Arai Astral-X
アライのアストロiQがもう買って5年になった。
一般にヘルメットの寿命は5年程度と言われているのだが、なんせまともに買うと5万円の買い物、そうそう5年毎に買い替えていけるものでもないよなぁ。
ところが今年は予定外の臨時収入があったので(言わずと知れた定額給付金)、こんな機会でもないとなかなか買えないし、ということでヘルメットを新調することにしたのだった。
新しいヘルメットは、カブトなんかもいいな、とは思っていたのだが、結局アライになった。バイクに乗り始めて最初のヘルメットはSHOEIだったけど、その後はひすたらアライだ。もう何個アライのヘルメットを買ったことやら…
モデルはAstral-Xにした。プロシェードシステムが最初から付いているのはやはりありがたい。
プロシェードシステムにはさんざ文句を言ったし、今でもやはり不満は大きいのだけど、アライユーザーがサンバイザーを装備したければこれしかないのだし、他モデルを買ってさらに7,000円追加してプロシェードを買うのもバカバカしいし。
アライ アストラルX |
というわけで新鮮味はさっぱりないが、新調したアライのアストラルXである。
シールドシステムが新たにVAS-Vというシステムに変わっている。現在のアライのヘルメットのシールドはほぼこれになった。
その他には、シールドのロックやロック解除、各エアーインテークの開閉操作など、アストロiQでは細かすぎてグローブでは操作しにくかったものが大ぶりになり、ウインターグローブでも操作しやすくなっている。
装着感はぶっちゃけ、変わらない。いつものアライのヘルメット、という感じでそれを好む人には安心のアライブランド、というところ。
プロシェードのサンバイザーを上げた状態 |
プロシェードシステムも少し改良が加えられていて、すぐ分かるのがサンバイザーを下した時にサンバイザーがカバーする面積が増えている。
アストロではちょうどサンバイザーとクリアシールドの境界付近が視界に入り込んで、視線の向け方によってはけっこう鬱陶しいものだったのだが、ここはほぼ気にならなくなった。
また、サンバイザーの開閉動作もかなりスムースになり、このあたりはこなれてきたな、と感じる。
が、このVAS-Vシールドシステムの真価はそこではなく、「シールドの脱着のしやすさ」が大幅に改善されたこと、なのだった。
VAS-Vシールドの取り外し |
これはシールドの取り外しの第一段階、黒いレバーを押し込んだところ、である。
黒いレバーを押し込むと、ホルダーが上写真のようにパカンと外れる。リーシュが着いているので落ちることはない。
この状態でピポット(レバーの先に付いているゴールドのパーツ)は既にレールから外れて浮いている。
この状態でシールドを閉じる動作をすると、ピポットが上の赤いホールに入る。そうなるとシールドは容易に外せるのだ。
文章で書くと分かりにくいかもしれないが、やってみるとチョー簡単で早い。前のSA-iシステムのやりにくさとは天地の差が付くほど容易。
このおかげでシールドを外して洗う、ということがとても気軽にできるようになった。
実際、これだけでもSA-iシステムの旧モデルからVAS-Vの現行モデルに買い替える意味がある、と思うほどである。
…でも、アライも早くインナーサンバイザーのシステム、出してくれないかなぁ…出さないつもりなのかなぁ。