パタゴニア アズ・フーディー

パタゴニア

 

 

M's & W's Adze Hoody

 

 もうこんなにソフトシェルばかり買っても仕方ないんだけどね・・・買ってしまった。

 というのは、去年ディメンションジャケットが寿命を迎えてアルパイン・ガイドジャケットに代替えしたわけだが、ふと気がつけばフード付きのソフトシェルがナイフブレード・プルオーバーしかなくなっていたわけだ。
 フードって夏の間はもちろん何も気にならないのだが、秋も深まって冬の足音が聞こえるような季節になると、風が冷たくて寒いときとか雨がぱらついているとき、欲しいんである。街での話ね。
 ナイフブレードはプルオーバーなので街ではさすがに使いにくい。フード付きの適当なソフトシェルが街用に欲しいなぁ・・・と漠然と思っていたわけなんである。

 ただなぁ、これだけソフトシェルを持っててまだ買うか?シンプルガイドもまだあるし、マウンテントレーナーですら1着はまだ現役なんだぞ。ソフトシェルなんかよりR2もそろそろもう1着欲しいし、R1やアンダー、パンツ等欲しいウエアはまだまだあるのに・・・

 そんなわけで自制していたわけだが、店頭でアズ・フーディーを手にとってみて欲しくなってしまった。
 これ、パタゴニアのソフトシェルの中では安価な方だし、テクニカルウエアにしては重いし、まるきりノーマークだったんである。ところが手に取ってみると柔らかくて着心地は良さそうだし、裏地の造りが抜群に良くてとても快適そう・・・ヤバいな、欲しいな・・・

 で、買うならグラファイト・ネイビーという色がファスナーや裏地の色が明るいグリーンで良いな、と思っていたのだけど、webショップからはあっという間に売り切れになってしまった。やはり誰しも考えることは同じだったか。
 とすれば、次に売り切れるのはブラックか・・・

 で、別のモノを注文しに好日山荘に行ったときに、ついでと言っては何だがネイビー、どこかの好日店舗に在庫がないか聞いてみたのである。あればこれも縁だし買うか、と。
 そしたらやっぱりないと言う。やっぱりなー。だいたい最近の好日の品揃えは何か変だぞ。好日側が認識している客層と私がズレているだけかもしれないが、ナノパフのハイブリッドやピトンハイブリッドといった新しいけど"きわモノ"を何着も仕入れていたり、R1なんて最大級の売れ筋のはずなのにフーディーばかりだったり(R1プルオーバーやジャケットは黙っていても売れていくと思うけど、フーディーは買うのに思い切りが必要だぞ・・・?)、どこかピントがズレてる

 それはともかく、ネイビーがないならブラックにしよう、とブラックを注文してしまった。これも縁だし(どこがだ)。

 

adze_hoody

Patagonia Adze Hoody

 

 いや、良いよ、これ。
 裏地は細かいブロックパターンのフリース地になっていて、Tシャツの上から着ても肌触りは良いし保温性も多少あるので冬山で使う場合でもミドラーを薄手のモノにできそう。

 街着にするつもりで買ったので、これは山で使うつもりは当面ないのだが、各部の造りは普通にしっかりしているし、フロントファスナーを一番上まで引き上げてフードを被ったときのフィット感は、バリバリに山で使うことを想定して設計されたウエア、という感がひしひしとする。
 フードの造りは相変わらずとても良い。で、これはヘルメット対応のフードではないのだが、それだけフードが小型の造りになっている。なのでヘルメットを被らない限り、フィット感はヘルメット対応フードより格段に良い。無調整でもほぼジャストフィットしている感じである。

 これ、中級山岳までのスノーハイクなんかの用途だったらベストシェルではないか?非常に具合が良さそうである。
 柔らかくて着心地も良いし、とりあえず街着にヘビーローテーションさせることは間違いないけど、ちょっと山でも使ってみたくなったりする。

 これ、売り場にぶらさげておくだけで売れるぞ?カタログではパワーシールド・プロ素材とかタッチポイントとか防水素材とのハイブリッドなんていう飛び道具がなくて価格も安いし、あまり注目されないと思うけど(事実、自分もノーマークだった)、実物を手に取ればこれは使いやすそう、って思うもん。
 俺がショップのバイヤーだったら、これはサイズも色も買えるだけ買って店頭に並べておく。

 

 

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