平成17年5月28日 大辻山
9:45 | 登山口 発 |
10:25-35 | 5番標識 |
11:35-13:20 | 大辻山山頂 |
14:15-30 | 6番標識 |
14:50-15:00 | 5番標識 |
15:40 | 登山口 着 |
2.5万図 「大岩」 |
このサイトは「町内の山」と言いながら実はほとんど町内の山に登っていないという、タイトルに偽りあり状態なのであるが、だからというわけでもないのだが久しぶりに町内の山に登ってみた。
といってもこの山は、立山山麓の常願寺川の右岸に聳える山なので、上市町と立山町の町境とはいえどちらかというと「立山町の山」という雰囲気ではある。登山道も立山町側からだし。
この週の後半になってふと、6月になるとPTAの行事が連続してあまり山に行く日が取れないことに気づいた。6月に1回北アルプスにも入りたいので、そうなると今のうちに家族サービスでもしておくか、というわけでこの山行を計画したわけであった。いや、計画って「土曜日に行こうか」と言っただけで他には地図買ってきたくらいなんだけど。
ところで前回の比叡山で大の靴が小さくなっているという驚愕の事実が判明したのだが、結局生と同じモンベルのタイオガブーツJrをもう1足買うことになってしまった。思わぬ出費で血が吹き出そうである。せっかく買ったので、せっせと使わせて元を取らねば、という気持ちもあったことは否定できない。
今回、私は沢登り用に買った奥利根AQUAで登ることにした。別に沢のコースではないのだが、足慣らしと普通の山道を歩いてどうかということを見るためである。
さて、「なんとなく行きたくない」とゴネる大を下山後の温泉で釣り(ジジムサイやつ・・・)、車で芦峅から国立少年自然の家に向かう林道に入る。少年自然の家を通り過ぎてさらに林道を走り、大辻山登山口へ。
長尾峠の駐車場は既にいっぱいだった。これは今日は人が多そうな・・・
仕方がないのでさらに林道を走り、大辻山登山口を通り過ぎた地点にようやく駐車スペースを見つけ、そこに車を停めた。
大辻山登山口 |
大辻山登山口は「林道9」の標識がある地点にある。
最初から急登なのだが、ほんのひと登りすると穏やかな傾斜になる。
しばらく緩やかに登り、長尾峠から長尾山を経由してくる道と合流してから本格的な登りに。
"穴があったら入りたがる"ガキ達 |
そのたびに足止めされることしきり。
この光景を見ていて「"穴があったら入りたがる"ガキ達ぢゃ」と思ったのだが、その連想で1つギャグを思いついてしまった。
・・・が、あまりに下品なのでここには書かない。書けない。
足取りがしっかりしてきたなぁ・・・ |
例によって大は先行気味で視界から消えてしまうこともしばしば。
生が焦ってそれについていこうとするので、抑えてとにかく自分のペースで歩くことを教えているのだが、ずいぶん足取りがしっかりしてきた。
ちょっと前までなら確実に手助けが必要だった大きな段差なども、確実な足さばきでヘルプなしで越えていく。
ま、この写真を見るとカミさんが生をフォローしながら登っているように見えるが、実はカミさんにとってはけっこういっぱいいっぱいのペースである。
カミさんがパーティーの最弱者となる日も近そうである。
大もしょっちゅう「ペースを合わせろ」と叱られてばかりではストレスが溜まるので、北尾根からの道が合流してからの最後の登りでは「偵察」と称して先行させた。最初は生もついていこうとしたが、大がここぞとばかりに兄貴のプライドを賭けて振り切りにかかったのでさすがについていけず、大人しく3人でてくてく歩いたのであった。
この区間はコースタイムが25分ということだが、先行した大と我々の差は5分といったところだったろうか。
「まだまだ甘いね。俺だったら10分は差をつけるぞ」と少しだけ父のプライドも通してみる私である(しかもハッタリ)。
大辻山頂上 |
大辻山頂上は山頂部だけ樹木が切り開かれていて、なんだか中山と似た雰囲気の山頂である。
やはりというか、人は非常に多い。
晴れていれば毛勝三山から立山、薬師岳に至るまで目の前に屏風のように展望が開けるはずなのだが、あいにく今日は薄曇りで視界はあまり良くない。
大辻山頂上からの称名滝 |
それでも称名滝はよく見えた。
正面を真っ直ぐに落ちているのがハンノキ滝、その左を見え隠れしながら落ちているのが称名滝である。
山頂から立山有料道路ゲート付近 |
上の写真の等倍トリミング |
定例の「超望遠ネタ」を。
といっても、今回もあまり面白くないかも。
山頂から立山有料道路の分岐路を撮ったものなのだが、この日は薄くもやがかかったような視界なので写真には不利な条件だった。
等倍で見ると看板の文字が・・・さすがに読めないか。
もう少し空気が澄んでいたり良いレンズだと読めたりするのだろうか。
「ようこそ」まではなんとか読めないこともないのだが。
・・・秘密基地? |
大と生は昼食もそこそこに山頂で遊び回っている。
例のごとく、大がヤブの中にゴソゴソ入っていって「俺の秘密基地」とかやっているのだが、生はついて行きたくて仕方ないのに兄貴に「ここは俺の秘密基地だから来るな」とか言われて、時々こちらに「大が来るなって言った」などと告げ口をしに来る。
それにしても今日は人が多い。
中高年のハイカーだけでなく、若いカップルも登ってきているし、高校山岳部の団体もいる。
それも1校ではないようで、下山後すぐ別の高校ともすれ違ったし、山頂には他の高校の先生もいたようだった。
近々、何かの競技がこの山で開催されるための下見なのかな?
そうか〜、富山の高校にもちゃんと山岳部があるんだ。それに何かの大会の下見にまでちゃんと先生がついてくるんだ。
・・・ま、もっとも生徒だけで下見に行かせたら、重石代わりにビールの生樽を担いで行ったりしてロクな下見をしてこないのは明白だが。
その高校生の中に女の子も数人いたのだが、そのうちの1人が非常に甲高いよく通る声をしていた。そういう声の子はほぼ例外なくお喋りである。甲高い声をした無口で寡黙な人とか、渋い低音の声で喋りまくる人とかはあまり見たことがない。なぜだろう?
彼女も例外ではなく、のべつまくしなしに喋り続けていたため、山頂に彼女の声が響き渡っていたのであった。喋っている相手の声は聞こえないため、まるで漫談のようであった。
「うっせぇ〜な」とカミさんにつぶやいてはみたものの、まぁ若い女の子だし、いっか、と全てを許せてしまうのはオヤジ丸出しである。
ま、言い訳をさせてもらえれば、カミさんでその手の賑やかさには耐性ができているわけだが。
下山してすぐ、息子どもがヤブをかき分けてトイレに行ったので道ばたで待っていたのだが、その時に通っていった人の1人に「町内の山、見てますよ」と声をかけていただいた。
通りがけに突然、奇襲攻撃のごとく声をかけられたので驚いたが、私はまあ嬉しいのだけどこういう事態が初体験のカミさんはジャイアント馬場にウエスタンラリアートを喰らったアントニオ猪木のような顔をしていた。いや、単にアゴの長さから連想しただけなんだけどさ。
時間帯が微妙にずれていたためか、下山中は比較的静かだった。
そうそう、例の高校山岳部も途中で我々を追い越していった。例の彼女も追い抜きざま「ありがとうございます!」とあのよく通る声で元気良く挨拶してくれた。
きっと将来、彼女と結婚した男は、「朝っぱらからそのハイテンションは勘弁してくれ・・・」とぼやく羽目になるのだろうな・・・と意味もなくどこの誰とも知らないやつに勝手に身につまされていた私であった。
下山中 |
静かな森の中をぽくぽく歩くと良い気分。
今年は次男の生が小学校に入学して文字を習っている最中なので、登りの時から木の枝や根っこの形に文字を探すのに凝っていた。
木の根の形で「これはカタカナの"イ"だ!」とかやっていたので、大が枯れ枝を並べて「"バカ"」とかやっていたのだが、それを見て生は「大からのメッセージだ!」と喜んで枝を回収なんてしていた。おい、生よ、メッセージはいいとしても、なんて書かれているか読めたのか?
特大の"へ"の字を発見! |
下りの6番標識の近くで特大の"へ"の字を発見して大喜びの兄弟であった。
写真だとカミさんも喜んでいるように見えるが、・・・まぁ喜んでいるのだろう。
このへの字を持って帰りそうな勢いだったので置いていけと言ったのだが、そうすると「誰かに取られないように隠そう」とヤブの中に置きに行く2人であった。
誰が取るかい!
ススタケ採りに熱中する親子 |
登りの時からカミさんが「ススタケがたくさんある」と言っていたのだが、とうとうここでススタケ採りが始まってしまった。
この後、たくさん取れそうな場所を見つけてはススタケ採りが始まったので、ペースはがた落ちとなった。
ススタケ採りに熱中していたおかげで、登りよりも時間がかかったのだが、それでも4時前には登山口に戻ってこれた。まあ、「あまり遅くなると温泉に入る時間がなくなるぞ」と息子どもを脅したおかげなのだが。
大辻山を背にバカ親子 |
下る途中の林道から大辻山が綺麗に見えたので、ちょうどカミさんと大が車に酔い始めていたこともあり停車して記念写真。
背後の奥に見える三角形の山が大辻山である。
その後、粟巣野のウエルサンピアで風呂に入って帰宅したわけなんだが、家まで帰ってきたら息子達は車の後部座席でこんな格好で寝ていた。
寝ている息子達・・・なのだが・・・ |
大よ、そりゃあんまりじゃないか?