2023 年秋 北海道ツーリング

Part V

日付

走行場所

主な走行路

走行距離

9/16

富山〜新潟(フェリー乗船)

E8

239.9km

9/17

小樽〜稚内〜宗谷岬〜稚内(テント)

R231〜R239〜道道106〜R238

434.1km

9/18

稚内市内(ホテル)

稚内市内

  13.5km

9/19

稚内〜網走(テント)

R238〜エサヌカ線〜R239

380.9km

9/20

網走〜川湯〜釧路〜晩成温泉(テント)

R391〜釧路湿原道路〜R38〜道道881

299.5km

9/21

晩成温泉〜襟裳岬〜厚真町(テント)

R38〜R336〜道道34〜R336〜R235

246.2km

9/22

厚真町〜余市〜神威岬〜小樽(ホテル)

R235〜E63〜E5〜E5A〜R229〜R5

255.8km

9/23

小樽市内(フェリー乗船)

R229〜道道913〜R5

    7.0km

9/24

新潟〜富山

R402〜R352〜R8

254.7km

合       計

 

2135.6km

 

 

<9月18日>

 

 さて朝。
 予想どおりというか予報どおりというか、雨が降っている。

 

朝の稚内森林公園キャンプ場
朝の稚内森林公園キャンプ場


 意外に小降りで時折止んだりもするので、わざわざ雨中撤収をすることもあるまいと、雨が上がるまでのんびりとコーヒーでも淹れながら過ごしていたのだが、この時に先のページで触れた、このキャンプ場で3ヵ月暮らしているおっちゃんと話したのだった。

 そういや俺の母親も、9/1のフェリーで北海道に渡ってあちこち彷徨ってるなぁ。歳取ってからこういう遊び、良いねぇ。

 ちなみに母は北海道入りしてすぐ、礼文まで渡ってテント暮らしをしていたのだが、土砂降りの雨にあってテントの周囲が川になったと言ってた。
 周りのテントはみんな浸水していたが、自分のテントだけ無事だったそうだ。
 そりゃー張るときに水が通らない場所か推測しながら場所決めをしないとねぇ。

 つか、御年78になって何を今さらそんな面白い経験をしとんじゃ(笑)

 で、確かこの日は稚内よりもう少し南の幌延のあたりにいたような。
 テント泊にそろそろ倦んで車中泊を続けていた時期だったかと。
 そして帰りのフェリーは10/1の予約である。3ヵ月のおっちゃんには負けるけど、何にしても羨ましい遊び方だ。


稚内森林公園キャンプ場
稚内森林公園キャンプ場の様子


 このキャンプ場、かなり広いキャンプ場で、上の写真は昨日は見て回れなかった林間の方のサイトである。
 まあ、平坦な場所がほとんどない、というのが難点ではあるけど、慣れたキャンパーはそんな場所でも上手く快適なサイトを作ってしまうからね。

 さて、雨もとりあえず上がってるし、今のうちに撤収して稚内観光といきますか。
 というわけで10時過ぎに撤収を完了して行動を開始したわけだが、その時には3ヵ月暮らしているおっちゃんの車は既になかった。どこかに遊びに行ったらしい。


防波堤ドーム
稚内の防波堤ドーム


 まずは何度も近くを通りかかりながらちゃんと見たことがなかった防波堤ドームに行ってみた。
 うーん、ここに張らせてほしいぞ(笑)

 実際、チャリで旅してる連中はよくここに張るらしく、事実上黙認状態らしい。
 まあ夜になってから張って早朝には撤収してしまう、という「黙認闇テン」の作法には則っているらしいが(笑)
 確かにチャリの連中に山の上にある森林公園まで登ってこい、というのは酷だしねぇ。

 ちなみに正月の宗谷岬にバイクでツーリングするのも最近流行っているが、その時もここにテント村ができるらしい。

 実際、アスファルトの地面なので、夏にここで張るのは正直嫌だけど、冬ならここしか安全に張れる場所はないかも。

 いや、このドームの前にも広い芝生の公園があることだし、ここをキャンプ場にしてよ、とは思わないでもないが。


防波堤ドーム
防波堤ドーム 外側


 それにしても巨大建築物なのだ。
 こんなモノを作ってしまうということは、特に冬はよほどの風が吹くんだろうなぁ。

 遠くに稚内と利尻や礼文の島を結ぶフェリーの姿が見える。
 着港する様子なので、広場の反対側まで見に行った。


稚内港に入港するフェリー
礼文島からのフェリーが着港した


 目の前で島からのフェリーが着港して、車やバイクが下船している。
 思えば、こんなに頻繁にフェリーが出入りする街ってあまり記憶にないなぁ。
 出港するときに汽笛を鳴らすのだが、街のどこにいても頻繁に汽笛が聞こえるのは新鮮で風情があっていいな。
 稚内、良い街じゃん。


漁師の店
ノシャップの「漁師の店」


 さて、そうこうするうちに昼近くなってきたので、ノシャップ岬のすぐ近くにある「漁師の店」へ。ここ、気になっていたのだ。

 ここ、面白い店で、左手の店舗で注文して右手にある食堂に入り、支払いは再び左手の店舗でするのだ。
 そしてこの店舗と食堂は中で繋がっていないので、注文した食事を外に出て食堂の入り口から入って出すのだ。
 中の壁をぶち破って繋げよう、とは思わないのか?(笑)


ウニ丼♪
「漁師の店」のウニ丼!


 このウニ丼、なんと2,200円だった。小樽だと4,800円だったぞ。
 しかも味噌汁がホタテの稚貝ということだったのだけど、これがバカ美味。

 この店、地元の人もよく利用するらしく、前後のテーブルは地元と思しき客だった。
 その前後の客が共に焼き魚定食を注文していたのだが、出てきたのが巨大なホッケ。
 上の写真に端っこだけ半端に写っているのは各テーブルに置かれたコンロなのだが、焼き魚定食はそのコンロで自分で焼いて食べるのだ。
 コンロに乗りきらない巨大なホッケを時折ずらしながら焼いていたのだけど、前後のテーブルで巨大ホッケを焼いているものだから、店の中は煙幕を張ったように煙で充満していた(笑)

 それにしてもあのホッケ、美味そうだった…
 今度行ったときは焼き魚定食を頼もうか…でも2,200円でウニ丼が食えるとなると、その誘惑に打ち勝つのも難しそうだ…

 ああ悩ましい(笑)

 この店で原付のカブで「日本縦断」をしていた男の子と出会った。
 8/1に鹿児島からスタートして、いよいよゴール間近まで来たらしい。
 カミさんとすっかり打ち解けてしまい、この後のノシャップ寒流水族館まで一緒に見て回った。


ノシャップ寒流水族館
ノシャップ寒流水族館


 さて、腹を満たしたら、ここも3年前に来た時から気になっていたノシャップ寒流水族館を見に行く。
 むっちゃB級感が漂っていて、面白そう!って匂いがプンプンしていたのだ。


アザラシ
 アザラシたち


 この俺の嗅覚は確かで、面白い水族館だった。
 我が富山にある魚津水族館もそうだけど、こういう田舎の水族館って意外に面白いのだ。
 立派な展示や派手な展示は貧乏なのでできないのは明らかで、それをカバーするアイデアやコンセプトがツボにハマることがたまにあるのだよ。
 魚津水族館はペンギンやイトウという、目玉級の展示を無料エリアでしてしまうという大胆さが素敵(笑)

 ここは入場するとまずアザラシのエサやりコーナーに行ける。100円で小魚3匹を買うシステムだが、アザラシはたくさんいるので、つい何度も買ってしまった(笑)
 前足で水面をバシャバシャ叩いて「エサくれ!」アピールをする子がいるので、その子にあげようと小魚を投げたら、別の子にジャンピングキャッチされてしまい、ついムキになってもう3匹買ってくるのだ(笑)

 館内の展示は、そりゃしょぼいさ。こんな田舎の市営水族館に派手な展示をする予算があるわけがなかろう。

 しかし狙っているのかどうなのか、そのしょぼい展示の説明書きが笑える。
 例を示そう。


 エゾメバル : さっぱりとして煮付けがおいしい

 ケガニ   : 道民が選ぶおいしいカニランキング1位(飼育員調べ)

 タラバガニ : ケガニやズワイガニと比べると淡白だが、大ぶりの身を口いっぱいに頬張る幸福感は何にも代えがたい

 フサギンボ : お刺身はクセがなく上品な味わい

 サメガレイ : おいしい!最高!

 …食べることしか書いてへんやん(笑)

 飼育員の人と語り合いたい(笑)

 さらにちゃんとアザラシのショーもあるのだ。
 これがまた手が届くくらいの距離でやるものだから、アザラシたちの表情まで分かって楽しい。
 特に派手な芸があるわけでもないのだが、飼育員がこの子たちを可愛がっているのがよく分かる、ほのぼのとしたショーで楽しい。

 さらにこの水族館は科学館も併設されている。
 その科学館の方に、別棟になる南極越冬隊の展示があって、これも面白かった。
 第一次越冬隊が住んでいた住居がそのまま展示されていて、これは興味深い。
 この館内でずっとタローとジローの歌がかかっていて、それがまた昭和歌謡感溢れる音と歌唱で、やけにタローとジロー推しだな?って思っていたら、2頭ともここ稚内出身の犬だったんだね。


トドの剥製
南極越冬隊の展示にトドが


 というわけでたっぷり3時間はこの水族館&科学館にいた。面白かった〜。

 館内にいた時間帯に少し雨も降った様子だったが、出た時には止んでいたので、結局この日はカッパを着る必要もなく悠々とホテルにチェックイン。
 この時点で我々の稚内に対する印象は爆上がりだったのだ。

 しかし…この後…我々を奈落の底に突き落とす事件が。

 ホテルに荷物を置いて晩飯を食いに街に出たら…

 ど〜っこも開いてない!!!

 そりゃ3連休の最終日でしかも月曜日だよ?
 休む店だってあるでしょうよ。
 でもでもシルバーウイークだよ?観光客、けっこういるよ?
 それにそれに街中の店が一斉に全部休むなんてあんまりだよ(T_T)

 稚内に対する印象、爆下がりだよ。

 ゴーストタウンのような稚内の街を彷徨っていると、同じように彷徨っている夕食難民たちと何度も遭った。
 結局、稚内駅のセイコマで晩飯を買い込んでホテルの部屋で食べることに。


結局ホテルでコンビニ飯
結局、コンビニ飯だよ…


 そのセイコマも激混みだった。夕食難民が結局みんな流れてきたから(笑)

 もう〜、こんなことならキャンプ場でテント張って昨日と同じように港の湯に行ってれば良かったじゃないか〜。
 稚内は良い街だったけど、もうここの居酒屋には金を落としてやんないからな(笑)

 ホテルはドーミーインに泊まったのだが、バイクは屋根付きの駐輪場に停められるし温泉大浴場はあるし、おまけに夜9時からレストランで夜泣きソバのサービスがあるという、嬉しいホテルだったのだ。まあツーリングに出ると早寝早起きのリズムになってしまうせいで、この日は夜9時まで起きてられなかったが(笑)
 夜泣きソバは本来は飲んで帰ってきた客のシメ、なんだろうけど、この日はこれが主食になった客が多かっただろうと思われる(笑)


<9月19日>

 

 さあて、朝である。
 実はこのホテル、朝食バイキングが好評なのだが、2,300円と少しお高い。海鮮丼食べ放題とくれば安いとも言え、それが好評なのだけど、朝からそんなにガッツリ食えねーよ(笑)
 というわけで朝食バイキングは選択せずにとっとと出発し、R238沿いの稚内市で3店舗目にできたというローソンで朝食。

 今年の夏、稚内市内に初のローソン出店!というイベントは全国ニュースにもなったので記憶に新しい。
 それにしても矢継ぎ早に3店舗か…
 富山じゃどんどん閉店してるくせに…(ボソッ)


稚内のローソン
稚内市で3店舗目のローソンだ


 それにしてもさぁ、このローソン、ファイターズ推しだけど、ファイターズって札幌のチームでしょ。遥々稚内でファイターズ推しなんて札幌との一体感が果たしてあるの…?
 300kmも離れてるんだぞ?富山から300kmといえば、阪神タイガースと西武ライオンズが両方該当するんだが?


エサヌカ線
エサヌカ線だーっ!


 この日は予報では道北はあまり良くなく、道東まで行くと概ね好天、というものだった。
 道の駅で休憩しながらスマホで雨雲レーダーを見ると、「20分後に雨が降り始めます」なんて出ていて、それ急げと出発する、というパターンが続いた。


国道ステッカーを貼ったよ
R238の国道ステッカーを購入♪


 私のバイクに貼っているR238の国道ステッカー、カミさんも欲しいと言い出した。
 R238は稚内から宗谷岬を通って興部まで通っている国道なのだが、「宗谷岬」のステッカーよりシブい(笑)
 で、枝幸の道の駅で購入。確か3年前に私もここで買ったような記憶が。
 ここはキャンプ場も併設されていて、なかなか快適そうなキャンプ場なのだ。


興部にて
興部の「味来館」


 興部まで来てそろそろ昼時で腹が減ってきたので、道の駅に寄ってみた。
 寄ってみたのだが、見事に何もない。というか営業していない。そりゃ連休後の火曜日ですけどね…何度も言うがシルバーウイークだぞ?

 で、街に何か食べるところがないかな?と道の駅を歩いて出たら、道の駅の横にあったのが上写真の店だった。


興部での昼食
味来館で食べた漬け丼


 ここ、普通に地元の人たちが昼食を食べに来ているような店だったのだが、美味かった〜♪
 漬け丼もだが、ソバがとても香りが良くてバカ美味だったのだ。

 食べ終わって店を出ると、上写真のように本格的に雨が降っていた。とうとう捕まったか〜。
 道の駅に停めているバイクに戻ってカッパを着ようかと迷っていたら、隣にバイクを停めたライダーが「どこか食べるところってないんですかね?」って聞いてきたので、さっき我々が食べてきた味来館をお勧めした。
 そのライダー、カッパを着こんでいてしかもズブ濡れだったのだが、話していたら今朝は稚内発と我々と同じルートを走っていたことが判明したのだ。
 「え〜?カッパ着ずにここまで走れたんですか〜?」と驚かれたが、我ながら巧く雨から逃げてきたものだ。

 結局、雨も小止みになってきたので、カッパは着ずに続行。道東方面に進むにつれて晴れていくはず、という読みもあったし。

 

そして道の駅で寝る
道の駅愛ランド湧別の駐車場で寝る(笑)


 そして道の駅湧別の駐車場でやはり寝るカミさん(笑)

 さて、カミさんが寝ている間に考える。今夜はどうしようか?

 この時点で候補になる今宵のキャンプ場は3カ所。ここから一番近いのがサロマ湖のキムネアップ岬キャンプ場で、次に網走湖の呼人浦キャンプ場、一番遠いのが斜里町の浜小清水前浜キャンプ場である。
 どこで泊まるか?という問題は、明日以降どこに向かうか?という問題とも密接に関連するわけだが、とりあえずこの3カ所であればその問題はまだ棚上げできる。つまりまあ、今夜テントの中でカミさんと協議する、ということだが。

 実はカミさんが可能なら網走監獄に行きたい、と言っていたのだ。
 別に観光したいわけではなく、今年職場に入ってきた同僚に元警察官がいるらしく、その人への土産を網走監獄で買いたいと。
 つまりまあ、シャレなのだが(笑)

 ということは、時間的にはもはやほとんど絶望的だが、まだ可能性を残すには呼人浦か。呼人浦なら網走監獄のすぐ近くだしね。

 一方、私の方にも思惑があって、能取岬に行ってみたかったのだ。それならサロマ湖で張って翌早朝に行く、という手もあるが、呼人浦に泊まっても翌早朝に行くことは可能か。

 ま、とすると、呼人浦がベストかな。
 ということで起きたカミさんにそのことを告げ、網走監獄に入場する可能性を残すならさっさと走ろう、と走り出したのだが、監獄はやはり無理っぽいなぁ。

 結局、網走監獄に着いたのは最終入場時刻を過ぎていたので、やはり無理だったのだ。土産は別に考えな(笑)

 そして呼人浦キャンプ場に到着。日の入りギリギリじゃん。


呼人浦キャンプ場
呼人浦キャンプ場の夕陽


 例によって設営を済ませてから風呂と飯に出る、といういつものパターン。

 この呼人浦、3年前に来た時に「ここに張れば良かった〜!」と叫んだほどロケーションが良いキャンプ場で、今回念願のキャンプ泊だったのだ。
 確かにロケーションは抜群で良いキャンプ場だった。

 ただし凄まじい蚊だったが(笑)


<9月20日>


 さて翌20日。
 天候は絶好の好天、というわけではないけれど、まあまあ良い天気である。

 昨夜、テントの中でカミさんと今後のルートについて話し合った。
 とにかく海沿いを走りたいカミさんなのだが、ここで焦点となるのは神威岬なのだ。
 神威岬に行きたいというのが今回のカミさんの希望なのだが、予報を見ていると、神威岬付近での天候が最も良いのは22日なのだよ。
 23日も悪くはないのだが、22日は絶好の晴天なのがほぼ確実なのに対し、23日は多少雲も出るし、時間帯によっては多少崩れる可能性も残している。
 そして22日に神威岬に行こうとすれば、根室や納沙布岬は諦めざるを得ない。
 23日に神威岬なら、20日に野付付近あるいは納沙布経由で厚岸あたり、そこから2日かけて神威岬、というのは強行軍ではあるが行けないことはなさそうだけど…。まあ天候次第ではあるが。ただそこまでして神威岬に行ってもベストの天候ではない可能性が若干ある、というわけ。

 で、カミさんと話し合った結果、22日の神威岬を優先して20日は釧路方面に抜けてしまおう、ということになった。
 なら、晩成温泉のキャンプ場に泊まりたいな。

 というわけで大まかなルートが決まった。今朝のこの雲の多さでは、早朝に能取岬というのも見送りだな。また次の機会か。そもそも能取に行ってたら釧路まで届くかどうかも怪しいし。


呼人浦キャンプ場の朝
呼人浦キャンプ場の朝


 というわけで撤収を始める前の呼人浦キャンプ場。どーもスカッ!と晴れないな〜。


呼人浦キャンプ場の朝
チェアーも出して余裕の撤収(笑)


 昨夜はあまりの蚊の凄さにチェアーを出してテント外であれこれする余裕がなかったのだが、朝はまだ蚊が出てこないので、お茶も沸かして余裕の撤収をキメてみた(笑)

 海海と騒ぐカミさんを黙らせるため、小清水あたりまでは海沿いを走る。
 さあ、これでオホーツク海とはお別れだよ〜と名残を惜しんで、いよいよ山の方に。

 まず向かうのは、私の職場に数人いる北海道在住経験者が口を揃えて「一度は行っとけ!」と猛プッシュしている川湯温泉である。


川湯温泉の足湯
川湯温泉 足湯


 川湯温泉にやってきた。温泉街に入った途端に濃厚に立ち込める硫黄臭。これは良いぞ♪
 ただ、やってきたは良いが、時間が早すぎる(笑)
 この時間では外来入浴はまだどこもやってないぞ。
 まあ仕方ないか、と足湯で我慢する。
 実は後で調べたら朝9時からやっている旅館があったのだ。でもこれ入っていたら後々の行程に大影響があったかと(^'^)


川湯温泉の足湯
川湯温泉の足湯にて


 足湯でもむっちゃいいわこの温泉。ここに寝そべって入りたい(笑)

 川湯温泉の次は屈斜路湖に行き、今後のルートを相談しながら休憩。
 大きく分けると足寄まで内陸を走って幕別町を経て晩成温泉に至るルートと弟子屈から釧路湿原を経由して釧路に出て晩成温泉を目指すルート。
 むー、阿寒湖方面は相当道が曲がりくねってるぞ。楽しい道なんだろうけど、時間は直線距離の割にはかかりそうだな。
 釧路湿原もちょっと見てみたいし、ここは釧路湿原ルートを取ることに。

 しかーし。
 釧路湿原、スケールが大きすぎて道からはさっぱり全容が掴めない(笑)
 これはやはり釧路湿原、ちょっとだけでも見てみたい、ということで、時間的余裕はそれほどないのだが、釧路湿原道路に入ってみた。

 おおー、なかなかのド直線道路じゃないか。道の両側が林なので眺望はないのだけど、ひたすら真っ直ぐな道は北海道っぽい。

 そして釧路市の湿原展望台にやってきた。
 …え?屋上の展望台に登るのに入館料がいるの?仕方ないな、と払って屋上まで来たらば。


釧路湿原
遥か彼方に釧路湿原…


 遠すぎて分からん(笑)

 30分ほど歩けば眼下に大湿原を一望できる展望台に行けるらしいのだが、往復1時間はこの時間ではちょっと無理。
 まあまたいつかの機会に、てことで。

 でもこの釧路市近辺には、あまり良さげなキャンプ場がないんだよねぇ。
 釧路湿原を堪能するまで見たければ釧路市近辺で泊まらねばならないのだろうけど…。高規格の高いキャンプ場はあまり食指が動かないし。
 ま、次来るときに考えよ。

 てことでR38に出て、一路晩成温泉を目指す。
 晩成温泉は最寄りのコンビニまで30kmという立地なので、到着までに食料は買い込んでいかねば。
 恋問の道の駅とコンビニで食料を買い込んで給油も済ませてから晩成温泉へ。

 ちなみに余談だが、我々のキャンプツーリングでのキャンプスタイルは、「炊事はほぼしない」のだ。
 というよりクッカーはソロ用のコンパクトなものしか持って行かず、「このクッカーで作れないモノは作らない」スタイルなのだ。
 そのクッカーはEPIのチタン製のソロ用クッカーで、今リンクを貼るために当該ページを読み返したら、2004年に買ったものらしい。そろそろ20年か…
 そしてバーナーはプリムスのP-153Ti、つまりP-153のチタン限定モデルである。これも今読み返したら2007年に買ったモノなので、16年になる。
 クッカーの中にバーナーと軍手とライターと武器(フォークとスプーン)を入れた状態でずーっと使っている。もちろん使用後には洗うよ?(笑)

 火器類はこれだけしか持たないので、作れるものってせいぜいコーヒーを沸かすかインスタントラーメンを作る程度のもんである。
 多少凝ったモノも作れないこともないのだが、コーヒーを沸かしたときに臭いが移ってると嫌なので、ほんとインスタントラーメンくらいしか作らない(笑)

 カミさんとのツーリングでもこのスタイルは通しているので、晩成温泉のような外食や総菜が望めず、作るしかない条件のキャンプ場に行くときも、買い込むのはインスタントラーメンなのだ(笑)

 で、そのインスタントラーメンなのだが、白糠の恋問道の駅で、「カニみそラーメン」を買い込んだ。他にはジビエのシカ肉ハンバーグ、コンビニで日清のカレー飯。

 さあ、これで今夜の豊かな食事は約束された!
 目指せ晩成温泉!


晩成温泉
晩成温泉に到着!


 3年ぶりだけど、佇まいは変わらないな〜。
 キャンプ場の受付を済ませ、まずはさっさと設営しようか。


晩成温泉キャンプ場
晩成温泉キャンプ場 旧サイト


 が、キャンプ場の方は少々様相が変わっていた。
 上写真は3年前に来た時にはキャンプサイトだったが、ここは現在工事が入っていて使用できないらしい。立派な炊事棟も閉鎖中である。


晩成温泉キャンプ場
晩成温泉キャンプ場 現サイト


 で、同じ場所から現サイトの方向を見たのが上写真。
 屋根掛けの簡易炊事場、道の手前には仮設トイレが見える。
 このキャンプ場、温泉が営業中の時間帯(21時頃まで)は温泉施設のトイレを使うことができるのだが、それ以降は仮設トイレを使用することになる。
 ただこの仮設トイレ、非常に綺麗に管理されていて感知式の照明もあって使いやすいトイレだった。


晩成温泉キャンプ場
晩成温泉キャンプ場


 設営完了。この広大なサイトに5〜6張りしかいないので、ゆったりである。蚊もいないのでチェアーとテーブル、ランタンスタンドも出して、今回のツーリングで初めてテント外でのんびり過ごす時間を作れそう。
 ま、設営が終わったらとりあえず温泉に入りに行く。
 むー、やっぱり良い温泉だわここは。このヨード臭は笑えるけど、たいていの皮膚病とかケガとかは一撃で治りそう。

 風呂から出てテントに戻り、夕食である。

 まずカニみそラーメンを作る。ソロ用クッカーということもあり、ラーメンは1食ずつしか作れないのだ(笑)

 おおっ!これ美味い!
 生麺タイプの袋麺なのだが、麺にカニみそを練りこんでいるのか!
 これ、後で小樽の土産物屋で買おうと思ったのだが、その時は既に袋を捨ててしまっていたので、どれがそれか分からなかった…
 袋の写真を撮っておけば良かった…

 カレー飯は間違いようがなく、また冒険したつもりのシカ肉ハンバーグも普通に美味かった。


晩成温泉キャンプ場の夜
晩成温泉キャンプ場での夜



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