YZF-R25の積載性向上作戦
YZF-R25を買ってしまった話は他で書いたが、このバイク、エンジン特性やハンドリングのツーリング適性は高い。
まあ前に乗っていたのがZZR250なので、昔の荒々しいバイクから乗り換えると何だってツーリング向きと思ってしまうのかもしれんけど(笑)
ただ、致命的な欠点としてこのバイク、積載性についてはな〜んにも考えられていない。こんなのコストがかかるわけでもないんだから、ちょっと考えてくれりゃいいのに…
ま、メーカーが考えてくれないなら自分で考えるしかないよね。
<タンクバッグ>
まず最初に頭に来るのは、このバイク、タンクに見えるのは樹脂製のタンクカバーなんである。
やめてよ〜。何の意味があんねん。
マグネット式のタンクバッグが使えないではないか。
吸盤式なら使えるのだが、重ねて最悪なことにこのバイク、マット塗装なんである。マット塗装は吸盤式も無理。まったく着かない。
このマット塗装のタンクに吸盤式のタンクバッグを付けるには、吸盤用のシールをタンクカバーに貼らねばならない。
で、仕方ないから貼ってみたのだけど、それで300km走ってみてやっぱダメだと思った。
タンクバッグって給油の時、店に入るとき、けっこう頻繁に外したりズラしたりするものなのだ。吸盤式を一度きっちり付けてしまうと、今度は外すのに苦労する。再び付けるときは再びピンポイントで吸盤の位置を探してきっちり押し付けなければならない。
面倒じゃ!
それにこのバイク、デザインコンシャスで樹脂製カバーを採用しただけあって、面が複雑で吸盤を付けるための平面すらなかなかないのだ。
なのできっちり付けたつもりでも実はまともに付いてなかったり、ということが多々あった。
あかんこれは無理。別の手を考えよ。
で、考えたのが、タンクカバーにマグネットシートを貼って、それにマグネット式のタンクバッグを付ける、という方法。
やってみた。
タンクカバーにマグネットシートを貼ってみた |
貼ってみた。意外に何かのデザインぽく見えるでしょ?(笑)
これにタンクバッグを付けるとこうなる。
タンクバッグ装着! 意外にちゃんと付いている(笑) |
意外にちゃんと付いている。
ただ、すんなりこうなったのではなく、超強力なマグネットシートとマグネットを組み合わせている。
マグネットシートは耐荷重500gという強力なものを使っているし、タンクバッグのマグネットも超強力なモノに替えている。これで不安感なく付いているので、とりあえずはこれで良しとする。
ネットで調べたら、タンクカバーの裏に超強力なマグネットを貼り付け、その上でタンクバッグを使うという手法があるらしい。
いずれはそれも試すつもりではいるが、当面はこれでいくことにしよう。
<シートバッグ>
これは前のZZRに付けていたカメラ用のウエストバッグをR25に付ける方法を見つけるだけ。
R25のタンデムシートは小さくて裏のスペースも狭いので、ZZRのようにシートにストラップを回す手法は使えそうにないので、このように。
カメラ用ウエストバッグをシートバッグとして装着した |
タンデムステップのステーにフックがあるので、前はここを利用した。
後部には何にもないので、フェンダーの裏をストラップを回して締めた。
あっさりそれなりに使える状態に。
ただこのバイク、テールカウルが跳ね上がったデザインなので、このタンデムシートにバッグを付けると、バイクに乗るため跨るときにえらく苦労を強いられる。
<大容量バッグ>
実は今年の2月に、ゴールドウインのセールで60Lの大容量ダッフルを見つけて買っていた。
去年は40Lのバッグで東北に行ったのだが、かなりいっぱいいっぱいだったので、大容量のバッグは欲しかったのだ。半額ほどになっていたので大喜びで即購入。
それがこれ。
ゴールドウインのツーリングバッグ60L |
やはり口をくるくる巻いてめる防水バッグである。ツーリング用というだけあって、固定するためのストラップが既に付けられている。
ただ、最初についていたストラップはフル積載でないときにきっちり締め上げるだけの長さがなかったので、モンベルでストラップとバックルを買ってきて付け替えている。
これをバイクに装着するためのキャリアを作る、と。
やり方はZZRの時と同じ。
まずはホームセンターでスチールのメッシュネットを買ってきた。700円ほど。
バイクへの固定方法は上のウエストバッグをタンデムシートに固定する方法と同じで良いのだが、ここでひとつ問題が。
R25のタンデムシートは小さいくせにやけに立体的で、このまま固定してもグラグラするのだ。
で、ちょっと細工することに。
ホームセンターでゴムキャップを買ってきて、細工をww |
ホームセンターでゴムキャップを買ってきた。これをカッターとドリルで細工する。
タンデムシートに乗せて微調整 |
結束バンド、大活躍(笑)
これで何とかきっちり固定できるように。
固定は先のシートバッグと同じ。
まあ、これでバッグがきっちり固定されるかどうかは、付けてしばらく走ってみないと何とも言えないな。
大容量になった分、重量も増えているので固定もシビアになるよな。
というわけで、テストしてまた改善するのだ。
2017年青森ツーリングを前にキャリアを改良した。
キャリア 改 |
シート座面との高さ調整用にウレタンのシートなどを挟んで、より確実に固定できるようにした。
また前年の東北ツーリングの際、ブレーキング時に荷物が滑って前にズレ、腰に当たるのが鬱陶しかった(落ちることはないので実用上支障はないのだが)ので、滑り止めシートを貼り付けた。
またバッグの固定用ストラップにも一工夫を。
四隅のストラップがバッグ固定用ストラップで、バッグ側のストラップとバックルで留めるようにしているのだが、バックルを2つ付けて、対角線のストラップ同士でも接続できるようにしたのだ。
最初は片側のストラップの♂♀を入れ替えてシングルのままで対応しようとしたのだが、締め上げるのが♂側なので、それはやはりバッグ側でなくキャリア側の方が良かったのだ。バッグ側だと上に向けて締める動作をすることになるので、どうにもやりにくい。またバッグ側に長いストラップが付くのも、バッグを外して持ち歩くときに不格好だし。
で、クロスでキャリアのストラップ同士を接続することで何ができるのかというと、バッグ側に細工をしていない小さなバッグでも問答無用で取り付けることができる。
これ、青森でキャンプ場からスーパーに買い出しに行くときや風呂に行くときに大活躍した。ポケッタブルのサブザックを持って行ったのだが、それに買った食材や風呂道具を入れて積載していた。見た目は多少不格好だが、そんなこと気にしない(笑)
というわけで、荷物のズレもまったくなく、60Lバッグを使ったテント泊用の積載システムとしては、ほぼこれで完成形かと。
さらに、があるとすれば、サイドバッグを装着してさらに容量を増やす、ことくらいか。まあ7泊のテント泊ツーリングをこれでやれてしまっているので、さらなる大容量が必要になるときはあまり想像できないが。秋や春の寒いときくらいかなぁ。