大容量積載システムをつくる(その2)
さて、前回ホムセン箱をアルミで製作したキャリアに載せて大容量積載システムを作ったわけだが、これで北海道に行ってきた。
このシステム、良いです。
荷物の配分は、
(1)シュラフや着替えは防水バッグ
(2)テント等の幕営用具はR25のホムセン箱
(3)バーナー等の調理用具はR25の左サイドバッグ
(4)チェアーはR25の右サイドバッグ
(5)カメラ、モバイルバッテリー等の充電用具等々はVTRのホムセン箱
という割り振りにしたのだが、そうすると、
・休憩時にはチェアーを出したりコーヒーを淹れるにしても、R25の左右のサイドバッグの開け閉めだけで済む
・行動中はほぼVTRのホムセン箱を開け閉めするだけで済む
・テントの設営や撤収、特に撤収がムチャ早い
という非常に使い勝手が良いシステムになったのだ。
テントの撤収の話をすると、手順はこうなる。
1.テント内でシュラフをたたんで着替え等と一緒に防水バッグに入れる
これで防水バッグの荷造りはほぼ完成なのだ
2.ホムセン箱は夜間はバイクに装着状態なので、テントの前まで持ってくる
防水バッグはテントの外に出してテントマットをたたむ
3.バーナーやクッカー等の調理用具をR25の左サイドバッグに入れる
モバイルバッテリーやカメラ等はVTRのホムセン箱に入れる
4.テントマットを出してR25のホムセン箱に入れる
5.テントをたたんでホムセン箱に入れる
6.これで荷造りは完成しているので、バイクにホムセン箱と防水バッグを取りつければ完成
まあ2人でやっているということもあって、テント内で「さ、撤収するか」と言って1の手順を開始してから走り出せる態勢になるまで、ゆっくりやって40分で完了する。巻けば20分くらいまで短縮できるのではなかろうか。
しかも。
衣類やシュラフがテント外に出るときは防水バッグに入っているし、テントマット等の他の荷物もホムセン箱に入れてすぐ蓋を閉めれば、雨中撤収でもまず何も濡らさずに撤収が可能だ。北海道では雨中撤収はなかったけれど。
というわけで、この積載システム、システムとしてはもう完成形と言って良いかなと。
なので改良点も限られているわけだ。
24年北海道の時点での本積載システムの欠点は1つ。
キャリアにホムセン箱を載せるとき、位置が固定されないので位置決めがちょっとシビアで、走行中にズレることがある。
特に横2点留めにしたVTRで顕著。
それとついでに取付用の金具をもうちょっと見栄え良くしようと。
前のはパーツをホームセンターでバラで買ってきて作っているので、単価は安いのだがトータルではバカにならない金がかかっている。その割には見栄えはあまり良くないし、破損したりして補修するときに同じモノが売られているとは限らないわけだ。
というわけで金具を製作してみた。キャリアと同じ金属加工会社に設計図を送って見積もりをもらい、製作依頼をしてできたのがこれだ。
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| 製作した取付金具 アルミ削り出しだぜぃ |
アルミ削り出しなのだよ。
高くつくのは分かっていたけど、鉄にして重くなるのも嫌だったし、何よりバイク乗りはアルミ削り出しという言葉にヨワい(笑)
左に見えるのは、この金具をホムセン箱の裏から留めるためのアルミ板である。
そしてゴム脚もいろいろ考えたのだが、結局ゴム加工会社に依頼して製作した。
下画像がそれである。
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| 製作したゴム脚 |
この段差の部分でキャリアに載せた時にズレないようにするわけだ。
ホムセン箱にはボンドとネジを併用して留めるので、ネジが入る穴も開けてもらった。
…けっこう高くつくんだわこれが(笑)
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| ホムセン箱にゴム脚を取りつけた |
ホムセン箱に取りつけたらこんな感じ。
もちろん位置はキャリアと重ねて実測で決めている。
これでキャリアに載せた時点で前後左右にズレなくなった。
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| ホムセン箱をキャリアに載せた状態 |
ホムセン箱をキャリアに載せるとこんな感じである。
ホムセン箱はキャリア面から2cm浮いて固定されることになる。
取付金具も既に取りつけている。
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| 取付金具の取付場所を内側から見る |
取付金具の取りつけ場所は内側から見るとこんな感じである。
裏からアルミプレート(これも設計して製作依頼したもの)を当てて4カ所でネジ留めしている。
アルミプレートのサイズは、金具は下方向にけっこう強く引かれるので、ホムセン箱の剛性を補うために少し縦が長いサイズ設定にしている。
そして今回の改良点としては、前回のシステムはネジがホムセン箱の中に突出していたので、中の荷物がけっこう傷ついたのだ。
荷物の傷つけ防止のため、袋ネジを多用したのだが、それでも衣類やテントの収納袋などを傷つけたので、今回はホムセン箱内側に出るネジはすべて超低頭ネジを使用している。
ちなみに今回は、使用するネジはホームセンターで買ってきているのだが、金具やゴム脚の設計段階で使用するネジをすべて決めて、それに合わせて設計している。
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| VTRに載せた状態 |
そして実際にVTRに載せてみた状態が上画像。
………見た目はほぼ前と変わらんな(笑)
金はかかってるんだけどな〜。
ホムセン箱1台あたり、金具が4セット、ゴム脚が4個必要なのだが、
ちなみに金具は1セット約8,000円、ゴム脚が1個約3,000円かかった。
つまりホムセン箱1台あたり、32,000+12,000=44,000円かかっている…
普通にトップボックスとか買える値段ぢゃ(笑)
それが2台分なので…
ま、今度からはホムセン箱を替えても移植できるし。
あ、ちなみにホムセン箱は今回用に新しいのを2個買っている。前のはあれこれ弄って既に穴だらけだったので(笑)
というわけで、見た目には安上がりなシステムのようでいて、実はかなーり金がかかったシステムの完成、である(笑)
さてもうひとつの改良点。
それはホムセン箱内の照明システムである。
これは以前から手を変え品を変え内部照明は試していた。
なんせホムセン箱は外部光が箱の中まで届かないので、夜はコンビニの前にいても中がまったく見えない。
まして暗いキャンプ場なんかだと、ヘッドランプで照らさないとどうにもならないので、以前から内部照明はあれこれ工夫していたのだ。
まず、以前の「とにかく金はかけない」モードで積載システムを作っていたころは、100均で買ってきたLEDライトなどを取りつけていた。
でもこれ、すぐ壊れる…
で、前回のシステムを作った時に、USBで給電するタイプのLEDテープを買ってきて付けてみたら、これが具合が良かった。
ただ、最初は自分で使うモノだったので、スイッチやバッテリーを適当にホムセン箱内に放り出していたのだが、カミさんのホムセン箱に付けるとカミさんがスイッチを探してひたすらオロオロしている。
ではとスイッチを操作しやすい場所付けたのだが、テープを貼る時にあまり深く考えなかったものだから、スイッチの位置がいまいち面白くない。
というわけで、今回ホムセン箱も新しくしたので、照明システムも作り直したわけである。
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| 蓋にバッテリーや配線などの通り道を開ける |
まず、蓋の裏にバッテリーやスイッチ、配線の通り道を開ける。
ホムセン箱の蓋はプラスチックなのだが、頑丈なだけあってやたら硬く、普通のプラスチック用のハサミなどではとても切れないので、見た目は汚くなるけどハンダゴテで溶かして開けた。
相当有毒ガスが出るので屋内ではできない作業(笑)
バッテリーやスイッチはスポンジ部分に取り付けるわけだが、ここは開けた穴に結束バンドを通して、スポンジのテンションで固定するようにしている。
これだとバッテリーの充電でバッテリーを外すときは手で押さえるだけで外せるし、スイッチ類まで含めたシステム全体を交換する時も結束バンドを切ればすべて外せるし、取り付けるときは再び結束バンドを付ければ良いだけなので簡単なのだ。
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| 照明システム |
取り付けた照明システムが上画像。
まあ見た目はあまり美しくはないが…(笑)
バッテリーは5,000mAhほどのモバイルバッテリーを使用している。安い店だと500円くらいで買える。
LEDテープは通販で1,500円ほど。スイッチはオプションで800円だったか。
LEDテープは前のホムセン箱から外していないのでこれが2セット目なのだが、スイッチやバッテリーは前のシステムからキャリーオーバーしている。
バッテリーの右上にあるのがスイッチ。ここでオンオフと光量調節ができる。
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| 夜に照明を点けてみた |
夜間、照明をオンにするとこうである。
これ、室内で撮影したのだが、部屋の灯りはすべて消灯しているので真っ暗なのだ。
これでほぼ昼間と変わらない照度が確保できている。
実はこのLEDテープ、明るすぎて光量を最小にしないと眩しい(笑)
またこのLEDテープ、長さを変えられるように30cmおきくらいに継ぎ目があって、そこで切って使えるようになっているのだが、その継ぎ目が使用しているうちに荷物が当たったりして接点不良を起こしやすい。その時は接点不良を起こした継ぎ目から先は点灯しなくなる。
まあ専用品じゃないからね…
専用品を作れるのなら、光量は最小で固定してスイッチはオンオフの1つだけ、という構成にして、LEDテープは継ぎ目なしの固定長にしたいところだけど…
作ってくれるのなら特注したいぞ(笑)
この照明システム、ホムセン箱の全周で点灯するので、中に手を入れて荷物を探したり出し入れしたりするときに影ができず、非常に、非常に使いやすい。
なのでなおさら特注したくなるのだけど…
まあそんなわけで、ひとまず使い勝手的にはこれ以上の改良をする余地が今のところ見当たらない。
これでホムセン箱が約50Lとして、防水バッグ60L、サイドバッグが20L×2なので、トータルでなんと150Lの大容量を誇るシステムなのだ。
それでいて積み下ろしも極めて容易で走行中に不安定になることもなく、何より150Lの容量すべてが防水、というのが自慢なのだ。
…まあ、もう改良の余地はない、とか言いながらまた何か手を加えるかもしれんけど(笑)