平成15年10月24日 中山
13:45 | 馬場島登山口出発 |
15:45 | 登山口着 |
2.5万図 「剣岳」 |
富山では2日続けて雨が降り、この金曜日になってようやく素晴らしい天気となった。
この2日間の雨は山の上では雪だったようで、青空に白い山が富山平野からもすごく綺麗に見えた。
「な〜んでこんな天気の日に仕事なんて」とボヤキながら仕事をしていたのだが、山を見ているとどうにも我慢できなくなってしまい(職場からも剱が良く見える)、午後休みを取ってしまった。この土日は両方とも予定が入っていて山には行けないのが判っていたし。
午後の半日だけで行ける山は中山くらいである。行き先は決まった。
そういえば先日、新しい登山靴を買ったのに馴らし履きもまだしていないし、新しいデジカメも買ったのにまだ自宅の周辺でしか撮影もしていない。
ということで、中山には靴の馴らし履きとデジカメでの撮影を兼ねることに。
馬場島への道の途中にて |
朝のうちはあんなに天気が良かったのに、午後になった途端に雲が湧き出てきた。まあここしばらくのお決まりのパターンだ。
馬場島へ向かう道の途中で、山が綺麗だったので車を停めてさっそく写真を撮った。正面に見えているのは赤谷山か。
馬場島手前の中山登山口に到着。さっそくおニューの登山靴を履いて歩き出す。
店で試し履きした時から判っていたが、こりゃあハードだわ・・・歩いていてもソールは微動だにしないぞ。完全剛性体のような靴だ。足首のホールドがまた強力なので、まるでギプスをして歩いているようだ。「オールシーズン用登山靴」だって?嘘だろ?こいつはどう見ても完全な冬山用。
ま、夏山でも雪のあるところならいいんだけどね。剱あたりをウロウロするには最高の靴だなぁ。でも、こういう普通の道を歩くのはいささか難儀な靴である。
歩いているうちに雲がどんどん湧いてきて、とうとう剱は全く見えなくなってしまった。やる気が失せるぅ。
中山への登山道から剣岳方面 |
正面は赤谷尾根 |
というわけで、結局頂上まで行ってもたいした展望は得られないので、途中何カ所かで写真を撮って降りてきてしまった。
今回は新しいEOS Kiss Digitalを持ってきた。というか、Cyber-shotは弟の嫁さんにやってしまったので、今やデジカメはこれ1台しかないのである。銀塩のEOS
Kiss(初代)もヤフオクで売ってしまった。で、弟の嫁さんから代わりにEOS
D30が来ることになっている。かなり有利な交換なのだが、彼女がそれで良いっていうものだから。
まあ一眼レフデジカメが2台あっても仕方がないので、D30はヤフオクで売って、その金でレンズを1本買って・・・と企んでいたりする。
ということで今のところはKiss Digitalに付いてきたEF-S 18-55mm F3.5-5.6
USMしかレンズを持っていない。銀塩Kissに付いていたシグマのレンズ2本は一緒に売ってしまったし。やはりデジタルに着けると少し描写が甘いのがはっきり判ってしまうので。
でも、やっぱり一眼レフは別世界。ファイルサイズはやたらでかいけど、ツボにはまった時はうっとりする画質である。その代わりピントのずれや手ぶれなどのミスが「おりゃあ、へったくそ!」とカメラに言われているような気がするほどはっきり出てしまう。今まで使ったことはなかったのに、今回は三脚を持ち出してしまった。
ま、ここまでサイズを小さくしてしまえば、なんでも関係ないんだけどね。ウットリするほどツボにはまった写真も手ぶれ写真も、このサイズまで縮小すれば同じである。(ちなみに上の写真は手ぶれ写真なのである)
コンパクトデジカメよりは手ぶれしにくいのだが(ボディーが大きいしファインダーを見て撮影するので)、これだけ画質がはっきり違うと絞りを絞って撮りたくなるので、シャッタースピードはどうしたって遅くなってしまう。
靴の方は、やはりというかこういう道では歩くことが楽しくないのである。雪の上ではウハウハものなのだろうけど。雪っつうか氷か。
また、私は右足より左足の方が大きいので、靴のサイズ選びにはいつも苦労されられる。0.5cmは違うもの。なので右足でジャストフィットだと左足はキチキチだし、左足に合わせると右足がダボダボなのである。
私はかなりタイトな方が好きなので、たいてい靴は右足に合わせているのだが、今回はさすがにこのハードな靴で左足キチキチだと辛い、と思って左足に合わせて買った。なので右足はがぼがぼである。アイゼンの前爪だけで氷壁に立ち込むのは、左足は楽勝だけど右足は辛そうである。まあそんな山はもうやらんのでいいのだが。
歩く途中、何回か靴紐を締め直して、なんとか両足とも納得できる締め方は見つけた。右足の足首が当たって痛いのだが、これは私の右足首が度重なる手術のせいで形が変わってしまっているためで、どんな靴でも当たるので今さら気にしても仕方がない。これでもプレートを抜いてかなりマシになったのである。プレートが入っている頃はテニスシューズですら(テニスもやっている)ハイカットの靴は痛くて履けなかった。
ということを考えながら、写真を60枚ほど撮りつつ(ほとんど駄作)靴の具合も確かめつつ下山した。
帰り道、伊折橋から見る山が綺麗だったので車を降りてまた撮影したりしていた。
伊折橋からの山 |
剱は相変わらず雲の中だったが、大日岳が顔を出していて、夕日に輝いていてとても綺麗だったのだ。