので辛かったが・・・(ちなみに涸沢は仮歯で行っていたのだ)

 ということで、自転車に乗る時は前を見ろ!という当たり前の教訓が歯に染みた経験だった次第である。

 

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