パタゴニア スーパーガイドジャケット

 

パタゴニア

 

 DASパーカ(84096)を買ってしまった。

 以前、オークションで購入したモンベルベンティスカダウンジャケットパタゴニアR4ジャケットを、またオークションで売ってしまったので、手頃な防寒具が欲しかったのだ。
 ベンティスカR4を売ったのは、両方とも保温性能が高すぎて富山くんだりの冬ではロクに着る機会がなかったからである。特にベンティスカは何回着たやら、と思うほど登場回数が少なかった。
 R4はまだましとはいうものの、Tシャツの上からR4を着ると、もうその上には何も着れないくらい暖かかった。すると屋外にいる時は良いのだが、屋内に入ると暑いのである。だからといって脱ぐと下はTシャツ1枚なので今度は寒くなってしまう。
 というわけで、両方ともちょっと使いづらかったのだった。

 ベンティスカは4年前、R4は3年ほど前にオークションで購入したのだが、今回、購入価格とほとんど同じ価格で売れてしまった。ベンティスカなんて買った時より高い値段で・・・
 「悪ど〜」とか言われてしまったが、開始価格はその半額ほどに設定していたのだ。勝手にどんどん値が上がっていったのだよ。
 ほんとにモンベルとパタゴニアは値落ちしないのでありがたい・・・

 

 で、結局買ったのがDASパーカかよ、とツッコミを受けそうだ。これもかなり保温性は高いウエアだからな・・・

 

patagonia DAS PARKA

patagonia DAS PARKA

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スタッフバッグに収納してみた

 購入はパタゴニアのwebショップで、色はちょっと迷ったのだが裏地がシルバー、というのが気に入ったので黒にした。

 

 


 

 あまりに暑苦しいウエアは嫌なので、たまたま近くの量販店に置いてあったのをサイズ合わせも兼ねて試着してみたのだが、ダウンほどの問答無用の保温性は感じないし、これなら下にもう1枚着てもいけそう、ということで購入に踏み切ったのだった。

 実はR2と迷ったのである。このウエア、あまりに気に入ったのでほとんど毎日着倒す羽目になっている。帰宅後、夜に洗濯して翌日また着るなんてこともしょっちゅうなので、もう1着欲しいのである。ストーブがごうごうと燃える室内でも暑苦しくはないし、上からシェル1枚羽織れば寒風吹きすさぶ屋外でも平気、という温度調節の幅の広さが良い。

 ま、DASパーカを買う金があれば、もう少し無理すればR2が2着買えるんだよな。金さえあれば5着くらい買って毎日ローテーションしたいくらいなんだが・・・

 とはいうものの、やはり新しいウエアの方が話のタネにはなるし、DASはそうそう買える金ができるとも思えないので、今回はこちらを買ってみたという次第である。

 

 届いてみると、試着した時からそう思っていたのだが、意外に軽く感じるウエアである。まあ800gそこそこなので、この手のウエアとしてはけっこう頑張っている方だ。
 サイズ設定もコンセプトどおりというか、私がR2ジャケットの上からディメンションジャケットを着て、その上から着れるサイズである。全て同じLサイズなんだが。

 これは「ビレイパーカ」というジャンルのウエアである。
 何かというと、冬季登攀の際に登っている方は動いているので良いのだが、そのロープを確保(ビレイ)している方はじっとしているので寒くてかなわん、というわけで、そういう時に着るためのウエアがビレイパーカ、というわけである。
 なのでビレイパーカは、

1.風雪の中で着ることも多々あるので、濡れても保温性がある化繊の中綿
2.アウターまで着たフル装備の上から着るので、大きめのサイズ設定
3.ハーネス着用が前提なので、下からもオープンできるダブルスライダー
4.静止時の保温が主目的なので、やや長めの着丈

 という仕様になっているわけである。ちょっと前まで、マウンテンハードウエアからもその名もズバリビレイパーカ、というモデルが出ていたように記憶しているのだが・・・

 まあ各社、化繊のインシュレーションウエアは多数出しているので、それらを同じ用途に使用しても良いわけである。その場合はたいてい、サイズを1つ大きめのものを選ぶ必要があるだろうけど。

 ま、私の場合、今さらもう「ビレイパーカ」として使うことはないのだけれど、冬のハイキングで休憩用に使うのはありかも、と思った次第である。
 まともな冬山だと、この手のウエアが欲しくなるほど「止まって休憩する」ことなんてほとんどないのだけど、例えば冬の北八つのスノーハイクくらいだったら、天気が良ければ休憩してお茶でも、ということもあり得るよな。そういう時には絶大な威力を発揮するであろう。

 例えばパタゴニアだったらマイクロパフフーデッドジャケット(M's 83973 , W's 83986)あたりも同様の用途に使えそうなウエアで、冷静に考えるとこちらの方が軽いし保温性も適度だろうし(やっぱりDASは日本くんだりの山ではややオーバースペックな感は拭えない)、道具として使い倒すならこちらを選んだと思うのだけど・・・ま、好きずきということで。
 モンベルのフラットアイアンパーカあたりもその手の用途に使えそうである。サイズの問題はどちらもあるのだが。

 DASパーカ、パタゴニアにしては大らかな造りである。
 裾を絞るドローコードなのだが、パタゴニアにしては珍しくポケットの中から引けない。けっこう凝ったことをしてコード終端をウエアの中に出して露出させないようにしているのに、なぜボケッのと中に出さないのだろう?ここまでやったらポケットの中に出してもコストもほとんど変わらないと思うのだが。

 フードは素晴らしい。
 3ポイントではなく2ポイントの調節(顔周囲と頭の外周の2つで、頭の前後調節はない)なのだが、それでも綺麗にフィットする。ディメンションジャケットやジェットストリームジャケットでは、パタゴニアのフードはフィットは良いのだが操作性はいまいち・・・と思っていたが、DASパーカのフードは操作性もとても良い。まあ調節ポイントが1つ少ないので当然なのだが。
 どちらにしても、フードを閉めた時の視界の良さは、これまでに購入したパタゴニア製品の全てに共通している。ちょうど目のあたりの位置で横長に開口するので、視界に圧迫感が少ないのである。

 なお、DASパーカにはパタゴニアには珍しくスタッフバッグが付属している。収納してみたのが、上の写真(下)なのだが・・・
 重量800gでこの大きさなので、軽めの冬用シュラフくらいの大きさである。微妙だなぁ。
 冬山の必携装備にはならない大きさと重さだけど、山によっては持っていきたくなる微妙な大きさ・重さである。

 

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