ヤマハ YBR250
2022年末
2022年3月に14,500kmほどの走行距離で納車されたYBRだが、11月末時点の走行距離は約29,900km。
すなわち、8か月で15,000kmほども走ってしまった、ということ
に。そのうち13,000kmほどは私が乗っている(笑)
だってあまりにも楽しんだもの、このバイク。
まず、エンジンが良い。
別にパワフルでも回るエンジンでもないのだけど、いかにも空冷らしい緩さが
あるし、トルクの出方がとても良いので、非力な数値の割には市街地でも流れが速い国道でもよく走る。中速域がなかなか気持ちの良いトルク感があるのだけど、そ
の回転域を駆使して走るのはとても楽しい。
また、燃費が良い。
流れの速い幹線国道をリードするような走り方だと、かなり回し気味になるのだが、それでも燃費は38km/Lを切らない。
遠出すると40km/Lは軽く走る。カミさんが乗ると飛ばさないので、43km/Lくらい走ってしまう。
それと意外なことだが、ロードスポーツとしてとてもまっとうな操縦性なのよ。中国企画の中国産なのに。
なんだかんだ言ってもエンジンは非力なので中高速コーナーが続くワインディングは苦手なのだけど、普通の低中速コーナーはほんとに楽しい。
まずブレーキが意外なほどまともにちゃんと効くので、フロント荷重を作りやすいし、バイクを寝かせてからアクセルを開けた時のトラクションがかかる感じもと
ても分かりやすく生理的に気持ちいいのだ。まさしくヤマハのスポーツバイク。
というわけで、今シーズンはR25を放置してYBRばかり乗っていたのだった(笑)
欠点もあるのよ。中国産だもの(笑)
まず一つ目は、納車直後の前のページでも書いたが、謎のエラーコード19問題。
これ、USB給電の配線を変えてから滅多に出なくなったけど、まだ出ることは出る。
始動性がたまに悪くなることがあって、かなりクセも分かってきたので大きな不具合には感じていないけど、始動に若干のコツが必要。
すなわち、セルを2〜3秒回して始動しないときはあっさり諦めて、一度イグニッションをオフにしてからやり直す、ということを何度か繰り返すと、たいてい数
回目までにはエンジンがかかる。
それとこのエラーコード19問題に関連しているのだが、謎のレブリミッター問題が
ある。
低いギアで回転を引っ張ると、8,500rpmあたりで突然エンジンが止まることが稀にある。あたかもレブリミッターが動作したような挙動なのだけど、回転
が落ちてもエンジンは生き返らず、そのまま止まってしまう。この時、エラーコード19が出る。
慣れれば、走行中にエンジンが停止しても慌てず騒がずクラッチを握って空走し、その間にイグニッションを一度オフにして入れ直し、セルスイッチを押せば再 始動するので、バイクが停止する前に再始動することもできるのだが…、まあ危ないよね。
ま、8,000rpm以上回してもトルク感は薄くエンジン音も苦し気なので、かなり飛ばしている時でもそこまでは回さないので、実質的にあまりネガティブ には感じていないのだけど。カミさんはなおさらそこまで回さないし。
これ、ECUの問題なんだろうなぁ。交換すれば直る保証もないので、うまく付き合っていくしかあるまい。
さて些細な欠点だけど実用上かなり支障があり、イラつくのがウインカーのキャンセルスイッチ。
これはかなりイラつくし、キャンセルボタンが押し込まれた状態で引っかかってしまうと停車してスイッチを指で引っ張り出さないとどうにもならないので、こ れは何とかしてみよう、と対策を試みた。
YBR250の左スイッチボックス |
上写真がYBR250のスイッチボックスである。このウインカーボタンを押し込むと、奥で引っかかって戻ってこなくなるわけだ。
スイッチボックスを開けるとこんな構造になってる |
スイッチボックスをバラすと、こんな構造になっている。
このウインカースイッチ部をさらにバラす。
ウインカースイッチ部を横から見る |
ウインカーボタン部をバラして横から見るとこうなっている。
赤矢印で示したネジの頭を押すとウインカーがキャンセルされるようななっているわけだ。
ウインカーボタン |
そしてそのウインカーボタンはこれ。
この先端の薄い板状のパーツで小さなネジ頭を押しているわけで…
それゃ上下に逃げちゃったら返ってこなくなるってば。
これ、うまくいくワケがないだろうよ。小さくて丸いネジの頭をこんな薄い板で押すんだから。
これを設計したやつを呼び出して目の前に正座させ、30分くらい説教したい気分だ(笑)
さてどうしよう。
思うに、このウインカーボタン先端の"板"に厚みを持たせることができれば、プッシュ時に上下に逃げることが避けられそうだ。
で、どうやって厚みを持たせるか、ちょっと試行錯誤した結果、ハンダで厚みを持たせることにした。
ウインカーボタン先端をハンダで厚みを持たせてみた |
…まあ仕上がりはあまり美しくない(笑)
でも厚みを持たせるといっても、かなり狭いところなので厚すぎるとそもそもボックスに収まらなくなってしまうので、微妙な厚みが必要なのだ。
とりあえずこれで試してみるか、と組みつけて走ってみたら、まあまあちゃんとキャンセルできる。たま〜にまだ引っかかるので、そのうちもう一度加工し直そう
とは思っているが、とりあえずはこれで良し、としよう。
シートのアンコ抜きをした |
もうひとつ手を入れたのは、シートのアンコ抜き。
実は今シーズン、カミさんが2回立ちゴケした。そのうち1回はコケた時
に膝を捻ったので、けっこう長い間膝が痛くて乗れなかったのだ。
それでカミさんが自信を無くしかけていたので、ならアンコ抜きしようか、と。
赤ステッチがけっこうカッコいい |
アンコ抜きのついでにステッチを赤にしてもらった。うむ、なかなか良いアクセントやん。
これ冬になってからやったので、カミさんも自分も、この新しいシートではまだちゃんと走っておらず、シート高がカミさんが満足するほど下がったかどうかは
まだ分からない。
まあ2cmも下がれば体感的にはかなりはっきり下がった感じがするし、これ以上下げても横幅が変わらないので、足着きの向上にはあまり関係しないと思われ
る。
というわけで、今年はこれで走るのである。
昨年は結局ロングツーリングには行けなかったので、今年こそは…